ストレスチェック後の面談対応とは?制度を“活かす”企業が実践する仕組みと事例

ストレスチェックを「実施して終わり」にしていないでしょうか。

高ストレスと判定された従業員への面談対応は、ストレスチェック制度の中で最も重要かつ、最も差が出る工程です。

この面談が機能するかどうかで、制度が「単なる義務」になるか、「不調・休職・離職を防ぐ装置」になるかが決まります。

実務の現場では、制度自体は導入済みでも、

  • 申出がほとんどない
  • 面談をしても状況が変わらない

といったケースが少なくありません。

見落とされがちですが、面談はメンタル不調の予兆を捉える最後の防波堤です。ここを機能させられるかどうかが、企業の本気度を分けます。

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面談の目的|高ストレス者を「把握して終わり」にしない

ストレスチェック制度の法的目的は一次予防ですが、
面談対応は二次予防=早期介入のための仕組みです。
高ストレス者から申出があった場合、企業は産業医等の医師による面談を実施する必要があります。その目的は、次の3点に集約されます。

  • ストレス要因の整理(業務・人間関係・私生活)
  • メンタル不調リスクの評価(受診勧奨・環境調整の要否)
  • 就業上の措置に関する専門的意見の提示


重要なのは、「話を聞いた」という事実ではありません。
その面談が、実際の行動や環境調整につながっているかです。

面談の進め方|実務で押さえるべき基本フロー

一般的な流れは以下の通りです。

  1. 高ストレス者への結果通知と面談申出の案内
  2. 本人からの申出受付・日程調整(プライバシー配慮が前提)
  3. 面談実施(15〜30分程度)
  4. 産業医による意見書作成(就業上の措置提案など)

面談では、労働時間や業務内容だけでなく、人間関係や職場での孤立感など、数値には出にくい背景まで丁寧に聴取します。

ここで企業側が意識すべきなのは、「管理」ではなく「支援」です。
会社主導ではなく、従業員が主体的に話せる設計でなければ、制度は機能しません。

面談成功のカギ|“信頼できる場”を設計できているか

制度を整えても、
「誰も申し出ない」
「話しても何も変わらない」
という状態であれば、実質的に失敗です。
面談を機能させるために欠かせないポイントは次の3つです。

  • プライバシーの担保:面談内容が無断で人事・上司に共有されないことを明確にする
  • 産業医の専門性:精神科・心療内科領域に強く、傾聴と評価ができること
  • 連携フローの明確化:どこまで共有し、誰が判断するのかを事前に合意


「制度はあるが、信頼されていない」
この状態を放置すると、申出がない=問題がない、という誤った安心感が生まれます。

よくある失敗と注意点|「申出がない」は設計ミスのサイン

面談運用で多い失敗は、個人の問題として片付けてしまうことです。

  • 申出率が低い → 本人任せにしている
  • 面談しても改善しない → 意見書を出して終わっている
  • 人事が過度に介入 → 情報管理ルールが曖昧


特に重要なのは、「申出がない=問題がない」ではないという点です。
安心して申し出られる設計になっていない可能性を疑うべきです。

支援プログラムとの連携|面談を“行動”に変える

面談はゴールではなく、起点です。
実際の改善につなげるには、周辺プログラムとの連動が欠かせません。

実務で効果の高い連携例

  • ELPISシリーズ:ストレスチェックから面談、カウンセリング、復職支援までを一元管理
  • 外部EAP・カウンセリング:継続的な個別支援の受け皿として
  • ラインケア研修:面談で見えた管理職課題への構造的対策
  • 復職支援(リワーク):長期休職に至った場合の再発防止


「面談 → 何も変わらない」を防ぐには、
面談後に何が起きるかが事前に設計されているかがすべてです。

事例|申出率15%→32%に改善した企業の取り組み

ある中堅IT企業では、面談申出率が長年1ケタ台にとどまっていました。
そこで次の施策を実施しました。

  • 産業医が出演する制度説明動画を事前配信
  • 申出方法をWeb・スマホ対応に変更
  • 面談後、1か月後のフォロー面談を標準化


結果、申出率は32%に上昇。
休職者数は前年比で約半減し、制度が「使われる仕組み」に変わりました。

まとめ|面談は“制度”ではなく、信頼のインフラ

ストレスチェック後の面談対応は、単なる法令対応ではありません。

企業にとっては休職・離職リスクを抑える装置であり、
従業員にとっては「ここでなら話せる」という安全網です。
形式だけ整えても、信頼がなければ機能しません。

話せる/つながる/改善される——この一連の構造をつくれているか。
産業医クラウドやELPISのような外部支援を活用し、
自社の面談対応が「本当に機能しているか」を、いま一度点検してみてください。

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