産業医の年収はどのくらい?平均年収は低い?大企業の場合の相場についても解説

【働き方別】産業医の平均年収・報酬相場

産業医だけを対象とした公的な「平均年収」の統計はないため、実際の収入水準は求人や成約実績から把握する必要があります。

民間の成約データでは、専属産業医は年収960万~1,470万円程度、別の2026年求人情報では1,000万~1,500万円程度が一つの目安となっています。嘱託産業医では、月1回・数時間の勤務で月額5万~10万円程度の契約例があります。

ただし、下記は全国一律の標準価格ではありません。

企業側では、金額だけでなく勤務時間・面談件数・職場巡視・休復職対応などの契約内容を比較することが重要です。

働き方年収・報酬の目安主な特徴
専属産業医年収960万~1,500万円程度週3~5日程度など継続的に企業で勤務
嘱託産業医月額5万~10万円程度が一つの目安月1回程度から企業を定期的に担当

専属産業医(常勤で働く場合)

専属産業医の年収は、民間医局の成約実績では年代別に約966万~1,472万円、2026年の求人市場を扱う情報では週4~5日勤務で1,000万~1,500万円程度が目安とされています。

ただし、これは産業医全体の公的平均ではなく、特定の成約・求人データによる参考値です。

なお、「専属」は必ずしも週5日勤務を意味しません。週3~4日などの契約事例もあります。企業側は勤務日数に加えて、統括業務、複数拠点への対応、休復職面談など責任範囲を明確にしたうえで給与条件を設計しましょう。

嘱託産業医(非常勤で請け負う場合)

嘱託産業医は、医療機関で診療を続けながら企業を担当したり、複数企業の産業医業務を組み合わせたりする働き方が一般的です。

民間医局では、月1回・2時間程度の勤務で月額5万~10万円程度、2024年8月時点の掲載求人では1回あたり平均44,833円というデータがあります。

ただし、健康診断の事後措置、長時間労働者面談、高ストレス者面談、休復職支援などを追加すると費用が別途発生する契約もあります。

企業は「月額料金」だけでなく、何が基本料金に含まれるかまで確認しましょう。

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大企業に勤める産業医の平均年収・報酬相場

大企業に勤務する産業医だけを対象とした公的な平均年収はありません。2026年の民間求人情報では、従業員3,000人以上の大企業で年収1,200万~1,800万円程度、複数拠点を管理する統括産業医では1,500万~2,000万円超という求人例も示されています。

ただし、これらはあくまで求人市場の目安です。

大企業では、従業員面談だけでなく、全社のメンタルヘルス対策、休復職プログラム、健康経営、複数事業場の産業保健体制まで担当する場合があります。

企業は規模ではなく、実際に任せる責任と業務量を基準に報酬を設計することが重要です。

産業医の年収・報酬が変動するポイント

産業医の年収・報酬は、専属か嘱託かという働き方だけでは決まりません。

勤務地、勤務日数、産業医経験、担当する従業員数、事業場数、面談件数、業種、メンタルヘルス対応など、複数の条件によって変動します。

産業医選任を成功させるポイントは、最初から「月○万円以内」と料金だけで候補を絞らないことです。職場巡視、健康診断の事後措置、休復職支援など、自社が必要とする業務内容と想定工数を整理し、それに見合った報酬条件を設定するとミスマッチを防ぎやすくなります。

地域や経験で変わる

産業医の報酬は、地域の医師数や求人状況、産業医としての経験によって変動します。

都市部では求人も医師も比較的多い一方、産業医を確保しにくい地域では、移動時間や交通費を含めて条件を調整しなければ候補者が集まりにくいことがあります。

また、産業医経験だけでなく、メンタルヘルス、休復職支援、過重労働、化学物質管理など、自社の課題に合った知見も選定材料です。

企業は資格だけを見るのではなく、「どのような業種・事例に対応してきたか」まで確認すると採用の成功率を高められます。

契約する企業の規模で変わる

企業規模が大きくなるほど、健康診断結果の確認対象者、健康相談、長時間労働者面談、休復職対応などの件数が増え、産業医に求める稼働時間も長くなる傾向があります。

ただし、「従業員数が多いほど必ず報酬が高い」と単純に決まるわけではありません。

同じ従業員数でも、オフィス1拠点の企業と、全国に工場・営業所を持つ企業では業務負荷が異なります。人事担当者は、従業員数だけでなく、拠点数、業種、面談件数、健康課題などを整理して契約条件を決めましょう。

訪問回数や契約本数で変わる

嘱託産業医の年間収入は、1社あたりの報酬と担当企業数によって大きく変わります。

例えば、月額5万円の契約であれば1社あたり年間60万円、同じ条件の企業を5社担当すれば年間300万円となります。臨床勤務と組み合わせて収入を構成する医師もいます。

企業側では、訪問時間だけで料金を比較するのは注意が必要です。訪問外のメール相談、面談追加、診断書確認、意見書作成などが別料金になる契約もあります。年間で発生し得る業務まで整理して総費用を比較しましょう。

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「自社の規模なら産業医費用はいくらが適切かわからない」「料金だけで比較してよいのか」「メンタルヘルスや休復職対応に強い産業医を探したい」という企業は、産業医クラウドへご相談ください。

産業医クラウドでは、企業規模・業種・拠点数・健康課題を確認し、条件に合った産業医の選任から産業保健体制の構築まで支援しています。

2026年8月末時点で導入社数3,500社以上、対応事業場数22,000事業場以上、稼働産業医560名の実績があります。料金や具体的なサービス内容を知りたい場合は、資料請求・お問い合わせをご利用ください。

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産業医とは

産業医とは、職場において医学的な専門知識を活用し、労働者の健康管理や健康障害の予防について事業者へ助言する医師です。労働安全衛生法では、常時50人以上の労働者を使用する事業場に産業医の選任を義務付けています。

主な職務には、健康診断後の措置、長時間労働者などへの面接指導、ストレスチェック後の面接指導、健康相談、職場巡視などがあります。治療を目的とする主治医とは役割が異なり、健康状態と仕事内容の双方を踏まえて、安全な就業に必要な意見を事業者へ伝えることが重要な役割です。

産業医が企業から求められる理由

常時50人以上の労働者を使用する事業場では、原則として産業医の選任が法律で義務付けられています。しかし、企業が産業医を必要とする目的は、法令を満たすことだけではありません。

近年は、メンタルヘルス不調、長時間労働、休職・復職、治療と仕事の両立など、人事だけでは医学的判断が難しい課題への対応が重要になっています。

また、2028年4月1日から50人未満の事業場にもストレスチェックが義務化されます。これは産業医選任義務の拡大ではありませんが、小規模事業場を含め、産業保健体制を整備する必要性は高まっています。

産業医の年収は低い?勤務医との比較

「産業医は勤務医より年収が低い」と一律に判断することはできません。

厚生労働省の提供している「職業情報提供サイト(job tag)」では、2025年賃金構造基本統計調査を基に、産業医が含まれる主な職業分類である「医師」等の年収を1,512.3万円としています。

ただし、これは産業医だけでも勤務医だけでもない点に注意が必要です。

専属産業医の民間成約・求人相場は1,000万円前後~1,500万円程度が中心ですが、当直やオンコールが少ない傾向があります。収入額だけでなく、労働時間や休日などを含めて比較することが重要です。

給与面での違い

病院勤務医は基本給与に加えて、時間外勤務、宿日直、外勤などが収入に影響することがあり、診療科や勤務先によっては専属産業医を上回る年収になることがあります。

一方、専属産業医では、企業との契約条件に基づいて比較的安定した給与が設定されるケースがあります。

そのため、「勤務医=高年収」「産業医=低年収」と単純化するのは適切ではありません。

企業が専属産業医を採用する際にも、医療機関で得られる給与との比較だけでなく、勤務時間、休暇、業務内容などを含めた総合的な待遇を提示することが重要です。

働き方や勤務日数の違い

勤務医は外来・病棟・手術・救急などを担当し、勤務先によっては時間外勤務、当直、オンコールが発生します。一方、専属産業医は企業の勤務時間に合わせた日中勤務が中心で、週3~5日程度などの求人がみられます。嘱託産業医では月数時間から勤務するケースもあります。

ただし、すべての産業医が定時勤務とは限りません。複数拠点を統括するポジションや重大な健康問題への対応では業務負担が増えることもあります。採用時には勤務日数だけでなく、担当範囲や時間外対応の有無まで確認しましょう。

専属産業医と嘱託産業医の働き方の違い

産業医は実務上、「専属産業医」と「嘱託産業医」に分けて説明されることが一般的です。

法令上、常時1,000人以上の労働者を使用する事業場、または一定の有害業務に常時500人以上を従事させる事業場では、専属産業医を選任する必要があります。また、常時3,000人を超える事業場では2人以上の産業医が必要です。

それ以外の常時50人以上の事業場では、一定の場合を除き、嘱託形式での選任が可能です。企業は法定基準だけでなく、実際の健康課題や業務量に合う勤務形態を選ぶことが重要です。

専属産業医の働き方

専属産業医とは、本務として産業医業務を担い、原則として当該事業場に専属する産業医を指します。「専属=週5日勤務」という法定ルールではなく、実際には週3~5日程度など企業と医師の契約によって勤務条件が決まります。

企業内で継続的に勤務するため、健康診断の事後措置や従業員面談だけでなく、休復職支援、メンタルヘルス施策、健康経営などへ継続的に関与しやすい点が特徴です。人事・保健師・経営層との連携まで期待する場合は、その役割を採用時に明確にしておきましょう。

嘱託産業医の働き方

嘱託産業医は企業へ常勤するのではなく、契約した日時に訪問・面談などを行う働き方で、臨床医として勤務しながら担当する医師や、複数企業を担当する医師もいます。

産業医の職場巡視は原則として少なくとも毎月1回必要ですが、事業者から所定の情報を毎月提供され、事業者の同意を得るなどの要件を満たす場合は2か月に1回以上とすることができます。企業は「月1回訪問すれば十分」と考えず、面談件数や健康診断後の対応などを踏まえて必要な稼働時間を設定することが大切です。

産業医として働く主なメリット

産業医は病気になった患者を治療する臨床医とは異なり、働く人の健康障害を予防し、健康状態と仕事の両立を支援する仕事です。一般的には診療現場よりも勤務予定を組み立てやすく、当直やオンコールが少ない傾向があります。

さらに、労働安全衛生、人事労務、組織マネジメント、メンタルヘルス、健康経営など幅広い領域に関われることも特徴です。予防医学や企業活動に興味があり、個人への診療だけでなく組織全体の健康課題を改善したい医師にとって魅力のあるキャリアといえます。

働く時間を組み立てやすい

専属産業医では企業の営業時間に合わせた勤務が多く、嘱託産業医では月1回・数時間などから契約できるケースがあります。そのため、臨床勤務や研究、育児などと組み合わせながら勤務予定を調整しやすい点がメリットです。

一方、複数企業を担当すると、訪問だけでなく移動、面談記録、メール相談、日程調整などの時間も必要になります。産業医として安定した働き方を成功させるには、報酬額だけを見て契約本数を増やすのではなく、訪問外業務を含めた実働時間を管理することが重要です。

福利厚生の充実した環境で働ける

専属産業医として企業との雇用契約を結ぶ場合、契約内容に応じて社会保険、有給休暇、育児・介護休業、退職金制度など、その企業の福利厚生を利用できる場合があります。大企業の求人では、こうした待遇が転職時の魅力になるケースもあります。

ただし、専属産業医だから必ず福利厚生が充実しているわけではありません。正社員だけでなく契約社員や有期雇用の場合もあります。転職時には年収だけで判断せず、雇用形態、契約期間、更新条件、賞与・退職金、兼業の可否まで確認することが大切です。

企業活動に関わる知見が身につく

産業医は、医学だけでなく労働安全衛生、人事制度、組織マネジメントなど企業活動に関する知識を身につけられます。例えばメンタルヘルス不調への対応では、症状だけでなく仕事内容、労働時間、配置、職場環境などを踏まえて就業上の意見を検討します。

さらに、職場巡視や衛生委員会を通じて、個人だけでなく組織全体の健康課題へ働きかけることも可能です。企業側にとっても、面談を行うだけでなく、課題を分析して改善プログラムまで提案できる産業医は大きな価値があります。

当直や急な呼び出しがなく休日を確保しやすい

産業医は一般的に、病院勤務でみられる夜間当直や救急診療、オンコールによる呼び出しが少なく、計画的な勤務になりやすい仕事です。厚生労働省のjob tagでも、診療に従事する医師と比べて計画的な業務が多く、時間外労働が少なく休日を確保しやすい傾向が示されています。

ただし、「時間外対応が絶対にない」という意味ではありません。企業によっては緊急相談や臨時面談が発生する場合があります。契約前に通常勤務外の対応範囲や連絡方法を決めておくことが注意点です。

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産業医として働く場合の注意点

産業医は働き方の安定性にメリットがある一方、臨床医とは必要となる能力が異なります。診療技術だけではなく、健康情報と職場情報を整理し、本人・人事・経営層など立場の異なる関係者へ適切に説明する力が必要です。

また、専属産業医として長期間臨床現場から離れた場合、将来的に診療へ戻る際にブランクが課題になる可能性があります。産業医への転職を考えるときは、現在の働きやすさだけでなく、5年後・10年後のキャリアまで含めたプログラムを考えておくことが重要です。

臨床スキルが低下する可能性がある

専属産業医として産業保健業務だけを担当すると、外来診療、検査、処方、手術などの臨床業務を経験する機会が減ります。そのため、診療科や勤務期間によっては、将来的に臨床へ復帰する際に知識・技術のアップデートが必要になる可能性があります。

ただし、産業医になれば必ず臨床スキルが低下するわけではありません。勤務先の規定で認められていれば、週1回程度の外来勤務や学会・研修への参加を続ける方法もあります。将来的な臨床復帰を考えている場合は、転職前から両立方法を検討しましょう。

転職でつまずく可能性がある

産業医として長期間働いた後に臨床医へ戻る場合、診療科によっては臨床経験の空白期間が転職条件へ影響する可能性があります。特に手技や最新の治療経験が重視される領域では、復帰前に研修や段階的な勤務が必要になることも考えられます。

一方、産業医経験そのものが不利になるわけではありません。メンタルヘルス、予防医学、健康管理、組織対応などを評価する職場もあります。重要なのは「産業医へ転職すると臨床へ戻れない」と考えるのではなく、将来の選択肢を意識して経験を維持することです。

産業医に向いている人の主な特徴

産業医には医学的な知識に加えて、従業員、人事担当者、上司、経営層など異なる立場の人と調整するコミュニケーション力が求められます。本人の希望と医学的に安全と考えられる働き方が一致しない場合でも、中立的な立場から説明しなければなりません。

また、企業ごとに健康課題や社内制度が異なるため、正解が一つに決まっていない問題へ対応する場面も多くあります。診療だけでなく「医学の知識を使って組織の課題を改善する仕事」に興味がある人に向いています。

自分で予定を管理できる人

特に嘱託産業医では、複数の企業を担当しながら訪問日、職場巡視、面談、衛生委員会、意見書の作成などを管理する場合があります。そのため、自分で優先順位をつけ、期限までに必要な業務を完了できるスケジュール管理能力が重要です。

企業側も、産業医を選任するときは経歴や資格だけで判断しないことがポイントです。面談後の報告が遅くないか、人事からの相談に適切に回答できるかなど、実務上の対応力まで確認すると、契約後のミスマッチを防ぎやすくなります。

裁量を持って動きたい人

産業医は、決められた面談を行うだけではなく、健康診断結果、職場巡視、従業員面談などから職場の健康課題を把握し、必要に応じて事業者へ改善を提案する役割を担います。専門家として自ら課題を見つけ、改善策を考えることにやりがいを感じる医師に向いています。

例えば、メンタルヘルス不調による休職が増えている企業で、個別面談だけでなく復職ルールや管理職研修の見直しを提案することも考えられます。企業側も、課題に対して能動的に提案できる産業医か確認するとよいでしょう。

産業医の将来性

産業医・産業保健への需要は、今後も一定程度続くと考えられます。常時50人以上の労働者を使用する事業場には産業医の選任義務があり、メンタルヘルス、長時間労働、休復職支援、治療と仕事の両立など、企業が医学的な支援を必要とする場面も多様化しています。

さらに2028年4月1日からは、50人未満の事業場にもストレスチェックが義務化されます。ただし、産業医選任義務まで50人未満へ拡大されるわけではありません。今後は資格を持つだけでなく、企業課題を分析し、職場改善につなげられる産業医へのニーズが高まると考えられます。

産業医になる方法

産業医として法令上選任されるためには、医師免許を持っているだけではなく、労働安全衛生規則で定められた要件のいずれかを満たす必要があります。一般的には、日本医師会の産業医学基礎研修など、厚生労働大臣が指定する研修を修了するルートが利用されています。

  • 医師免許を取得する:
    医師国家試験に合格し、医籍登録を行います。
  • 指定された産業医学研修を修了する:
    日本医師会の産業医学基礎研修や産業医科大学の産業医学基本講座などがあります。
  • 産業医科大学等の所定課程を修了する:
    指定大学で正規の産業医学課程を修め、所定の実習を履修する方法があります。
  • 労働衛生コンサルタント試験に合格する:
    保健衛生区分の合格者も産業医要件を満たします。
  • 大学で労働衛生に関する教育経験を持つ:
    一定の教授・准教授・常勤講師の経験者も要件を満たす場合があります。
  • 企業から産業医として選任される:
    要件を満たした後、企業・事業場と勤務条件を決め、産業医として選任されます。

なお、「日本医師会認定産業医」の認定取得だけが法令上の唯一の方法ではありません。企業側も採用時には認定証の名称だけでなく、法令上の産業医要件を満たしているか確認しましょう。

産業医の年収に関するよくある質問

産業医の年収を考える場合は、「平均はいくらか」だけでなく、専属・嘱託、勤務日数、企業規模、担当業務などをセットで確認することが重要です。

同じ産業医でも働き方が大きく異なるため、年収だけを比較すると実態を正しく把握できないことがあります。

企業側も、「相場より安い産業医を選べばコスト削減になる」とは限りません。必要な面談や休復職支援が追加料金となれば、結果的に総額が高くなることがあります。依頼する目的と業務内容を先に整理して比較しましょう。

産業医の年収に差が出るのはなぜですか?

産業医の年収・報酬に差が生じるのは、勤務日数、地域、経験、企業規模、業種、担当する事業場数、面談件数などが異なるためです。専属産業医では週3日と週5日で給与が変わり、嘱託産業医では担当企業数によって年間収入が大きく変わります。

さらに、統括産業医として複数拠点を管理する、メンタルヘルスや休復職支援を多く担当するなど、責任範囲によって条件が変わるケースがあります。企業は一律の平均年収ではなく、自社が依頼する内容に近い求人・契約事例を比較すると予算を設定しやすくなります。

産業医の仕事内容は何がありますか?

産業医の法定職務には、健康診断や面接指導とその結果に基づく健康確保措置、作業環境・作業管理、健康相談・健康教育、労働衛生教育、健康障害の原因調査と再発防止などがあります。また、職場巡視を通じて職場環境を確認することも重要な職務です。

実務では、休職・復職者との面談、主治医診断書を踏まえた就業上の意見、人事担当者への助言なども行われます。最終的な人事措置を決定するのは事業者であるため、産業医には医学的な立場から判断材料を提供する役割があります。

産業医の転職のニーズは高いですか?

産業医には法令上一定の需要があり、常時50人以上の事業場では選任が必要です。また、メンタルヘルス、過重労働、休復職、治療と仕事の両立など企業側の健康課題が多様化しており、産業保健実務を担える医師へのニーズも続くと考えられます。

ただし、「産業医資格を取ればすぐに高年収の専属産業医へ転職できる」とは限りません。専属求人には限りがあり、実務経験や企業とのコミュニケーション能力を重視する求人もあります。嘱託産業医として経験を積むなど、段階的にキャリアを形成することも選択肢です。

コミュニケーションや事務能力に疑問…
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株式会社Avenir株式会社メンタルヘルステクノロジーズ(東証グロース9218)の100%子会社です。
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監修:刀禰真之介(株式会社メンタルヘルステクノロジーズ代表取締役社長、株式会社Avenir代表取締役社長)