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経営陣と産業医の二人三脚で目指す健康経営の在り方

生命保険の販売を手がけるニッセイ保険エージェンシーが本格的な健康経営に取り組むことを声高らかに表明したのは、2018年4月のこと。役職員の健康診断受検率100パーセントの維持、メンタルヘルスケアのリテラシー向上など、6つの重点取組項目を含む健康経営宣言を策定している。その実践にあたって大いに役立っているというアヴェニール産業医、またメンタルヘルステクノロジーズのサービスとの出会いとは──?

大きな課題と健康経営宣言

刀禰ニッセイ保険エージェンシーさんは、宮田専務の主導で健康経営に積極的に取り組むようになったそうですね。そのきっかけは何だったのですか。

宮田 私がこの会社に来たのは2010年でしたが、当時、当社は非常に厳しい事態に陥っていました。業績は伸び悩み、存続が危ぶまれるほど。私は企画人事に携わり、その後優秀な人たちに集まってもらって業績を倍くらいに伸ばしたのですが、それにともなって、営業職員数も倍くらいになっているんですね。同時に、内勤制度を整えたり、評価の公平化、教育・研修の充実化、給与水準アップを実現し、全体的に社員の満足度は上がったかと思います。
が、この2、3年のことですが、毎年のようにメンタルの問題で会社に来られなくなる人が出てくるようになった。残念ながら、中には退社してしまった人もいる。2017年のストレスチェックでは、高ストレス者が一部の部署に集中するという結果も得られました。これを大きな課題と感じ、健康宣言を掲げた訳なんです。
これは、この会社をよくしていくためにやろうと自ら取り組んだ課題として捉えています。今年のテーマはこれだ、と。私自身、メンタルヘルス・マネジメント検定Ⅱ種(ラインケア)を受験し、合格したんですよ!

刀禰 その流れで、メンタルに強い産業医探しを始めたというわけですね。

宮田 ところが、なかなかいい産業医になかなか出会えず、困っていた。そこに、Avenir(アヴェニール)さんと出会ったのです。そのあたりは、僕の後任として部長をしていた北川くんが携わっていました。

北川 はい。この課題はかなり顕在化していて、人事部長、総務部長がメンタルに強い産業医を探していたことは知っていました。私も、春に総務部長になった時から、産業医関連のサービスを提供する会社をあたってはいたのですが、なかなか適任を紹介してもらえない状態が続いたんです。

刀禰 適任者はそうそういないですよ。

北川氏

北川 メンタルヘルスという希望を言えば言うほど適任の方が見つかりにくくなるように感じました。

そんな時にAvenir(アヴェニール)の営業担当の西尾さんと出会ったら、非常にレスポンスが早く、スムーズに次のアクションに入ってくださいました。最終的には二人目に面談させていただいた先生にお願いしたい、ということに。

西尾 恐縮です。北川部長が熱心にお話を聞いてくださり、とても感激しました。

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マッチングを配慮した産業医サービス

刀禰 サービス導入前後で、大きな変化がありましたか。

宮田 以前は「名ばかり産業医」だったとしたら、Avenir(アヴェニール)さんが紹介してくださった方は「顧問産業医」。顧問弁護士や顧問税理士と同格の、企業経営上重要な役割を果たしてくださいます。

刀禰 担当産業医の第一印象はいかがでしたか。

宮田 コミュニケーション能力の高い、洞察力のある女性の先生で、素晴らしいと思いましたね。本社の管理職を集めて「ラインケア研修」の講師をお願いしましたが、これが素晴らしいんです。講義中、雑談している部長たちに「うるさい!しっかり聞け!」と怒ったら、実はその日のテーマが「怒っちゃいけない」「どうやったら怒らないでいられるか」というアンガーマネジメント。だから、私が怒っちゃいけないところだったんですよ(笑)。

刀禰 大企業の産業医のご経験もあり、比較的パッとはっきり言う先生がよりマッチするのでは、という印象があったので、ご紹介させていただきました。

北川 確かにそうですね。当社では、メンタル面での問題を抱えている女性の社員が多く、面談の際、同性の先生のほうがハードルが低いだろうという考えもあったのです。

病を予防するために

宮田 「いまを生きる人々の中で、幸せな人を一人でも多く増やしていきたい」という刀禰社長の思いには完全に同意です。その志は本当に正しいと思います。ですから、できるだけ応援したいと繰り返し言ってきたんです。刀禰社長たちは営利目的というよりもむしろ伝道師、ですよね。

また、しっかりした就業規則をつくることも大切な指導です。たとえば、復職の基準となる短時間勤務制度などの復職プログラムを整備することなども重要。

でもサービスの値段が安すぎる。北川くんにも、あまり値切らないでねって言っています(笑)。

北川 Avenir(アヴェニール)さんの産業医のご紹介のみならず、メンタルヘルステクノロジーズのご紹介をしていただいたのも重要でした。この件についても、いろんな会社をあたってはいたのですが、どこも思った以上に高い。メンタルヘルステクノロジーズさんの場合は、本当にこの金額でいいんですか? というレベルだったんです。

刀禰 私どもが考えている4つのケアという概念について、宮田専務はご存じかと思いますが。

宮田 よく理解しています。試験を受けましたからね。

刀禰 これは、私たちも産業医のビジネスを手がけて初めて知った概念なんです。調べてみると、他社のサービスは確かにずっと高額です。が、この4つをしっかり計画を立てて運営していくということが、今後、企業が社員の健康管理をし、病をある程度予防するために非常に重要になってくると考えます。私たちはその考えに基づき、誰も断れないくらいの水準の価格まで下げさせていただきました。大きく儲けようというより、まさに布教活動をしたいのです!

未来を見据えて──2019年の目標

刀禰 ニッセイ保険エージェンシーさんではいま、産業医のご紹介と、ラインケア研修、eラーニングサービスを採用していただいていますが、産業医の先生とはまた今後の計画を立てていただくことになりますね。

宮田 2019年はいよいよもう一歩前進です。まずはこの図のいちばん上にある「心の健康づくり計画の策定」を表明し、健康優良企業認定書をいただくことです。(注:2019年2月23日「健康経営優良認定2019」に認定)それから、喫煙者率半減とか、具体的な数値目標を打ち出す。

刀禰 トップが宣言することは非常に重要ですね。

北川 いまのところは本社発信ですが、もっと部署を越えてやっていきたいとも考えています。たとえば、女性活躍推進委員会というのがあり、いろんな活躍をしてもらっている。健康経営の部分でも、女性に特有の乳がんなどの啓蒙活動をやってもらっていて、今後も諮問的な組織として関わっていけたらと思っています。

刀禰 女性活躍推進に健康経営。これらによって採用がしやすくなるという感触はありませんか。

宮田 それはありますよね。健康経営でもっとも重要なのはラインケアだとも思っています。

刀禰 1年でも長く働ける環境を作ることですね。

宮田 それが、この会社での最後の仕事。置き土産になればいいなと思っています。

刀禰 そのあとは、ぜひ一緒にテニスをしましょう(笑)。

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