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健康経営成功の鍵を握るCHO(健康管理最高責任者)とは?

2020.04.15産業医

健康経営を成功させる上で、様々な専門家の活用は重要ですが、CHO(健康管理最高責任者)につきましてはご存知でしょうか?
実はCHO(健康管理最高責任者)は、健康経営成功の鍵を握る人材でもありますが、CHO(健康管理最高責任者)という言葉を始めてご覧になられた方にとっては、どういった存在なのかピンと来ないかもしれません。

今回は、CHO(健康管理最高責任者)について触れてみたいと思いますので、健康経営にCHO(健康管理最高責任者)の導入をご検討される場合や、健康経営を成功されたい場合は、参考にされてみてはいかがでしょうか?

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CHO(健康管理最高責任者)とは?

「CHO(健康管理最高責任者)」についてご存知ない方にとっては、馴染みのない言葉かもしれませんね。
CHO(健康管理最高責任者)とは、「チーフ・ヘルス・オフィサー(Chief Health Officer)」の略称となり、企業が従業員の健康増進に向けて取り組むための最高責任者のことを意味します。

近年、健康経営が浸透しておりますが、健康経営には様々な専門家の活用が望ましいとされ、専門家を活用することで、より有益な健康経営の実践が可能になってきます。
CHO(健康管理最高責任者)は健康経営の取り組みを総括する役割を持ち、従業員の健康をマネジメントするプロとなりますので、健康経営の実践において、CHO(健康管理最高責任者)を活用することは企業の大きな飛躍にもつながるでしょう。

CHO(健康管理最高責任者)は2014年頃より、日本国内の大手企業で導入され始めましたが、ロート製薬株式会社が設置したことがきっかけとなり、設置する企業が増加しているといわれております。

健康経営において活用できる専門家は様々であり、健康経営アドバイザーや産業医と比較しますと、CHO(健康管理最高責任者)を活用されている企業様はあまり多くないかもしれませんね。
けれども健康経営成功の鍵を握る専門家といえる存在の1つ、CHO(健康管理最高責任者)は、今後注目される人材であるといえるでしょう。

他の専門家と併用しながらCHO(健康管理最高責任者)を活用されることで、より大きな相乗効果が期待できるかもしれませんので、健康経営の成功を目指される場合は、CHO(健康管理最高責任者)設置をご検討されてみてはいかがでしょうか?

CHO(健康管理最高責任者)を設置するメリット

それでは次に、CHO(健康管理最高責任者)を設置するメリットを、いくつか挙げていきたいと思います。

健康経営への取り組み形骸化の防止

健康経営を実践する上で、課題の可視化や目標設定、計画を立てることは重要となりますが、いざ実行しようとしても当初の目標や意識が失われ、形だけのものになってしまうケースもあるでしょう。

そうなってしまうと本末転倒ですし、健康経営への取り組みが形骸化してしまい、文字通り中身のないものになってしまいます。
そうではなくとも中には、健康経営に対してさほど理解や興味がないものの、「上に言われたから」「企業のイメージアップを取り敢えず図りたいから」、「他社が取り組んでいるから」という理由で、健康経営に取り組む企業もあるかもしれません。

土台のぐらついた状態で取り組むことで、健康経営の中身が形骸化し、やがて崩れてしまうでしょう。
CHO(健康管理最高責任者)は健康経営に取り組む際、従業員の健康管理において最高責任者ともいえる存在となり、経営責任として従業員の健康マネジメントを運営していく存在です。

そのため健康経営の場で大いに活用できる存在となりますが、CHO(健康管理最高責任者)が設置されていることで、健康経営への取り組みの形骸化の防止ができるメリットがあります。
当然ですが、CHO(健康管理最高責任者)を設置したからといって健康経営を丸投げするのではなく、従業員一同が健康経営への理解や関心を持った上で設置し、実行することが重要になります。

責任の所在を明らかにする

健康経営は、誰を主体とするのかがポイントでありますので、健康経営に取り組む際に担当者や担当チームを設置することはもちろんですが、専門家の活用も大きなポイントになってきます。
誰が主体となり健康経営を進めていくのかを明らかにすることも大切とされますが、責任の所在を明らかにするという意味でも、CHO(健康管理最高責任者)を設置することは有利になってきます。

企業によっては、健康経営を画一的に取り組むケースや形だけのケースもあるかもしれませんが、CHO(健康管理最高責任者)が設置されていることで、責任の所在が明らかになります。
責任の所在が明確化されていることで、社内は当然ですが社外からの印象も良くなり、中身のある健康経営に取り組んでいるという意味でも説得力が増すのではないでしょか。

社内外への健康経営をアピールできる

健康経営において重要な行動としまして、健康経営に取り組むことやその目的を社内外に発信することが挙げられますが、それに伴い、CHO(健康管理最高責任者)は大いに活用できるのではないでしょうか。
社内外へのアピールをする際に、CHO(健康管理最高責任者)が設置されているというのは、健康経営に取り組む際の大きなアピールポイントとなりますし、説得力もあるでしょう。

健康経営に真剣に取り組むという意味でも、CHO(健康管理最高責任者)の設置の意味は大きく、設置することで企業全体が健康経営により真剣に取り組むことができるかもしれません。

CHO(健康管理最高責任者)を置く企業の事例

CHO(健康管理最高責任者)を取り入れている企業はまだ多いとはいえませんので、次に、CHO(健康管理最高責任者)を置く企業の事例に触れてみましょう。

ロート製薬株式会社

ロート製薬は健康経営に取り組むに当たり、従業員の真の健康を考慮し、社員が自ら健康面に注力できるよう、健康人財の育成を展開してきました。
健康経営に取り組む際に、まずは自分自身が楽しんで取り組むことに重点を置き、主役は社員自身と考えながら取り組んできました。

健康人財のポジティブなエネルギーは、社会そして次世代へと健康の輪を広げていくことができると考え、様々な課題に取り組んできました。
そして2014年6月24日、CHO(健康管理最高責任者)を新たに設置する旨を伝え、ジュネジャ・レカ・ラジュ氏が取締役副社長兼任CHO(健康管理最高責任者)として就任しました。

こちらは日本で初の、CHO(健康管理最高責任者)設置となりますので、まさに設置の事例を見せることでCHO(健康管理最高責任者)の先駆け企業となったのではないでしょうか。
ロート製薬のCHO(健康管理最高責任者)、ジュネジャ・レカ・ラジュ氏は、「まず自分自身の健康を何よりも大切にしてほしいと願っています、一緒に健康になることを楽しみましょう」というメッセージを発しておりますが、それこそが成果が期待できる健康経営に取り組む秘訣になるかもしれません。

ロート製薬株式会社:https://www.rohto.co.jp/company/kenko/sub01/

株式会社DeNA

株式会社DeNA(ディー・エヌ・エー)では、代表取締役会長である南場智子氏がCHO(健康管理最高責任者)の役割も担っております。

2016年1月には、社員が心身共に最高のパフォーマンスを発揮できる環境づくりを目指す組織づくりを実現できるよう、CHO(健康管理最高責任者)室が設置されました。
CHO(健康管理最高責任者)室では、食事や運動、睡眠に関するセミナーや、健康への取り組みに関する情報発信を展開しております。

DeNAでは新しいことに挑戦をし続けると同時に、従業員の負担も増加し、腰痛や睡眠不足、不規則な食生活といった状況の従業員が多いことが、社内アンケートで明らかとなりました。
そこで問題改善に取り組むべく、健康状態が大切ということを考え、CHO(健康管理最高責任者)室を設置し、南場智子氏をCHO(健康管理最高責任者)としました。
自社の代表取締役がCHO(健康管理最高責任者)に就任することで、健康経営に対する真剣さが伝わる代表例の1つといえるでしょう。

株式会社DeNA:https://dena.com/jp/article/003654

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CHO(健康管理最高責任者)を助ける産業医の役割

CHO(健康管理最高責任者)の存在は、健康経営成功をする上で大切になってきますが、時として何らかの壁にぶつかり、業務がスムーズに続行することが困難となるケースも発生するかもしれません。
健康経営実践において、健康に関する専門知識は重要となり、特に医学的知識を有する存在となる人材は、健康経営を手助けする上で大いに重要になるでしょう。

そこで役に立つ人材が、企業の産業医となります。
産業医は、企業の従業員の健康維持・回復のために、企業の安全のため、従業員の健康管理を担う医師となります。
とはいいましても、医師のすべてが産業医として就任できるわけではなく、産業医をする上では特定の要件を満たした医師のみが、産業医として活動することが可能となります。

産業医の種類や設置要件

産業医の中にも「専属産業医」と「嘱託産業医」が存在し、企業規模に応じて必要な産業医の種類も異なってきますが、従業員数50名以上の企業は産業医の選任・設置が義務付けられております。

  • ・従業員数50~999名:嘱託産業医1名以上
  • ・有害業務従事者500名以上:専属産業医1名以上
  • ・従業員数1,000~3,000名:専属産業医1名以上
  • ・従業員数3,001名以上:専属産業医2名以上

産業医選任・設置の必要があるにも関わらず、産業医の選任要件を満たした日から14日以内に産業医の選任・設置を実施していなかった場合は、法律により50万円以下の罰金が発生します。
専属産業医が必要にも関わらず嘱託産業医を選任していた場合や、与えられた産業医業務を実施しない「名義貸し産業医」を設置していた場合も罰則に触れますので、注意しましょう。

産業医の役割

産業医の役割は、職場巡視や過重労働者との面談、ストレスチェック対応や健康診断対応、希望者の面談対応や休職者対応、衛生委員会の参加議題の提案や健康教育・衛生教育の実施などが代表的な役割となります。
特に、月に80時間以上の時間外労働をしている長時間労働者は産業医との面談が義務付けられ、高ストレス者や健診結果に所見のある従業員も、産業医と面談をすることが望ましいとされております。

近年注目されている健康経営は、産業医が大いに活躍できる取り組みでもあり、従業員の健康管理を担い、専門知識を有する産業医だからこそ、助言できることもあるでしょう。
CHO(健康管理最高責任者)の存在も、健康経営を実施する上で重要ですが、更に産業医が手助けすることで、より大きな効果が期待できるのではないでしょうか?

健康経営を実施するためには様々なデータが必要不可欠となりますが、ストレスチェックの結果や健診結果、業務内容や状況の把握など、産業医だからこそ、これらのデータから分析できる項目もあるでしょう。
産業医は、CHO(健康管理最高責任者)を助けるためにも大きな存在となりますが、健康経営実践の上でもCHO(健康管理最高責任者)の手助けをするという意味でも、活用されることを推進します。

産業医のプロフェッショナル集団

Avenirは産業医紹介サービスの中でも、「未来型産業医」を紹介していることが特徴ですが、それに伴い、産業医を選ぶ際に代表・刀禰が産業医たちと厳しい面接を実施しております。
Avenirに在籍している産業医たちは、通過率20%未満の面接を通過したプロフェッショナル集団となり、その中から自社により適切な産業医をお選びいただけるシステムとなっております。

そうはいいましても、一般的に産業医の本質を見抜くことは困難であるため、自社に適切な産業医を自分たちで選任することは至難の業でしょう。
そこで産業医クラウドでは、スタッフがお話をじっくりお伺いした上で、より適切な産業医を選任していきます。

もれとすき間のないフォロー

産業医クラウドではスタッフによるもれとすき間のないフォローも特徴となり、産業医がスムーズに業務に入ることができるよう、産業医へ対してフォローをしていきます。
例を挙げますと、産業医も時間と業務量の限界があり、限られた時間の中で、産業医の力だけで業務を実施することが困難なケースもあるでしょうし、産業医個人スキルも限界があるでしょう。

休職・離職予防面におきましても、産業医による提案の限界が見られるケースもあると思いますが、産業医クラウドでは、産業医だけでは困難ことをフォローすることで、徹底フォローしていきます。
当然ですが、産業医と企業の関係性のフォローも対応していき、産業医の訪問日程調整の代行や、万が一問題が発生した場合の相談対応もしていきます。

産業医の交代が必要となりました場合は、無償で対応させていただき、その際に必要な書類作成・提出の代行も対応可能です。日本全国に対応しておりますので、もし気になりましたら、ぜひお問い合わせいただければと思います。
人事が欲しがる人気のブック無料プレゼントもありますので、こちらも気になりましたら併せてご一読されてみてはいかがでしょうか?

まとめ

CHO(健康管理最高責任者)は健康経営成功の鍵を握る人材であり、設置することで、健康経営を実践する上で様々なメリットが考えられます。
ただし、CHO(健康管理最高責任者)では限界がある課題も当然発生してくるでしょうし、そうでなくても、健康経営は常に課題が山積み状態となる可能性もあるかもしれません。
そういった際に、大いに助けになるのが産業医の存在となります。

健康経営におきまして産業医は必要不可欠な存在ともなりますが、CHO(健康管理最高責任者)の手助けをするという意味でも、より良い健康経営実践のためにも、産業医のお力を借りてみてはいかがでしょうか?

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監修

栗原 雅直医師
くりはら まさなお

東京生まれ。東京大学医学部医学科卒業、東大病院精神神経科に入局。1960年東大大学院生物系研究科博士課程修了。医学博士。2年間のパリ大学留学後、東大病院医局長、1966年虎の門病院勤務。初代精神科部長。川端康成の主治医を務めた。1990年大蔵省診療所長。財務省診療所カウンセラー