細胞診専門医の取得方法


細胞診専門医を取得するには

公益社団法人日本臨床細胞学会認定の細胞診専門医を取得するには、医師もしくは歯科医師免許を持ち、資格取得後5年以上の臨床経験を有しておく必要があります。
加えて日本臨床細胞学会の認定もしくは関連研修施設で所定の期間研修を行い、必要書類を提出後、日本臨床細胞学会の専門医認定試験(筆記試験・細胞診断試験・検鏡試験)を合格した者が「細胞診専門医」となります。

細胞診専門医の傾向

細胞診専門医とは日本臨床細胞学会が定める専門医資格ですが、医師、あるいは歯科医師の免許が必要です。
現在、日本専門医機構により基本領域の専門医19領域とサブスペシャリティ分野の専門医資格に整備されていますが、細胞診専門医は今後サブスペシャリティ分野への承認を目的としている資格の一つです。
平成28年度の細胞診専門医試験では医師免許を持つものが79名、歯科医の合格者が10名となっています。
また、細胞診専門医の登録者数は歯科医師を含めると3459名となっており、今後の動向が注目されている資格です。

受験資格

医師、歯科医師資格取得後5年以上経過しており、細胞診学会認定あるいは関連学会において、5年間以上にわたり細胞診断学の研修を受けておくことが条件です。
また、実績としては細胞診断学ならびに細胞病理学に関する論文 3 編以上をもち、その内 1 編は筆頭者であることや発表論文の中1編は論文査読制の執られている学術誌で発表していることなどを満たしておかなければなりません。
詳細に関しては、学会Webサイト上の細胞診専門医資格認定試験施行細則をご確認ください。

受験で必要な提出書類・記録

専門医認定試験を受験するには学会事務局に願書を請求し、必要事項を記載の上、所定の資格審査手数料を添え期日内に願書を提出します。
願書の審査に合格した場合には、所定の受験料を添え申し込み受験票の交付を受ける流れとなっています。

試験概要

願書の審査に通過した方が筆記試験、細胞診断試験、検鏡試験を受けることができます。
筆記試験は解答多肢択一式で、出題範囲は細胞診に関する全ての事項となっているため、研修カリキュラムを良く読み込む必要があります。
細胞診断試験は印刷物が使用されますが、出題内容は細胞診断における基礎的問題となります。また難易度の基準は教育委員会で実施している細胞診断学セミナーで教育される内容が基準となるようです。
検鏡試験は、医師は総合科、歯科医師は歯科口腔領域を選択するようになっています。
なお配点は100点満点で筆記および細胞診断が各25点、検鏡試験が50点の配分となっています。
合格条件ですが、筆記試験及び印刷物による細胞診断試験が25点以上、検鏡試験30点以上で合計70点を超える必要があります。

専門医資格の更新について

専門医の認定期間は5年間で、5年ごとに資格を更新する必要があります。
更新するには、5年間の細胞学会年会費を完納している事および次回更新までの期間の細胞専門医会費を前納する必要があります(5年分10,000円)。
また、細胞診学会の春期又は秋期大会に2回以上出席し、規定単位の合計で320単位を満たす事も条件です。各単位の詳細に関しては学会Webサイト上の細胞診専門医資格更新について(計算例)をご参照ください。
提出物に関しては「更新申請書」、「各種単位証明書類」、「細胞診専門医会費納入受領証の写し」、「更新審査料納入受領証の写し」を学会事務局へ郵送するようになっています。
更新を希望する際は更新審査料として10,800円の納付が必要です。

学会ホームページ

一般社団法人日本臨床細胞学会
http://jscc.or.jp/
※本記事は2019年9月時点のものです。詳細は学会のホームページをご参照ください。

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