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健康経営にデメリットはある?健康経営の見逃せない注意点

2020.02.18産業医

健康経営のメリットについては様々な場面で触れる機会がありますが、逆に大きなデメリットもあるのではないかと不安になる方も多いでしょう。「上手い話には裏があるかもしれない」と、健康経営のメリットが挙げられればそれだけ、逆に疑心暗鬼となる方もいらっしゃるかもしれません。

転ばぬ先の杖とはいいますが、あらかじめ健康経営のデメリットや注意点について把握しておくことで、実際健康経営を導入するに当たり、リスク軽減も出来るかもしれません。今回は健康経営のデメリットや注意点も含めて述べてみたいと思いますので、これから健康経営を開始させる際の参考にしてみてはいかがでしょうか?

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健康経営には様々なメリットがある

近年様々な場面で推進されており、導入している企業も増加している健康経営、実に様々なメリットが挙げられます。
まずは、健康経営が与えてくれるメリットについて見ていきましょう。

生産性の向上

健康経営のメリットとしてまず最初に挙げられるポイントが、生産性の向上といえるでしょう。
そもそも健康経営は、企業の生産性の向上をして、そこから企業利益アップを図ろうという戦略的な取り組みでもあります。そのため生産性の向上というものは、健康経営のメリットであると同時に、健康経営の大きな目的でもあります。

健康経営に取り組むことで、社員それぞれの健康状態が維持・回復の期待ができ、それが実現することで社内の業務回転率が全体的にアップすることが見込まれます。

誰しも心身ともに健康であれば、その分良い仕事もできますし、健康な社員が多ければそれだけ良い業務が期待でき、全体的な生産性の向上につながることでしょう。

医療費の削減

健康経営に取り組むことは、健康向上に努めることを意味しますので、将来的な医療費の削減につながります。とはいいましても健康経営の取り組みの一環としまして、各種健康診断の受診がありますので、当然その分の受診費用はかかってきますし、社内負担額もあるでしょう。

けれども早期対策することで、今後の医療機関受診率が減少することが見込まれますし、後々の医療費削減という意味で考えると、トータルとして医療費の削減につなげることができるでしょう。

ブランドイメージの向上

健康経営に取り組む際、健康経営宣言を社内外に向けて発信しますが、それに伴い自社のブランドイメージの向上にもつながります。健康経営に取り組むということは、社内の従業員の健康維持や回復に積極的に取り組んでいる・社員を大切にしているという意味合いにつながるため、ポジティブな印象となります。

特に、健康経営銘柄・健康経営優良法人に選定・認定されることで、企業のブランドイメージはより向上するでしょう。
ブランドイメージの向上につながると、入社希望者が増加する、銀行からの融資を受けやすくなる、他社取引きが以前よりスムーズに進む、といったメリットも考えられます。

健康面のメリット

健康経営はそもそも社員の健康維持や回復につながる取り組みとなりますので、従業員の健康面において多くのメリットをもたらします。健康になれば、不健康な状態でいるよりも業務を効率良くこなすことができますし、気持ちも以前より安定するかもしれません。

心と体はつながっているといわれますが、特に健康になればそれだけ、メンタル不調の防止につなげることができるでしょう。心身ともに健康であれば公私ともに充実し、日々の生活によりメリハリが出るのではないでしょうか。

健康経営の注意すべきデメリット

数々のメリットが挙げられる健康経営ですが、ここで発生する健康経営の注意すべきデメリットを挙げていきましょう。

効果が見えづらい

健康経営は長期的な取り組みとなりますので、特に取り掛かり当初は効果が見えづらく、「取り組むことに大きな意味はあるのか?」と思ってしまうかもしれません。

例えるのであれば、病気の治療やダイエットも効果が見えづらく感じることがあり、挫折してしまう方もいらっしゃるでしょうが、こういった取り組みは長期的に取り組むことで効果が発揮されます。

健康経営も同じく効果が見えにくく、集団で取り組めばそれだけ効果が感じにくいかもしれませんが、長期的に取り組むことでその効果は確実に得られるでしょう。そのため、長期的な取り組みが苦手な方や目先の利益に捉われてしまう方とっては、幾分かの苦難を強いられる場面もあるかもしれません。

そのため健康経営を導入する際には、効果が見えづらいという点を頭に入れておき、その上で施策を練ることが大切になってくるでしょう。

効果検証のためのデータ収集が大変

健康経営の効果検証をするためには、データ収集をする必要がありますが、データ収集も大変な作業となります。

社員がデータを提出してくれるか分からないことや、データも正確であるかどうか分からないこと、収集したものの集計が大変など、様々なデメリットが発生します。

効率的にデータ収集を実施するための便利なアプリもあるかもしれませんが、導入金額やトラブルなどを考慮して、躊躇してしまうケースもあるかもしれません。

効率良くデータ収集をするとお金がかかり、便利だからこそリスクもあり、低コストでデータ収集をすると大変な作業となるため、そこが健康経営実践に伴うデメリットとなるかもしれません。

取り組みで社員の負担が増すおそれも

健康経営に取り組むことで、普段忙しい社員にとってはより取り組む課題が増え、結果としてそれが負担に感じる可能性もあるでしょう。

時間外や休日に実施する健康イベントや目標数値を設定した取り組みなど、健康につながることでもやるべきことが増加することで、ストレスを感じてしまう社員もいるかもしれません。

社員の健康維持や回復を見込んだ健康経営に取り組んだことで、逆に社員のストレスや負担を増加させてしまっては本末転倒になってしまいます。

様々なことに取り組むことも良いですが、それにより社員の負担が増さないように注意することも大きな課題となってきます。
複数の効果的な取り組みに魅力を感じ、すべて実践してみたいかもしれませんが、要点を絞って取り組む方が、社員それぞれの負担が少なく効果も出やすいかもしれません。

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健康経営のデメリットを抑えるためには?

健康経営のデメリットを抑えるためには?
いくつかのデメリットとも隣り合わせの健康経営ですが、それではデメリットを抑えるために、どのような工夫を凝らせば良いのでしょうか?

社内の課題に合わせた設計にする

健康経営に取り組む際に、他者の事例を参考にすることや注目を浴びそうな取り組みをするのも良いかもしれませんが、効果を出すためにも社内の課題に合わせた設定にすることが大切です。

そのため社内で取り組むべき課題を明確化した上で、そこを改善するために有効的な取り組みを視野に入れて検討すれば、より効果を実感できるでしょう。

長時間労働者が多い、高ストレス者が目立つ、女性社員の定着率が悪い、過重労働者が多いなど、社内の状況はそれぞれになりますが、そこから取り組む課題を見つけることが大切です。

やみくもに取り組むよりも、課題に合わせた設定にして、1つ1つ取り組んでいくことが効果を実感する秘訣といえるでしょう。そのためにも健康経営を実践する際に、課題を可視化しておきテーマを定めることが重要なポイントになってきます。

目標やスケジュールを明確に定める

何事も行き当たりばったりでは上手くいきませんし、特に健康経営のような長期的な取り組みをするためには、事前に目標やスケジュールを明確に定めておくことがポイントになってきます。

健康経営で取り組む課題を可視化したら、次に目標やスケジュールを明確にしておく必要があります。目標は数値化して設定することで効果を感じやすく、スケジュールを設定しておくことで参加者が取り組みやすくなるでしょう。

月ごとの目標やスケジュール、中間目標などが明確にされていれば、それだけ取り掛かりやすくなるかもしれませんので、目標やスケジュールは更に細分化して定めることも大切になってきます。
健康経営は目標やスケジュール設定が大切でもありますが、健康経営施策の流れについて把握しておくことや、その上でスケジュールを立てることも成功の秘訣といえるでしょう。

健康経営を推進する担当者をつける

健康経営を導入するためには、健康経営を推進する担当者を設定することが大切です。

社内に担当者がいることで健康経営に対する社員の理解をより得られるかもしれませんし、社内の担当者が健康経営を推進することで、取り組む社員も増加するかもしれません。

その際に、ただ担当者をつけてしまうと、今度は担当者の負担が大きくなってしまうため、担当者をサポートするための手段を検討することも重要です。

そのため健康経営担当者を設定するに当たり、健康経営のプロの派遣や健康経営の勉強会の参加なども大切になってくるでしょう。

健康経営の担当者の負担を最小限にするためにも、プロによる指導は大切になってきますし、会社に産業医が設置されている場合は産業医の活用をされることをお薦めします。

効果的な健康経営の推進のために、産業医のサポートを受けよう

健康経営は社内の理解を深く得た上で、より多くの社員が実践することで効果を得られる取り組みとなりますが、効果的な健康経営の推進のためには、産業医によるサポートが必要不可欠になってきます。

効果的な健康経営の推進に活かすことのできる産業医をお探しの企業も多いでしょうが、そのための産業医をどのように探せば良いのか分からないといった方もいらっしゃるでしょう。

産業医探しも健康経営と同じく、事前に求めるものを明確にしておくことが大切ですが、産業医探しは探し方により明暗を分けるといっても過言ではありません。

そのため、健康経営を手助けできる産業医探しの方法を把握しておく必要があります。

まとめ

メリットとデメリットは表裏一体で、健康経営も例外ではなく、メリットの裏でデメリットも発生してしまいます。

デメリットについては事前に把握をしながら、そのデメリットをいかにしてカバーするかが重要となりますが、そのためにもプロに手助けしてもらうことがポイントになってきます。

健康経営を手助けしてくれる存在として頼りになるのが産業医の存在ですが、産業医を上手に活用することで健康経営のデメリットを最小限に抑えることも可能になるでしょう。

健康経営のデメリットカバーの手助けをしてくれて、日常的な社員の健康管理を一任できる産業医を設置することが、将来的な社員の健康維持や回復の実現につながっていくのでしょう。

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監修

栗原 雅直医師
くりはら まさなお

東京生まれ。東京大学医学部医学科卒業、東大病院精神神経科に入局。1960年東大大学院生物系研究科博士課程修了。医学博士。2年間のパリ大学留学後、東大病院医局長、1966年虎の門病院勤務。初代精神科部長。川端康成の主治医を務めた。1990年大蔵省診療所長。財務省診療所カウンセラー