消化器病専門医の取得方法


消化器病専門医とは

一般財団法人日本消化器学会認定の消化器病専門医とは、医師免許を持ち、日本消化器病学会の認定施設で所定の期間研修を行い、必要書類を提出後、消化器病学会専門医試験を合格した者が「消化器病専門医」となります。
近年は生活習慣の変化により内部障害の患者数も増加傾向で、消化器病専門医は市民公開講座などの啓発、普及活動に努めるなど、ますますその専門性が社会に必要とされています。

消化器病専門医試験の合格率

消化器病専門医の申請者数ですが2017年度は640名でしたが、2018年度の集計では申請者数は1110名と大幅に増加しています。合格率に関しては2017年度が74.5%で2018年度では88.6%で合格者数は963名となっています。これらの結果からも消化器病専門医の需要の高まりが分かります。

受験資格

受験の際に、日本国の医師免許を有し、日本消化器病学会の会員歴が4年以上必要となります。加えて「認定内科医」「総合内科専門医」「外科専門医」「外科認定登録医」「放射線科専門医」「小児科専門医」おいずれかの資格を有しておかなければなりません。また、日本消化器病学会が主催する総会ポストグラデュエイトコース、支部教育講演会など指定の教育講演に1回以上(半日の講演の場合は2回以上)出席することも含まれています。
上記の要綱と学会指定の認定施設及び関連施設での認定研修を終了していることも必要です。認定研修の期間は取得している資格によって異なりますので、学会ホームページでご確認ください。

提出書類

受験に際しては以下が必要となります。

①専門医認定申請書および履歴証
②認定施設研修修了証明書
③研修実績一覧表
④医師免許証の写し
⑤「認定内科医」「総合内科専門医」「外科専門医」「外科認定登録医」「放射線科専門医」「小児科専門医」のいずれかの資格認定証の写し
⑥教育講演会等参加証の写し
⑦専門医カリキュラム(冊子)

を「専門医試験申請書類作成ソフト」を学会ホームページよりダウンロードの上、必要書類を作成し、提出期間内に認定手続きを行います。

受験料・更新料

受験手数料は15,000円、合格した際の認定料は30,000円となっています。
更新の際は更新料として20,000円の納入が必要です。

試験概要

試験筆記試験で行われ、出題数は100題となっています。
出題形式は単純択一式形式、多真偽形式が採用されており、出題分野は「食道、胃、腸、肝、胆、膵など」幅広く出題されます。過去の専門医試験問題については各年度の学会雑誌に数題掲載されており、取りまとめた問題集も販売されています。問題集に関しては学会事務局の取り扱いはないため、各書店に問い合わせる必要があります。

専門医資格の更新について

更新に際しては「認定内科医」「総合内科専門医」「外科専門医」「外科認定登録医」「放射線科専門医」「小児科専門医」のいずれかの資格を有していることが必要です。
更新期間は原則5年間で規則に定められた更新単位を50単位以上取得しておく必要があります。また5年間の間で日本消化器学会主催の総会、もしくはJDDWの大会に1度以上の出席に加えて、総会ポストグラデュエイトコース、支部教育講演会、JDDW主催の教育講演会に1回以上出席しておかなければなりません。
更新要綱に関しては年度によって変更がある場合がありますので、更新をお考えになる際は、今一度学会ホームページにてご確認ください。

学会ホームページ

一般財団法日本消化器病学会

※本記事は2018年10月時点のものです。詳細は学会のホームページをご参照ください。

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