衛生委員会のテーマはどうやって考えたらいい?|Avenir産業医
           

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衛生委員会のテーマはどうやって考えたらいい?

2018.07.08未分類

衛生委員会のテーマやネタに頭を悩ませる担当者の方も多いのではないでしょうか。衛生委員会のネタをどのように考えればよいのかについてお伝えします。

衛生委員会

衛生委員会は一定条件をみたす企業に対してその実施が法律で義務付けられています。

衛生委員会というのは、労働安全衛生法(以下、安衛法と言います)に基づいて一定の基準に該当する事業場で設置を義務付けられているもので、事業者は常時50人以上の労働者を使用する事業場ごとに、衛生に関することを調査審議し、事業者に対して述べるために衛生委員会を設置しなければならないとされているものです。衛生委員会は労働安全衛生規則(以下、安衛則と言います。)第23条第1項の規定に従って毎月1回以上開催しなければならないという決まりがあります。
法律上は、衛生委員会は常時50上の労働者を使用する事業場ごとに必要とされていますが、もちろん、常時使用する労働者の人数がそれに満たない場合でも安全衛生に対する意識づけのために自主的に開催するのは構いません。

衛生委員会で調査審議すること

労働者の健康障害を防止するための基本になる対策に関すること
労働者の健康の保持増進を図るための基本となる対策に関すること
労働災害の原因及び再発防止対策で、衛生に関すること
上記の3つに掲げるもののほかに、労働者の健康障害の防止及び健康の保持増進に関する重要事項
というのが、衛生委員会での調査審議が必要なもので、これが法的に決められている衛生委員会の議題やテーマに関連してきます。

衛生委員会のメンバー

A. 総括安全衛生管理者またはそれ以外の者で、当該事業場において事業の実施を統括管理する者もしくはこれに準ずる者 1名(議長)
B. 衛生管理者 1名以上
C. 産業医 1名以上
D. 当該事業場の労働者で衛生に関し経験を有する者 1名以上
議長以外の構成メンバーの半数を労働組合から(労働組合がない場合は労働者の過半数の推薦による指名された人で)構成する必要があります。委員の人数については、労働安全衛生法上、特に人数の定めはありません。会社の規模や業務の実態に基づいて適宜決定するものとされています。

衛生委員会はマンネリ化しがち

衛生委員会は月1回が義務付けられていますが、実際毎月のテーマを考えることは大変です。立ち上がり一年目は巡視チェックシートを作成したり、地震対策(ロッカー転倒防止のため金具等による固定を行うなど)の検討やコミュニケーションのとりやすい配置への職員室内の模様替えの検討などのテーマで行うこともできますが、2年目以降になるとある程度社内のルールも決まり特に決めることがないなどとなりがちです。

インフルエンザや熱中症などの季節ネタも毎年使うとマンネリ化してしまいます。なぜマンネリ化が起こるのでしょうか。

衛生委員会がマンネリ化する例

衛生委員会がマンネリ化する原因として、活発に意見交換が行われていないという現状があります。また決まった人物のみが意見をし他のメンバーはその意見に対して同意するだけなどです。

また、企業における課題に目を向けず一般的なテーマを取りあつかう為、衛生委員会を行っているのに企業の課題が解決されない(課題があると認識できていない)ケースもあり、個々の企業にあった衛生委員会のテーマを定めていく必要があります。

また、過去は工場などの事故や安全な働き方がテーマが多かったのですが、昨今ではオフィス内のメンタルヘルスや快適な働き方などのテーマで行う必要がある企業が増加傾向にありますが、実際メンタルヘルスをテーマにした衛生委員会のテーマの立て方がわからず、行いたいテーマで行えないという現状があります。

その1)季節ネタがメインになっている

インフルエンザや熱中症、花粉症また禁煙や生活習慣などのテーマは一般的なテーマですが、2年、3年と継続して決める必要がなく一度決まってしまえば毎年同じ内容となります。毎年同じ内容だと意見を交わさず前年と同じでよいということになってしまい衛生委員会の意味がなくなってしまいます。

その2)いつも同じ人物が発言している

同じ人物が発言し、他のメンバーは聞き役になっているなど単純な情報共有の場になっているケースがあります。衛生委員会は個々の意見をかわし活発化させることが目的です。また、組織全体の話ではなく個人的なテーマになってしまうと参加者全員に関係しない内容となり意見の活発化が妨げられてしまいます。

その3)机上の空論になっている(企業の課題にあっていない)

衛生委員会のメンバーが人事・労務マネージャー職などの場合、現場の意見をくみ取れていないまま会議に臨むケースも見受けられます。その場合、衛生委員会のテーマが企業の課題とずれているという事態になります。

その4)情報を共有するだけになっている

せっかく衛生委員会を開催しても、それが単なる情報の共有の場としてしか機能していないのであれば、その衛生委員会はマンネリ化に直結してしまいます。労使で誠実に話し合ってこそ、衛生委員会が適正に機能します。ですから、形式的な報告だけに終始してしまうような場として衛生委員会を利用することのないようにしてください。

その5)開催するだけで満足している

法令に定めてられているから開催していて、特に内容に意味がないというケースが多々あります。

その6)産業医に丸投げするもしくは産業医が全く意見を述べない

産業医は労使的な内容を聞きそれに対して意見、アドバイスを行い立ち位置です。産業医も巡視の中で必要だと思うテーマの意見を述べる必要がある反面、産業医すべてに丸投げにしてしまうと普段の現場との課題感とずれてしまう為、現場の意見をくみ取れる人間と二人三脚で行う必要があると考えられます。

ただ、産業医の中にはただそこにいるだけで全く意見しないというケースもあり産業医の機能として果たせていないこともあるのでそういった産業医の場合は注意が必要です。

衛生委員会の議題やテーマの決め方

では、衛生委員会がマンネリ化しないように議題やテーマはどのようにして決めれば良いのかについてお話を進めていきたいと思います。

衛生委員会の議題やテーマに困ったら

ストレスチェックや健康診断の結果などを基に組織全体の課題を発見することから始めてみてはいかがでしょうか。
ストレスチェックの結果、高ストレス者が多い場合、長時間労働の社員が多くなっていないか、また産業医に高ストレス者面談の結果どういった傾向があるかのフィードバックをどう生かすかなど。
また、健康診断の結果、生活習慣に問題がある社員が多くなっていないかなどのチェックをしてみるのもよいと思います。
一般的にどこの組織でも当てはまる内容をテーマにするのではなく、組織毎の課題が見えるツールを利用してテーマを立てるとマンネリ化を防ぐことができるようになります。

ニュースの時事ネタ

労務系の法律は年々変わっていきます。障がい者の雇用のパーセンテージの変化や勤務間インターバル制度などの情報を共有し、法律の改正によって会社として注意するべき点は何かなどを議論することも大切です。

社員のニーズにこたえる働き方はどういったものかなど休職や離職を防ぐ為に会社としてできる取り組みは何かについて話し合うこともひとつのネタです。