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産業医が行う従業員への治療|産業医と主治医の違いについて

2019.04.11産業医

産業医が行う従業員への治療|産業医と主治医の違いについて

ストレスが多い現在、企業にとって産業医は必要不可欠な存在です。

従業員たちの健康を守るために、産業医は適切な指導をします。


それでは、産業医がする治療とは、どのようなものになるのでしょうか。

また、産業医と主治医の違いについて問われると、首をかしげる方もいるかもしれません。

そこで今回は産業医が行う従業員への治療についてと、産業医と主治医の違いについて紹介します。

 

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産業医によるメンタル治療法

まず始めに、産業医によるメンタル治療法について触れてみましょう。

 

産業医と従業員の関係

従業員にとって産業医とは健康管理のために、また健康状態に問題があれば改善するために的確な指示やアドバイスをくれる存在です。

 

産業医は、企業で働く従業員たちの命を守る役割があると表現しても過言ではないでしょう。

 

会社で働く全社員たちにとって産業医はなくてはならない存在です。

中でも以下に該当する従業員たちにとって、産業医は必要不可欠な存在といえるでしょう。

 

【長時間労働者】

 

1か月の残業時間が80時間をオーバーする従業員は、長時間労働者と見なし、産業医と面談する義務があります。


産業医は面談を通じて従業員のメンタルの問題を軽減させ、同時に事業所側に労働時間を減らすための工夫をするように指導をしていきます。

もしかしたら産業医という立場と経験上から思い浮かぶ、「労働時間を減らすための工夫」を助言できるかもしれません。

 

【ストレス過多の従業員】


今の時代はストレスが多く、精神的な病気を抱える従業員も珍しくありません。

大きな病気になる前に、そして何よりも命に係わる問題に発展する前に、産業医は従業員のストレスを軽減させる必要があります。

責任のある業務や長時間労働、過酷な肉体労働や職場の人間関係など、ストレスの原因は様々です。

そして仕事と同時にプライベートでストレスを抱えてそれが仕事に影響が出るケースも珍しくありません。

新生活や家庭内不穏、離婚や死別など、人間が抱え込む問題は文字通り山ほどあります。

ストレスの原因を1つずつひも解いていき、ストレスを軽減させることも産業医の大切な役割といえるでしょう。

産業医はメンタルの問題を治療するために従業員と面談をしながら、的確な指導やアドバイスをすることが大切です。

 

産業医の治療法(役割)


産業医は事業所で働く従業員たちの健康管理をする役割があります。

ここでは産業医の治療法や役割について見てみましょう。

 

【従業員たちとの面談】

 

特に産業医との面談が必要な従業員は、この面談が必要不可欠になってきます。

面談を通じて従業員の抱えている問題を聞きながら、問題解決に向けて産業医は専門的な知識を活かして知恵を出します。

 

例えば長時間従業員に対しては、事業所側に労働時間や業務内容を減らすための指導をします。

 

また高ストレス者に対しては、事業所側に従業員側のプライバシーを配慮しながら必要な情報のみを提供しながら指導します。

そして従業員たちも普段人に言えない相談を産業医にすることで、気持ちが楽になるかもしれません。

 

また健康状態が思わしくない従業員に対しては適切な健康指導や保健指導をします。

従業員たちの生活状態や趣味嗜好を考慮した指導をすることで、従業員たちも指導された内容を実行するかもしれません。

 

また従業員の健康状態によっては、医療機関の受診を推進する場合もあるでしょう。

産業医は専門的立場から様々な指導をしますが、従業員も十人十色です。

従業員それぞれのカラーに合わせた的確な指導とアドバイスをすることが、産業医の治療法ともいえるでしょう。

 

【休職者や復職希望者との面談】

 

産業医の役割は、普段事業所でバリバリ働く従業員たちと面談するだけではありません。

現在休職中の社員と面談することも、産業医の大切な役割です。

 

休職者と面談して現状を把握することはもちろんですが、復職希望者がいれば面談をし、復職できるかどうかしっかりと判断します。

 

特にメンタルの問題はデリケートで申告なので、安易に復職可能と診断してしまうことは危険です。

危険な判断をしないためにも面談者の気持ちに寄り添いながら、本人の現状や性格を考慮した上で、適切な判断をすることが大切です。

適切な判断をすることで、社員の大切な健康や尊い命を守ることができると表現しても過言ではないでしょう。

 

【職場の巡視】

 

産業医は月に1回程のペースで産業医は職場の巡視をします。

特に危険作業が伴う事業所は、見落としなくしっかり巡視することが重要です。

仮に何か問題点があれば指摘をし、改善に向けた的確な指導を事業所に指導をしていく役割があります。

 

【ストレスチェックの実施】

 

産業医はストレスチェックを実施し、高ストレス者がいれば面談をする必要があります。

 

【健康診断結果のチェック】

 

健康診断が実施されたら産業医は、診断結果のチェックをする業務があります。

もし異常所見があれば今後の就業が可能かどうか判断をします。

場合によっては、従業員に対して治療に向けた健康指導や保健指導などをしていきます。

 

このほかにも産業医の役割は色々ありますが、産業医の治療法というスポットからその役割について述べてみました。

 

産業医と主治医の違いは?

産業医も医師なので、産業医について良く存じていない人は、「主治医とさほど変わらないのでは?」と思うかもしれません。

しかし産業医と主治医は違いがあるので、そこについてざっくり触れてみましょう。

 

【社内で対応】

 

主治医にかかるには直接病院まで赴く必要があります。

けれども産業医との面談は社内で行われるため、病院に赴く必要がありません。

また病気でなくとも面談ができることが、産業医の特徴といえるでしょう。

 

そして産業医は月に1回以上職場を巡視して現状を把握しています。

職場の状況をリアルに把握しているからこそ、産業医はその視点からより的確なアドバイスができるといえるでしょう。

 

【医療的治療はしない】

 

産業医というと、医療的な治療をしてくれるイメージがあるかもしれません。

けれども産業医は、医療的な診断や治療をしません。

産業医の役割はあくまで指導やアドバイスなどです。

 

もちろん医療的な治療や診断が必要と判断すれば、医療機関を紹介します。

因みに主治医という立場の医師は、設備が整っている病院やクリニックなどで医療的な診断や治療をすることができます。

 

【勧告権がある】

 

産業医は職場の改善が必要と判断すれば、勧告をする必要があります。

けれども主治医は産業医という立場ではないので、当然事業所に対する勧告権はありません。

 

産業医の治療で従業員を変える!


そして産業医の治療によっては、従業員も変わるでしょう。

そこはまさに、産業医の力が試される場面かもしれません。

 

適切なメンタルコントロール


休職や退職、体調不良や過労自殺の主な原因になってしまっているのが、メンタルの問題によるものです。

メンタルの問題は目に見えないぶん気付かれにくいのが現状です。

 

また悲しいことに、「気合いが足りない」「甘えだ」と誤った見方をしてしまう人間もいるといわれています。

メンタルの問題こそ、慎重に丁寧に扱う必要があることは、優秀な産業医なら誰もが存じているでしょう。

 

【早期対策が重要】

 

メンタルの問題は早期対応が重要といわれています。

とくにメンタルの問題が深刻化してしまうと、回復まで膨大な時間を要してしまいます。

また最悪の場合、自らの命を絶ってしまうケースもあります。

人の命は1つ1つがとてもかけがえのない大切なものなので、それは絶対にあってはならないことです。

 

メンタルの問題は早期発見することで、解決策もより見えやすいといえます。

問題の芽は小さなうちに摘み取ることが大事です。

問題の芽を摘み取りながら、自信に繋がる芽を植えるきっかけが作れるような治療ができる産業医がより理想的といえるでしょう。

 

【気分転換が必要】

 

人間は仕事以外にもプライベートを充実させることで、より良い仕事ができます。

そのため従業員の気分転換を促すことも、産業医による適切な指導と助言という大切な治療になってくるでしょう。

プライベートで趣味があれば、休日にそれらを積極的にするように助言をするでしょう。

また従業員の生活習慣をある程度把握した上で、「健康改善にも良い気分転換法」をアドバイスできるかもしれません。

 

【心と体は繋がっている?】

 

人間、心と体は繋がっているともいわれています。

人は体をある程度動かすことで、脳が活性化するとも言われています。

産業医は従業員の健康状態や生活習慣を考慮しながら、適切な運動指導を助言してくれるかもしれません。

 

休職者への手厚い対応


先ほども少し述べましたが、休職者も産業医と面談をすることができます。

産業医は休職者と面談をする上で、現状を把握する必要があります。

また場合によっては、休職者の主治医から話を聞く場合もあります。

 

そして産業医は、休職者をいずれ復職できるように指導をすることが大切です。

しかしここで判断を誤ると、場合によっては取り返しのつかない事態を招いてしまいます。

 

もし休職者が復職を希望したら、産業医は従業員の現状を把握した上で、本当に復職が可能かどうか判断をします。

復職については休職中の従業員も産業医も、どちらも焦って判断を誤ってはなりません。

 

過重従業員との面談


また産業医は、過重従業員と面談をすることも重要です。

過重労働とは長時間労働はもちろん、肉体労働が多い業務など通常業務より負担の多い業務内容を担う業務です。

 

過重従業員はぱっと見問題なさそうに見えても、実は知らず知らずに疲労が備蓄されているケースも珍しくありません。

 

過重労働はどうしても心身に及ぼしますし、フラストレーションも溜まります。

過重従業員の負担を軽減するために産業医は面談をし、従業員の様子に変わりはないか見極めることが重要です。

また労働内容を軽減させるために、事業所に意見をすることも産業医として大切な役割になります。

 

まだの企業は今すぐ産業医の選任を!


産業医は50人以上の事業所に設置する必要があります。

そろそろ事業所の従業員が50人を超えそうなら、今すぐ産業医の選任をすることが大切です。

 

産業医を選任するには?


産業医を選任する方法は色々あります。

地域の医師会に依頼をしても良いですし、もちろん心当たりがあれば直接依頼をする方法もあります。

けれども限られたコミュニティで探すだけでは、本当に必要な産業医と出会えるかどうかはわかりません。

ここでお薦めしたいのが、産業医紹介サービス会社を利用して産業医を探すことです。

 

産業医紹介サービスを利用するメリット


では産業医紹介サービスを利用するメリットについて簡潔に触れてみましょう。

 

【産業医を探す手間が省ける】

 

産業医を探すことはなかなか大変な作業で、時間もかかります。

けれども産業医紹介サービスに依頼をすれば、産業医探しを代行してくれます。

更には優秀な産業医に出会える確立も大幅にアップするでしょう。

 

【書類作成の手間が省ける】

 

産業医を選任した場合、労働基準監督署へ赴いて必要書類を記入して提出する必要があります。

けれども紹介サービスを遣えば、その書類作成と提出を代行してくれます。

 

産業医紹介サービスなら産業医クラウド

産業医クラウド


Avenirとはフランス語で「未来」を意味します。

その名前の通り、産業医クラウドは、産業医と共に健康経営企業にアップデートする、といった未来型サービスを提供しています。

 

そして産業医クラウドでは産業医の選び方読本を無料でプレゼントしているので、産業医を選任する前に目を通してみても良いかもしれません。

 

またAvenirのサイトでは産業医インタビューも掲載されています。

ここでどのような産業医がいるのか分かると同時に、産業医たちの仕事に対する熱意や真剣さ、知識の豊富さに触れることができるでしょう。

 

産業医クラウドの強み


では産業医クラウドの強みとは、主にどういった部分になるのでしょうか。

【優秀な産業医だけが在籍】

 

Avenirに在籍している産業医たちは、面接合格率20%以下の厳しい面接を通過しています。

そのため必然的に、優秀な産業医たちが在籍している理想的な環境になっています。

その選ばれた産業医たちの中から、より企業にマッチングした産業医をスタッフが選任していきます。

仮にチェンジ希望があれば無償で対応します。

 

【全国に対応】

 

産業医クラウドは全国に対応しているので、いつでもお問い合わせください。

 

【アフターフォローも充実】

 

Avenirのスタッフは産業医を紹介するだけではありません。

その後のアフターフォローも充実しています。

産業医との関係性をフォローすることはもちろん、復職プログラムの運行などの各種制度づくりもサポートもしているので、ご希望があればご相談ください。

 

まとめ

 

いかがでしたか。

産業医は従業員に対して、医学的な治療などはしません。

けれども産業医という立場から、職場の状況を踏まえた上での助言や指導をしていきます。

 

なので産業医がすることは、治療というよりも指導という分野のものになってきます。

その時に適切な助言や指導ができるかどうかが、産業医として重要なポイントになってきます。

 

それができる産業医こそが本当に優秀な産業医といえるでしょう。

その優秀な産業医を選任するためにも、Avenirで産業医を探してみてはいかがでしょうか。

 

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監修

栗原 雅直医師
くりはら まさなお

東京生まれ。東京大学医学部医学科卒業、東大病院精神神経科に入局。1960年東大大学院生物系研究科博士課程修了。医学博士。2年間のパリ大学留学後、東大病院医局長、1966年虎の門病院勤務。初代精神科部長。川端康成の主治医を務めた。1990年大蔵省診療所長。財務省診療所カウンセラー