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~産業医へ相談~ 職場の悩みやストレスを打ち明ける

2019.07.31産業医

~産業医へ相談~ 職場の悩みやストレスを打ち明ける

産業医を設置している企業様も多いと思いますが、産業医は職場の悩みやストレスを軽減するために大切な存在、従業員の悩み相談に対応することも、産業の役割の1つになります。

産業医が受ける相談内容には、どういった内容のものがあるのでしょうか。

今回は産業医に職場の悩みやストレスを打ち明けることのメリットや、産業医が受ける相談内容について見ていきたいと思います。

普段産業医のお世話になっている従業員の方や、産業医設置や交代をご検討中の企業様も、産業医有効活用や産業医選任のヒントとして参考にしてみてはいかがでしょうか。

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産業医の役割の中に「面談」がありますが、面談を通じて産業医は従業員の悩み相談に対応します。

では産業医が受ける主な相談内容として、どのようなものが挙げられるのでしょうか。

長時間労働による疲労

残業時間が月間80日以上となる従業員は長時間労働者となり、産業医と面談をすることが義務付けられております。

長時間労働者は様々なリスクを抱えて業務をこなしており、それに伴い産業医に長時間労働による疲労について相談をしていきます。

それでは長時間労働者が抱えるリスクについて見てみましょう。

【休息時間確保の困難】

長時間労働者は労働時間が増えればそれだけ、休息時間の確保が困難となります。

労働時間が増えればそれだけ睡眠時間が減り、食生活も偏り、ストレスから喫煙や飲酒、暴食という生活習慣に繋がるケースも多いでしょう。

【プライベート時間の激減】

長時間労働者はプライベートの時間確保が困難となります。

従業員にとってプライベートの時間は大切ですが、その時間が確保できないとなるとそれだけ疲労やストレスも備蓄されてしまうでしょう。

プライベート時間が確保できないことで、運動不足や生活習慣病になることも懸念されます。

その他にも長時間労働は様々なリスクを引き起こすことが懸念されております。

産業医は長時間労働者と面談を実施しながら、適切な助言や指導をしていき、労働時間の見直しを経営理念の先駆けとして企業に指導をすることが求められるでしょう。

職場での人間関係

職場での人間関係も産業医が相談を受ける内容として挙げられます。
高ストレス者や面談希望者に対して産業医は面談をする必要がありますが、ストレスの原因は長時間労働や過重労働に留まらず、職場の人間関係にもあるでしょう。

多くの方が、職場の人間関係に悩んだことがあるのではないでしょうか。

職場での人間関係は職場内で相談することがためらわれてしまう悩みとなり、相談できずに一人で抱え込んでしまうケースも少なくありません。

ところが悩みは抱え込んでしまえばそれだけ大きくなってしまい、メンタルヘルス問題を引き起こしてしまうケースも珍しくありません。

職場での人間関係の悩みを産業医に話すことで、悩みの軽減や具体的な指導が期待できます。

産業医が必要な情報のみを企業側に伝えることで、適切な人事配置が期待できるかもしれません。

各種ハラスメント

ハラスメント問題はデリケートな問題となり、相談することが困難になってきます。

職場内ではもちろん、信頼している家族や友人にも相談できず、一人でフラストレーションを溜めてしまう方も多いのではないでしょうか。

ハラスメントにも、セクシャルハラスメントやパワーハラスメント、モラルハラスメントなど様々です。

ハラスメントを受けている側も、ハラスメントを受け続けることで正常な判断が困難となり、状況放置してしまうことでメンタルヘルス問題を引き起こしてしまうケースもあるでしょう。

「これはハラスメントになるのでは?」と感じたら、産業医に相談をすることも大切です。

実際に産業医にハラスメント問題を相談する従業員も多いでしょう。

ハラスメントと感じなくともストレスについて産業医に相談することで、「ストレスの原因の1つはハラスメントだった」と気が付くケースもあるかもしれません。

企業で働く従業員には全員人権があり、産業医もまた従業員の人権を守るために大切な存在といえます。

各種ハラスメント問題に対応し、適切な判断をした上で助言や指導をしていくことも、産業医の大切な役割になってくるのではないでしょうか。

プライベートでの悩み

悩みは職場内部に限ったことではなく、プライベートにもあります。

プライベートの悩みをプライベートで処理できれば問題はありませんが、それが仕事に影響をもたらしてしまうケースも多々あります。

特に家庭を持っている従業員にとって家庭の悩みは深刻で、夫婦関係や親子関係、介護の悩みなど多岐に渡り、家庭があるだけ問題は深刻化するでしょう。

その他にも離婚を経験している従業員や友人やパートナーとの間に問題が生じている従業員もいるでしょう。

プライベートの悩みが大きければそれだけ職場に影響を与えます。

仕事のミスや事故発生に繋がるケースもありますし、ストレスによって仕事仲間に八つ当たりする事態を招くことで、他の従業員の不調に繋がってしまうことも考えられます。

従業員の数だけプライベートは異なり、抱える悩みもそれぞれです。

産業医は職場内部の悩み相談のみならず、プライベートでの悩みも対応することが大切です。

日々のストレス

日々のストレスは本人も意識していないものも多いかもしれません。

通勤のストレスや隣近所の問題、業務内容や体調不良、人間関係など日々のストレスも様々です。

日々のストレスは、「塵も積もれば山となる」ようにどんどん大きくなるため、適度にストレス発散していくことが大切です。

「誰かにストレスについて相談をする」ことも大切なストレス発散に繋がりますが、日々のストレスこそ企業の産業医に相談することが大切なポイントかもしれません。

産業医へ悩み相談するメリット

産業医は様々な悩み相談に対応していきますが、では産業医へ悩み相談をするメリットとしてどのようなものが挙げられるのでしょうか。

【ストレスの軽減】

誰かに悩み相談をすることは大切なことで、口に出して相談をすることで、自分自身も話すことで気持ちの整理が少しできるかもしれません。

自分以外の第三者に話すことで気持が楽になり、自分が考えるに至らなかった助言をいただけるかもしれません。

特に専門知識を有する産業医に相談することで、具体的なアドバイスをいただけるかもしれません。

【具体的な健康指導】

産業医に悩み相談をすることで、心身ともに良い状況にするための具体的な健康指導もいただけるかもしれません。

産業医は健康指導や栄養指導、運動指導など専門知識を駆使しながら、従業員1人1人に沿って各種指導をしていきます。

産業医の指導を実施することで健康状態が回復するかもしれませんし、新たな趣味が発見できるかもしれません。

健康が回復して新たな趣味ができることは、人間に良い影響を与えることでしょう。

【問題の軽減や解決】

長時間労働や職場の人間関係など、働く上で悩みは発生するものです。

産業医に悩み相談をすることで、産業医は企業に適切な指導を促す場合もあります。

労働時間の改善や人間関係における配慮などを企業側が考慮した上で実践することで、従業員の悩みが軽減されることが期待できます。

職場以外の悩みにつきましても、人に言いにくい悩みを相談することで、自分の中で整理ができるかもしれませんし、「目からウロコ」なアドバイスをいただけるかもしれません。

産業医によっては解決できない場合も…

産業医は医師免許を有しておりますが、産業医という勤務形態上、医療業務に携わることはできません。

医療行為や投薬が必要と判断された場合は、医療機関を紹介されるケースもあるでしょう。

また産業医も業務への取り組み方に差があり、産業医の中には面談を適当に対応する者や、面談自体を実施しないような「名前だけの産業医」の存在も否定できません。

このようなケースになってしまうと、もはや産業医を設置している意味も薄くなるでしょう。

産業医が悩み解決ができない場合】

産業医が従業員の悩み解決ができない場合は、どうすれば良いのでしょうか。

・医師やカウンセラーなどに相談をする

医師やカウンセラーに相談をする方法もあります。

カウンセラーによっては無償で対応しているカウンセラーもいるかもしれませんが、医師に相談をする場合は病院や診療所にかかることになるので、費用が発生します。

ただし医療行為を受けることができるため、検査や治療、投薬に必要な処方箋を発行していただけることが期待できます。

場合によりましては、医師にカウンセリングしていただくことも可能でしょう。

カウンセラーも基本的に有料となるため、そこがネックになるかもしれませんが、カウンセラーという立場から寄り添った対応が期待できるかもしれません。

・役所や労基に相談する

長時間労働や過重労働、職場の人間関係の悩みなどについて、役所や労基に相談をする方法もあります。

無償で対応してくれることと、具体的な助言が期待できることがメリットでしょう。

ただし具体的な問題解決に繋がるかどうかは、ケースによって異なってくるかもしれません。

・より優秀な産業医を設置する

産業医は専門的立場から、従業員の悩み相談に対応し、解決に向けて助言や指導をしていき、企業と従業員のパイプ役になることも大切です。

産業医として役割を果たしていない「名前だけの産業医」を設置し続けることよりも、従業員のために産業医を交代する方法もあります。

産業医にお金を使うのでしたら、設置しているだけの産業医よりも、従業員の相談に対応して産業医としての役割を果たすことができる産業医の方が良いですよね。

産業医見直しの一環としまして、大切な従業員のためにも、より優秀な産業医を探して設置してみてはいかがでしょうか。

実力派産業医に任せたいなら??

産業医を設置する場合も産業医を交代する場合も、実力派産業医を選任するに越したことはないでしょう。

産業医は長く勤務していただくことで、職場の経営理念や風土に対する理解も深まるでしょう。

そのためにも実力派産業医を選任することが大切ですが、そのためにはどうすることがベストになってくるのでしょうか。

産業医紹介会社へ依頼する

より優秀な実力派産業医に従業員の健康管理を任せたい場合は、産業医選任の代行業務を行っている、産業医紹介会社へ依頼をしてみてはいかがでしょうか。

産業医の交代は大変?】

産業医を交代するためには、前任の産業医を解任してから14日以内に新たな産業医を選任し、必要書類を作成提出する必要があります。

限られた時間内での産業医の選任は大変ですし、実力派産業医を限られたスキルで見極めることにはどうしても限界があります。

実際に一般人が産業医を見抜くことは、非常に困難といわれております。

「今度は実力派産業医を設置したい」とお考えでしたら、独自で産業医を選任するよりも、産業医紹介サービスに依頼をすることがより確実でスムーズといえるでしょう。

産業医紹介会社が代行】

産業医紹介会社は、産業医紹介の代行から、産業医選任に必要な書類の作成や提出の代行をしていることもあります。

普段忙しく業務に携わる企業様にとって産業医紹介サービスに依頼をすることは、労力や時間削減に繋がるでしょう。

相談イメージ

悩む前に一度相談してみませんか?

「今の産業医に不満があるけど、これってどこも同じ?」
「ほかの会社の産業医って何やってるの?」
「こんな悩み有るけど、これって産業医を頼っていいの?」
など、小さなお悩みから他社の事例など、お気軽に相談ください。

産業医の新規契約をまだ検討していない方も、お気軽に悩みを 聞かせてください。産業医の紹介以外でも、お役に立てるかもしれません。

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監修

栗原 雅直医師
くりはら まさなお

東京生まれ。東京大学医学部医学科卒業、東大病院精神神経科に入局。1960年東大大学院生物系研究科博士課程修了。医学博士。2年間のパリ大学留学後、東大病院医局長、1966年虎の門病院勤務。初代精神科部長。川端康成の主治医を務めた。1990年大蔵省診療所長。財務省診療所カウンセラー