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ワークライフバランスとは?維持するための方法と産業医を活用するときのポ イントをご紹介

2019.08.03ストレスチェック

仕事は生きていく上で大切なことですが、普段の生活を充実させることも同様に大切なことです。

「仕事をとにかく優先させるように」、といった風潮の企業が過去に多く見られましたが、時代の流れと共に企業理念に変化が見られるようになっているのではないでしょか。

今では、「プライベートも仕事も楽しもう」といった理念を掲げる会社も増えている気がしますが、仕事も私生活も充実させるためにもワークライフバランスを整えることが大切です。
ところで、ワークライフバランスとはどういったものなのでしょうか。

ワークライフバランスの内容について触れながら、ワークライフバランス維持のためのポイントや、そのために必要な産業医の活用や選任について触れていこうと思います。

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ワークライフバランスとは

ワークライフバランスとは読んで字のごとく、「仕事と生活の調和」を意味しますが、その捉え方は人によって様々でしょう。

ここでいうワークライフバランスとは、仕事が順調であればその分プライベートも充実する、普段の生活が満たされていればそれだけ仕事も波に乗る、といった意味合いを持ちます。

いわば仕事と私生活の両方が充実して満たされるといった様子を意味し、前向きな相乗効果のことになります。

ワークライフバランスの概念

ワークライフバランスには、ファミリーフレンドリーと男女均等推進という2つの概念があるので、それぞれ見ていきましょう。

ファミリーフレンドリー

両立支援という意味合いも含むファミリーフレンドリーという概念は、働きながら育児や介護をするための制度や環境を整えるという意味があります。

共働きの世帯も増えた現在だからこそ、ファミリーフレンドリーの取り組みについて、働き方改革で見直されることも多くなっています。

厚生労働省において、ファミリーフレンドリー企業の基準は以下のように定められています。

・法を上回る基準の育児や介護休業制度を規定していて、実際に利用されていること
・仕事と家庭のバランスに考慮した働き方ができる制度があり、実際に利用されていること
・仕事と家庭の両立が可能なその他の制度を規定していて、実際に利用されていること
・仕事と家庭の両立がしやすい企業文化があること

男女均等推進度

男女均等推進とは、以下のような意味合いを持ちます。

・性別に関係なく、能力を発揮する均等な機会が与えられる
・性別関係なく、評価や待遇によった差別を受けることがない

男女均等は1985年に男女雇用機会均等法が法律として取り込まれたことが始まりで、女性が社会に出て働くようになった時代背景が関係しています。

男女均等推進には、均等を維持しながら差別を禁止する以外にも、今ある格差を解消していくという考え方も含みます。

厚生労働省では、女性の能力発揮の推進をしている企業を、均等推進企業と位置付けしています。

均等は差別の禁止、推進は格差の解消の意味合いも持ち、均等と推進のどちらも含む企業こそ、男女均等推進の考えを取り入れているといえるでしょう。

ライフワークバランスを現実化するためにも、ファミリーフレンドリーと男女均等推進の両方が必要不可欠になってきます。

ワークライフバランスを維持するために

ワークライフバランスを維持するために大切なことは、どのようなことでしょうか。

産業医の活用

企業に所属して働く従業員にとって、産業医の存在は重要になってくるでしょう。

従業員達のワークライフバランスを維持するために、産業医と面談や健康相談をすることが大切になってきます。

大切な従業員のワークライフバランス実現のために、従業員の健康維持や回復、会社の環境改善や企業向上のために寄り添い考えることができる産業医を設置しましょう。

福利厚生導入

福利厚生は従業員にとって大切なものになっているので、福利厚生が充実していればそれだけ働きやすい環境が備わっているといえます。

福利厚生も法定福利厚生と法定外福利厚生の2種類がありますが、この2つの福利厚生について、ざっくり見ていきましょう。

【法定福利厚生】

雇用保険や健康保険、厚生年金保険等といった社会保険料等が法定福利厚生になり、入社と同時に加入するシステムになっている福利厚生のことをいいます。

法定福利厚生が充実していればいざという時も安心ですし、今後安心して働くためにも大切なポイントになってくるでしょう。

【法定外福利厚生】

法定外福利厚生は、企業提供されるものと外部委託で提供されることが多いものの2つに分けられます。

〈企業提供〉
交通費や住宅手当、慶弔関係や共済会等が法定外福利厚生になります。

会社が提供する福利厚生が充実していれば、勤務しながらより安心して生活することができるでしょう。

〈外部サービス〉
外部委託する法定外福利厚生のことを、福利厚生サービスといい、旅行や宿泊、健康増進やスポーツ、育児や介護支援がそれに含まれます。

外部サービスが充実していれば、社員の特権を生かして宿泊施設やスポーツ施設を低価格で利用できるということができるので、プライベートも充実させやすいでしょう。

勤務形態の改善

様々な働き方がありますが、従業員達のワークライフバランスを整えるためには、事業所側が勤務形態を改善することも重要です。

【長時間労働】

長時間労働は現代社会で問題になっていて、労働時間が月に80時間を超える従業員は、産業医と面談することが義務付けられています。

長時間労働が及ぼす健康被害も多く存在するため、企業は従業員の勤務状況を見直し、長時間労働者の負担を軽減するため勤務形態を改善していくことが大切になってきます。

【非正規社員】

パートやアルバイト等の非正規社員の勤務形態が問題視されていて、非正規社員にも関わらず、社員以上の仕事を与えられることも少なくありません。

福利厚生も正社員と比較すると充実していないことが多く、不条理な環境下に身を置いている非正規社員も多く存在するでしょう。

そのため働き方改革実現会議で、同一労働同一賃金ガイドライン案が策定されました。

〈同一労働同一賃金ガイドライン案の中身〉
ガイドライン案では、基本給に手当、福利厚生にその他教育訓練や安全管理の4点について示しています。

・基本給
基本給において、従業員の職業経験や能力、業績や成果、勤続年数に応じて支給する場合や、継続による職業能力の向上に応じて昇給に応ずる企業があるでしょう。

このような場合は非正規従業員に対しても、無期雇用のフルタイム従業員(正規従業員)と同一の支給をする必要があります。

・手当
会社により様々な手当がありますが、一般的な手当についても手当がつく条件を満たした非正規従業員に対して、正規従業員と同じ支給をする必要があります。

会社の業績への貢献に応じて支給する場合や、危険業務や作業環境に応じて支給される特殊作業手当の場合、皆勤賞手当や時間外労働手当等、様々な手当が該当します。

・福利厚生
食堂や休憩室等の福利厚生施設や転勤者用社宅の使用、慶弔や健康診断による勤務免除や有給保障、病気休職についても、正規従業員と同じ待遇が必要です。

それ以外にも法定外年休や休暇を取ることについて、会社の勤続年数に応じて認められている場合、非正規従業員も同一の待遇が必要になります。

・その他
教育訓練を実施する際、必要な技能や知識を習得するための目的であれば、正規雇用従業員と同じ仕事をしている非正規従業員に対して同一の実施をする必要があります。

安全管理に関する措置や給付についても、正規従業員と同一の措置や給付が必要になってきます。

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産業医を上手く活用するために

産業医は上手く活用することが大切ですが、そのために大切なことを述べていきます。

産業医を知る

そもそも産業医について、いま一つ存じていない方もいるのではないでしょうか。

今後産業医を活用するためにも、まずは産業医について知っていきましょう。

【産業医とは】

産業医とは、企業においてそこで働く従業員達の健康管理をする医師のことを指し、50人以上の事業所に産業医を設置する必要があります。

50人未満の事業所に勤務している方は産業医について知らないかもしれませんが、50人未満の事業所も助成金を活用して産業医を設置することが可能です。

【産業医の仕事】

産業医の役割は多岐に渡りますが、産業医を知るという意味でも、産業医の仕事内容について簡潔に見ていきましょう。

・職場巡回
産業医は月に1~数回職場巡回をし、問題点が発見されれば指摘をして適切な助言や指導をしていきます。

・面談
面談が必要な従業員は産業医と面談を通じ、適切な助言や指導をもらいます。

普段勤務している従業員とはもちろん、休職者や復職希望者と面談をするため復職指導もしていきます。

面談では産業医から助言や指導をもらえますが、投薬や注射等の医療行為をすることはなく、必要に応じて医療機関の紹介をされるケースもあります。

・健康診断結果チェック
健康診断結果が出たら産業医は目を通す必要があり、所見が認められた従業員に対して適切な判断をして、必要に応じて意見書を作成します。

健康指導や栄養指導が必要と見なした従業員とは、面談という形で指導をする場合もあります。

・ストレスチェック
年に1回実施されるストレスチェックの計画に実施、事後措置に関わり、高ストレスの従業員と面談をすることも産業医の役割になります。

・衛生委員会に参加
衛生委員会に参加することも産業医の大切な仕事になり、参加できなかった場合はその際作成された議事録に目を通す必要があります。

・衛生講話
社内で開催された講演会や勉強会に参加した経験がある方も多いでしょうが、産業医はそういった場や衛生委員会で、希望があれば適切なテーマの衛生講話を実施します。

優秀な産業医を選任する

優秀な産業医を選任するためにも、優秀な産業医について知っておくことが大切です。

【優秀な産業医とは】

優秀な産業医とは、どういった産業医のことを指すのでしょうか。

・寄り添った対応ができる
産業医に大切なものは何でしょうか。

経験や知識は当然ですが、何より従業員に寄り添った対応ができる真心のある産業医が、本当の意味で優秀な産業医といえるのではないでしょうか。

適当に相槌を打つ対応や、従業員を否定・非難するような厳しい対応をされてしまうと、従業員も産業医に相談しても無意味だ、と見なしてしまうかもしれません。

従業員達が安心して働けるためにも、寄り添った対応ができる産業医を選任することが大切です。

・視野が広い
知識は大切ですが、従業員1人1人に対して指導法も様々になって来るため、偏った考え方で対応をすると逆効果となり、後に大きな問題に発展してしまうケースもあるでしょう。

従業員1人1人に合わせた適切な助言や指導ができる視野の広い産業医こそ、優秀な産業医といえます。

・産業医として誇りがある
産業医は特定の要件を満たした医師であれば認定され、産業医の数だけタイプも様々で、まさにピンからキリです。

中には適当に対応している産業医も残念ながら存在し、そうなってしまうと最悪の事態が発生してしまう可能性もあるでしょう。

産業医としての勉強も欠かさずしていて、衛生委員会への参加も積極的にしている産業医も優秀といえるでしょう。

【産業医の選任方法】

産業医の選任方法は色々あります。

・直接選任する
産業医に心当たりがあれば直接産業医に依頼をしても良いでしょうが、実際産業医として勤務しなければ優秀かどうか分からないため、判断が難しいところかもしれません。

・医師会や健康診断実施機関に頼む
地域の医師会や健康診断実施機関に、産業医を紹介してもらう方法もあります。

・産業医紹介サービスに依頼する
優秀な産業医を見抜くことは実は至難の業になるため、質の良い産業医を探したい場合はシンプルに産業医紹介サービスに依頼をすることがベストといえるでしょう。

産業医紹介サービスなら『産業医クラウド』

産業医紹介サービスも産業医と同様に、ピンからキリになりますが、産業医クラウドは優秀な産業医が勢揃いしています。

産業医の資格を有する医師達を在籍させているわけではなく、優秀な産業医を見抜くポイントを心得た代表が直接、産業医達と面接をしています。

そこで本当に優秀と判断した産業医達を選び、在籍させているため、必然的に優秀な産業医達が揃うというシステムになっています。

Avenirの産業医面接の通過率は20%となっているので、まさに厳選された優秀な産業医達の集まりの場といっても良いでしょう。

その優れた産業医達の中から、各企業のお話をじっくり伺った上で、企業によりマッチングした産業医を選任します。

産業医チェンジも無償で対応しているので、何かあったときも遠慮なくご相談できる環境が整っています。

産業医選任の際に必要な書類作成や提出の代行も対応していて、各種制度立ち上げのフォローやアフターサービスも充実している点がAvenirの強みの1つといえるでしょう。

全国に対応しているので、まずは一度お問い合わせください。

まとめ

仕事が充実すれば私生活も楽しくなり、私生活が充実すれば仕事も楽しくできますが、そんな素晴らしい相乗効果が実現すれば理想的ではないでしょうか。

従業員達1人1人のライフワークバランスを整えるためにも、まずは今できることを事業所側がスタートさせることが大切です。

労働環境や福利厚生等の見直しはもちろん、優秀な産業医を選任することでライフワークバランスを整える環境が実現していくのではないでしょうか。

従業員達のライフワークバランスを整えるためにふさわしい、優秀な産業医をお探しの場合は、産業医クラウドで希望にマッチングした産業医を探してみてはいかがでしょうか。

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相談イメージ

悩む前に一度相談してみませんか?

「今の産業医に不満があるけど、これってどこも同じ?」
「ほかの会社の産業医って何やってるの?」
「こんな悩み有るけど、これって産業医を頼っていいの?」
など、小さなお悩みから他社の事例など、お気軽に相談ください。

産業医の新規契約をまだ検討していない方も、お気軽に悩みを 聞かせてください。産業医の紹介以外でも、お役に立てるかもしれません。

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監修

栗原 雅直医師
くりはら まさなお

東京生まれ。東京大学医学部医学科卒業、東大病院精神神経科に入局。1960年東大大学院生物系研究科博士課程修了。医学博士。2年間のパリ大学留学後、東大病院医局長、1966年虎の門病院勤務。初代精神科部長。川端康成の主治医を務めた。1990年大蔵省診療所長。財務省診療所カウンセラー