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長時間労働対策に!社員の相談相手「産業医」の重要性

2019.05.20産業医

長時間労働による心身のストレスは社会的にも大きな問題となっています。

労働環境改善のために、現在様々な場所で長時間労働に対する対策や問題解決に向けた取り組みが行われています。

数ある取り組みの中でも、優れた産業医を選任することは長時間労働の問題解決のために効果的な方法です。

今回は産業医の役割について、長時間労働問題の現状を踏まえながら紹介します。

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長時間労働は国の大きな課題!

この2019年4月1日より、働き方改革関連法が施行されています。

その内容として残業時間の罰則付き上限規制などが開始されていますが、こういった上限規制などが設定されるに至ったのは、

長時間労働による深刻な問題

が背景にあります。

これまで長時間労働による過労死や過労自殺は幾度もメディアで報道されてきました。

2015年には大手企業に勤務する社員の過労自殺が発生してしまい、そこに至るまでの悲しい背景がセンセーショナルに報道されたことは記憶に新しいでしょう。

仕事は本来自分のために、そして何よりも周りのためにするものです。

仕事は、健康を害するために全力でするものではありません。

ましてや働くことにより、尊い命が失われてしまうことほど悲しいことはないでしょう。

長時間労働がもたらす問題は色々ありますが、主なものを挙げてみましょう。

健康被害

睡眠不足

睡眠は人間にとって必要不可欠なものですが、長時間労働により必然的に睡眠時間が短くなってしまいます。

それにより睡眠不足となり、体調不良はもちろん、仕事に集中できず重大なミスが発生してしまうケースにも繋がります。

食事問題

食事の時間がバラバラになる、自炊する間がなく外食かコンビニなどがメインになることも珍しくありません。

そしてそういった食生活が日常化することで健康被害が発生してしまうケースもあるでしょう。

またストレスをアルコールやニコチンで発散するパターンも多いですが、これらも大きな健康被害に繋がる危険性があります。

体力の低下

長時間労働をすることで十分な休息を取ることが叶わず、それが体力の低下に繋がります。

またその状態が改善されなければ、最悪大きな健康被害をもたらしてしまうケースもあるかもしれません。

心の問題

やる気が起きない

長時間労働を続けることは当然疲れがたまります。

その疲労感により、やる気が起きなくなってしまう可能性もあるでしょう。

集中力の低下

気持ちが沈んでしまうと、どうしても集中力が低下してしまいます。

そうなると仕事のミスも発生しやすくなってしまうでしょう。

意欲の低下

心の問題が発生すると、これまで好きだったものへの興味を失ってしまうことがあります。

その状態が続くと無気力になり、うつ状態になる危険性もあるでしょう。

メンタルの問題は周りに影響を及ぼす

1人にメンタルの問題が発生すると、まるで共鳴振動のように周りに影響を及ぼす場合も珍しくありません。

業務内容が増えることはもちろん、新たにメンタルの問題を抱える従業員が発生する可能性もあります。

このように、長時間労働がもたらす問題は多岐に渡ります。

そしてこれらの問題は決して珍しくなく、

長時間労働を担う従業員であれば誰もが発生してしまう可能性があるものです。

このような問題が日常化してしまうこと自体に問題があるといえるでしょう。

けれども企業の長時間労働により健康被害はもちろんですが、命を奪ってしまう結果には絶対にあってはならないことです。

それでは、長時間労働の改善をするためにはどのような取り組みから始めれば良いのでしょうか。

産業医が長時間労働改善に必須!

ここで過酷な長時間労働の改善をするために、キーパーソンとなってくるのが産業医の存在です。

産業医とは

まず産業医について説明をしたいと思います。

産業医とは、

それぞれの企業において従業員たちの健康管理をする医師

のことを指します。

産業医はその専門的な立場から社員たちの健康管理をするために適切な指導や判断をします。

もっともすべての医師が産業医の資格を有するわけではありません。

厚生労働省で定められた課題をクリアした医師が産業医認定をされます。

従業員の人数が50人以上の会社は産業医を選任する必要があります。

そして産業医には、嘱託産業医と専属産業医が存在することはご存知でしょうか。

嘱託産業医

嘱託産業医とは定められた日程に会社訪問をし、職場巡視や面談をする産業医のことをいいます。

嘱託産業医は基本的に、普段は医師として勤務しています。

会社で働く従業員の人数が50人以上999人以下の場合は、この嘱託産業医を選任する必要があります。

専属産業医

専属産業医とはまさに言葉通り、その企業に専属の産業医のことです。

基本的に週に3~5日、ほぼフルタイムで事業所にいるため、周りの社員と同様の勤務形態になります。

そのため社内の様子が嘱託産業医よりもリアルにわかるでしょう。

企業内の従業員数が1,000人以上の場合は、1人以上の専属産業医を選任する必要があります。

また有害業務に500人以上が従事する事業所の場合も、専属産業医の選任が必要です。

そして従業員数が3,001人以上の事業所になると、専属産業医を2名以上選任する必要があります。

社員に対する産業医の役割

では産業医にはどういった役割があるのでしょうか。

簡潔に触れてみましょう。

職場の巡視

まず産業医は定期的に職場を巡視します。

そこで職場の環境などについて直接目で見て把握をします。

漏れなくチェックをし、もし何か問題点や異常があれば報告をし、改善に向けた指導などをしていきます。

職場巡視は月に1回以上というのが基本です。

けれども企業側が産業医に必要な情報をしっかり提出すれば、2か月に1度以上の巡視も可能になります。

社員と面談

産業医は必要に応じて従業員たちと面談をすることが大切です。

特に長時間従業員や高ストレス者と面談する必要があります。

それと同時に、休職者や復職希望者と面談をしながら適切な指導をする必要があります。

また希望者がいれば面談に対応します。

産業医と面談して悩み相談などをすることで、従業員も心が軽くなるかもしれません。

また同時に産業医も従業員の悩みを知ることで、問題解決に向けて動きやすくなるといえるでしょう。

ストレスチェックの実施

ストレス社会といわれている現代はこのストレスチェックが大切です。

産業医はストレスチェックの計画から実施まで直接関わる必要があります。

高ストレスと判断された従業員は、産業医と面談をする必要が生じます。

健康診断結果のチェック

この健康診断結果は健康管理をする上でとても重要な資料になります。

そのため、産業医は診断結果の内容から適切な指導やアドバイスをすることが大切といえるでしょう。

仮に異常の所見があった場合、産業医は必要に応じて意見書を作成する必要があります。

また、健康診断結果報告書という資料に産業医の捺印が必要です。

衛生委員会への出席

産業医は衛生委員会に出席して意見を述べる役割もあります。

なお、この委員会への出席は必須ではありません。

もし産業医が出席できなければ、欠席したときに作成された議事録にしっかり目を通し、内容を把握する必要があります。

衛生講話

会社側から希望があれば、産業医が社員に向けて研修を実施することができます。

こちらも必須ではありませんが、まずは衛生講話について企業側と産業医で把握することが大切です。

それから必要があれば、職場環境から必要とされるテーマを見つけて衛生講話の内容を考えていくことが望ましいでしょう。

このように、産業医の役割は色々ありますが、どれも従業員の健康管理をする上で大切な役割です。

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産業医による面接指導制度について

先ほど述べましたが、産業医の役割の中には従業員に対する面接指導があります。

とくに長時間従業員や高ストレス者とはこの面接指導をすることが大切です。

それでは、面接指導をする必要がある従業員とは、どういった環境にある従業員になるのでしょうか。

長時間労働者

平成31年4月1日から、残業時間が月に80時間を超える人間も長時間労働者の対象になりました。

長時間労働は心身に悪影響を及ぼす危険性が非常に高いため、しっかり産業医と面接する必要があります。

その上で事業所側に報告をしながら、問題改善に向けた指導やアドバイスをしていくことが大切でしょう。

高ストレス者

ストレスチェックで高ストレスという結果が出た従業員もまた、産業医と面接をする必要があります。

ストレスは一人で抱え込みがちですが、早い段階で気が付き、ストレスの種を1つ1つ取り除いていくことが大切といえるでしょう。

産業医に相談するだけでストレスが軽減される可能性もあります。

また産業医が間に入ることで仕事の負担を減らす、部署移動をするなどの解決策を導くことができるかもしれません。

休職者

休職希望の社員に対してはもちろんですが、体調不良による欠勤や遅刻、早退が続いている従業員に対して休職面談をしていきます。

復職希望者

休職者が職場復帰を希望した場合、産業医は復職面談をします。

そこでどの程度回復しているか把握して、職場復帰の可否をします。

その他希望者

またその他にも、産業医との面接を希望する社員がいれば産業医は面接に応じます。

このように、産業医は面談が必要な従業員に対して適切な面接指導をすることが大切です。

とくに長時間労働環境を変えるためにも、産業医の経験や能力を十分発揮することが大切といえるでしょう。

産業医が長時間労働環境を変える!

今の日本社会では長時間労働が大きな問題となっていて、長時間労働を減らすために様々な動きがあります。

けれども残念なことに、長時間労働を「減らす」のではなく「隠す」べく、画策している企業があるのも現実です。

そういった問題を減らすためにも、また長時間労働環境の現状を変えるためにも、しっかりとした産業医を選任することが大切です。

それではそんな産業医を選任するためにはどうすればよいのでしょうか。

優秀な産業医について知る

そもそも「優秀な産業医」とひとくくりで表現しても、判断が難しい方が多いでしょう。

「優秀な産業医」は、与えられた業務をこなすだけではありません。

職場環境を隅々までチェックし、従業員たちの状態を1人1人把握することができるのが、本当の意味で優秀といえるでしょう。

そして問題改善に向けた適切な指導ができ、事業所の向上と成長にしっかり貢献できる産業医こそ、求められる産業医です。

産業医紹介サービスに依頼をする

産業医を探す方法はいくつかあります。

地域の医師会に依頼をする、知り合いの産業医に頼むなど、その方法は多種多様です。

しかし、その中に「優秀な産業医」がいる確率は、どのくらいでしょうか。

残念なことに産業医の中には、完全に副業感覚で業務をしている人間もいるといわれています。

そのような産業医を選任すると、長時間労働という課題と向き合えず、結局何も変わらないままで続いてしまうのではないのでしょうか。

そうではなく、長時間労働という現実と向き合うことができ、解決策を導くことができる産業医を選任することが大切です。

そう考えると、産業医紹介サービスに依頼をすることが、「優秀な産業医」を探す上でもっとも確実な方法といえるでしょう。

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「優秀な産業医」を探す一番確実な方法は、産業医紹介サービスに依頼をすることです。

長時間労働対策を真剣に考えるなら、

Avenir

の門を叩いてみてください。

狭き門をくぐり抜けた産業医が在籍

Avenirの産業医の面接合格率が何と20%以下とまさに狭き門。

産業医クラウドでは代表が全国の産業医たちと直接面接をしています。

そしてその中から、本当に必要とされる産業医を厳選しています。

そのため必然的に、優秀な産業医ばかりが在籍しているという理想的な環境が整っています。

また女医も多数在籍しているため、女性が多い職場の場合も利用しやすいといえるでしょう。

そのため優秀な大勢の産業医の中から、より良い産業医を選任することが可能です。

充実した体制

またAvenirは1,000以上の事業所を構えています。

そのため全国に対応しているため、地方に事業所を構えている場合も一度ご相談ください。

また同時に顧問産業医による組織づくりのナレッジもあります。

そのため産業医紹介サービス会社の中でもより利用しやすいといえるでしょう。

スタッフも全力で支援

更にはAvenirのスタッフも業務支援をしています。

産業医との面談の日程調整や各種制度立ち上げのフォローなど、より良い企業づくりのために、「もれなく」「すきまなく」サービスをしています。

また「産業医の選び方読本」を無料で提供しているので、産業医を選任する前に一度読んでみてはいかがでしょうか。

まとめ

長時間労働は様々な健康被害を発生させてしまい、とてもリスクが高い労働状況です。

そういった問題を改善するためにも、従業員の健康と会社の発展を親身になって考えられる産業医を選任することが重要となってきます。

人間、プライベートが充実されてこそ、良い仕事ができる。大切なプライベートを確保するべく、長時間労働問題を改善することが重要といえるでしょう。

そんな問題解決ができる産業医を選任することで、社員1人1人のストレスが軽減し、仕事の回転率も良くなるでしょう。

より良い会社づくりのためにはより良い産業医選びが大切です。

より良い産業医を本気でお探しの場合は、一度Avenirにお問い合わせをしてみてはいかがでしょうか。

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相談イメージ

悩む前に一度相談してみませんか?

「今の産業医に不満があるけど、これってどこも同じ?」
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など、小さなお悩みから他社の事例など、お気軽に相談ください。

産業医の新規契約をまだ検討していない方も、お気軽に悩みを 聞かせてください。産業医の紹介以外でも、お役に立てるかもしれません。

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監修

栗原 雅直医師
くりはら まさなお

東京生まれ。東京大学医学部医学科卒業、東大病院精神神経科に入局。1960年東大大学院生物系研究科博士課程修了。医学博士。2年間のパリ大学留学後、東大病院医局長、1966年虎の門病院勤務。初代精神科部長。川端康成の主治医を務めた。1990年大蔵省診療所長。財務省診療所カウンセラー