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健康経営の目的とは?なぜ今、健康経営に注目が集まるのか

2020.03.10産業医

各所で推進されている健康経営は、様々な目標を立てて実践され、目標があることで効果を出しやすくなります。
企業により健康経営の目標はそれぞれですが、健康経営の目的は根本は同じものとなりますので、健康経営に取り組む企業は実は1本につながっているかもしれません。

健康経営の目標とはどういったものなのでしょうか、そしてなぜ今、健康経営にこれほど注目が集まっているのでしょうか?

今回は健康経営の目的やメリット、健康経営の取り組み事例も併せて見ていきたいと思いますので、健康経営に取り組まれる際には参考にしてみてはいかがでしょか?

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健康経営とは?何を目的に実施するのか


それではまず初めに、健康経営について見ていきましょう。

健康経営の意味

健康経営とは、「企業が従業員の健康に配慮することが将来的な利益率アップにつながる」といった概念に立ち、従業員の健康管理を戦略的に実践する取り組みを意味します。
健康経営はアメリカのロバート・H・ローゼン氏により提唱されたといわれており、始まりのきっかけとしましては、医療負担の高騰が社会問題となったことから広まったといわれております。
日本国内においても2009年辺りより、長時間労働やハラスメント問題、高ストレス者の増加に伴い、健康経営への取り組みがスタートしました。

健康経営の目的とは

健康経営の目的は、ずばり企業の利益率を見込んだ取り組みとなります。
一言で利益率といいましても、様々な事柄が発生することで成り立つものですから、企業が健康経営に乗り出すことで従業員の健康状態が改善していくことが見込まれます。

従業員が健康であることと、企業の利益率は相関性があり、健康経営は従業員の体調に気遣うことで従業員が健康になり、同時に企業の利益率にもつなげることのできる、一石二鳥な取り組みといえるでしょう。

健康経営の具体的なメリット

健康経営は、従業員の健康維持や回復、企業の利益率アップを目的とした取り組みとなりますが、健康経営の具体的なメリットとしまして、どういった項目が挙げられるのでしょうか?

労働生産性のアップ

皆様は健康状態により、労働生産性に影響が出た経験はありませんか?
よく眠れた日や体調の良い日、休日にお出かけや趣味、人と会うなどしてリフレッシュした翌日は、効率良く仕事ができた経験をお持ちの方も多いのではないでしょうか。
一方、不調な状態で出社をしたことで頭や体が思うように動かず、業務に影響が出た経験のある方もいらっしゃるでしょう。

健康経営は、従業員の健康維持や回復効果がありますが、1人でも多くの従業員が健康な状態であることは、それだけ企業の労働生産性アップが見込まれます。
労働生産性がアップすることで利益率が見込まれますので、まさに健康経営の目的達成に近づいていくといえるでしょう。

従業員の定着率アップ・離職率ダウン

企業が従業員の健康面に気遣うということは、従業員からの信頼も得られることに直結します。
不調な従業員を糾弾し、酷使することは従業員の心身に大きな負担を与えると同時に、従業員も企業側に不信感を抱くかもしれません。
そうではなく、健康経営を取り入れて従業員の健康に気遣うことがこれからの時代に求められていきます。

健康経営に取り組むことは従業員の定着率をアップさせ、離職率をダウンさせる効果も期待できますし、従業員も心身共に健康になっていくことで、企業で長く勤務することができます。
従業員が企業をより信頼することは、離職率ダウンにつながる効果も期待でき、そういった意味から健康経営は、従業員の定着率アップ・離職率ダウンにつながっていくといえるでしょう。

企業イメージのアップ

健康経営に取り組む企業は健康経営宣言をしますが、それは社内外問わず企業のイメージアップを得ることができます。
特に、健康経営銘柄や健康経営優良法人に選定・認定されることで、更なる企業のイメージアップにつながっていきます。

企業がイメージアップすることで、入社希望者が増加し、銀行からの融資を受けやすくなり、他社からの信頼を得られることで、取り引きもスムーズに成立するようになるかもしれません。

健康経営への取り組み事例


健康経営と一言でいいましても取り組みに括りはなく、事例は様々になりますので、これから他社の取り組み事例を見ていきましょう。
もしかしたら取り組み事例の中から、自社の今後の健康経営のテーマやヒントが見えてくるかもしれませんよ。

ロート製薬株式会社|健康リテラシーの向上

皆様は普段、健康に良い取り組みを自主的にされていらっしゃいますか?
健康に良い取り組みの情報は世の中に溢れておりますが、その中から自分により適切な取り組みについて、どれだけ把握していらっしゃいますか?
健康に良い行動を取ることは素晴らしいことですが、その中でも自分により適切な行動を把握し、目的を持って実践することがより大切なこととなります。

健康リテラシーとは、健康情報やサービスを調べ、効果的に利用する個人能力のレベルのことを意味しますが、ロート製薬株式会社では、健康リテラシーの向上に取り組んでおります。

社員が自ら前向きに健康であり続けようとする「きっかけづくり」に注力することで、健康人財を育成していることが特徴で、心身の健康を基盤として働き甲斐や生きがいを持ち、仕事に取り組むことができてこそ、真の健康であると考えております。

社員が世の中の健康を支えていく健康人財であると考えながら、健康づくりに取り組んでいき、健康づくりの主役は社員自身となり健康を見つめ、健康づくりを楽しむことに重きを置いております。

健康は会社に与えられるものではなく、自身が考え行動に移していくことが必要だと考え、健康になることを楽しむことが自身の健康リテラシー向上につながるともいえるでしょう。

2017年には健康リテラシー向上への取り組みとしまして、日本健康生活推進協会が運営する「日本健康マスター検定」の積極的な受験を推奨し、第1回から延べ約140名が受験しました。
健康リテラシー向上を健康経営の目的の1つとすることで、自身の健康と向かい合うきっかけも多くなり、健康経営の取り組み自身により大きな成果も期待できるのではないでしょうか。

ロート製薬株式会社:https://www.rohto.co.jp/news/release/2018/0608_01/
ロート流 健康経営:https://www.rohto.co.jp/company/kenko/sub01/

東急電鉄株式会社|ストレスチェックの実施

2015年度より、従業員50名以上の企業におきまして、年1回のストレスチェックが義務付けられました。
東急電鉄株式会社ではメンタルヘルス対策の一環としまして、産業医が作成したオリジナルのストレスチェックリストを用いてストレスチェックの実施をしていることが特徴です。

メンタルヘルス不調発生のリスクが高いとされる入社・異動間もない従業員につきましては、早期対応できるよう別途アンケートを実施し、産業保健スタッフと各職場が連携しながら、フォロー体制を構築していきます。
東急病院健康管理センターには専属の保健師が在籍し、産業医とともに従業員との健康相談を通じ、従業員の健康保や増進支援をしていきます。

従業員それぞれにとって、より適切な対応ができるよう、場合によりましては医療機関や産業医に引き継ぐようにしていきます。
保健師は定期的に各職場を訪問して相談を受けるほか、電話での相談対応も可能とし、電話相談では困難な場合は、面談でより詳しい状況を聞くよう臨機応変に対応しております。
2018年は、保健師直通の電話番号やメールアドレスを表示したマグネットシートを、2019年には相談窓口行きのハガキを配布し、従業員が健康相談をしやすい環境を整えております。
ストレスチェックを実施するのではなく、より掘り下げて実施・措置をすることでメンタルヘルス対策につなげることが、より行き届いたメンタルヘルス対策へとつながっていくのではないでしょうか。

東急電鉄株式会社:https://www.tokyu.co.jp/company/csr/education/safety/

株式会社ベネフィット・ワン|健康ポイントシステムの導入

健康経営を実践させる際、何か目に見えるメリットがあった方が従業員も取り組みやすくなるでしょう。
健康経営に取り組むことで、健康経営で優秀な成果を出したことでポイントがつき、ポイントに応じて商品に交換できる・表彰されるとなりますと、取り組む意欲も湧きませんか?

株式会社ベネフィット・ワンでは、健康ポイントプログラムを導入し、健康につながる活動をした従業員にポイントを付与し、ゲーム感覚を持たせながら健康増進を図っている体制が特徴です。

健康ポイントシステムを利用するに当たり、ハピルス健康ポイントを導入しております。
ハピルス健康ポイントシステムは、日々の状況の記録をすることでポイントが貯まり、ポイントに応じて好きな商品と交換することができ、ボーナスポイントがもらえるイベントも実施しております。
交換できる商品は、ハーブ酢セットやカロリーメイト、電動歯ブラシなど総数約8,400もの商品があり、市場価格よりも安価(低ポイント)で交換できることが魅力的といえるでしょう。

年間を通じて楽しく進められるイベントも用意されており、興味が持てるコンテンツも多数揃えられているため、好奇心を持って楽しくお手軽に利用することができるでしょう。
目的を持って健康経営に取り組むことも大切ですが、そこに楽しさや好奇心が存在することで、より積極的に取り組むこともできるでしょう。

そのためにも健康ポイントシステムの導入は、楽しみながら実践していくことができるため、健康経営の目的を1つずつ達成していくためにも適切な取り組みといえるでしょう。

株式会社ベネフィット・ワン:https://corp.benefit-one.co.jp/work-style/kenkokeiei/
ハピルス健康ポイント:https://happylth.com/point/

まとめ

健康経営の取り組み事例は様々であり、企業によりまして求められる取り組みも様々となってきます。
健康経営の目的は、企業の利益率アップ以上に、従業員が健康となり、幸せになることになってきますが、そのためにも従業員のためになる健康経営を取り入れることがポイントになってきます。

従業員が自身の健康と積極的に向き合うことができ、企業も積極的に従業員の心身に配慮することができる環境を整え、何より楽しく健康になることができれば理想的ではありませんか?

そのために有効的な健康経営をするためにも、従業員や企業に寄り添った対応ができ、深い専門知識を有する産業医を選任・設置することが、良質的な健康経営に取り組むスタートになってくるかもしれません。
あなたの企業でもこれから、素敵な産業医を選任・設置をして従業員に寄り添った健康経営を実践させてみませんか?

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監修

栗原 雅直医師
くりはら まさなお

東京生まれ。東京大学医学部医学科卒業、東大病院精神神経科に入局。1960年東大大学院生物系研究科博士課程修了。医学博士。2年間のパリ大学留学後、東大病院医局長、1966年虎の門病院勤務。初代精神科部長。川端康成の主治医を務めた。1990年大蔵省診療所長。財務省診療所カウンセラー