産婦人科専門医の取得方法


日本産婦人科専門医とは

公益社団法人日本産婦人科学会認定の産婦人科専門医とは、医師免許を持ち、必要年数産婦人科学会員であり、学会の指定の施設で所定の期間研修を行い、必要書類を提出後、産婦人科専門医試験を合格した者が「産婦人科専門医」となります。産婦人科専門医の活動としては産科、婦人科の病気への対応のみでなく、子宮頸がんや更年期からのヘルスケアなど幅広く女性特有の疾患の啓発活動にも努めています。また近年ではIOTデバイスの普及に伴い、妊娠・出産アプリ「Baby+」などの監修活動も行っています。

産婦人科専門医の傾向

産婦人科専門医の受験者数は毎年300~400人程度で推移しています。合格率に関しては80%台後半以上となっており、直近の平成30年度の場合、353名もの産婦人科専門医が新たに誕生しています。

受験資格

日本での医師免許を有し、受験時にも必要年数日本産婦人科学会の会員である必要があります。研修に関しては医師免許を取得した年度によって下記のように条件が異なりますのでご注意ください。

①2004年度以降に医師免許を取得した場合
新医師臨床研修の後、学会指定の専攻医指導施設で産婦人科専攻医の研修目標に沿って通算3年以上の臨床研修を終了しておく必要があります。

②2003年以前に医師免許を取得した場合
5年以上の臨床経験を有し、そのうち3年以上は産婦人科学会の専攻医指導施設で研修を修了しておく必要があります。

上記の資格を有し認定一次、二次審査を合格した者が産婦人専門医と認定されます。

提出書類

資格審査の際には以下の提出書類が必要となります。

①専門医認定申請書ならびに所定の審査料
②日本国医師免許の写し
③履歴書、及び業績(形成外科に関する論文)
④研修病院在籍証明書
⑤症例レポート(4症例)
⑥論文(2010年度以降に産婦人科の研修を開始された方は提出)

上記の必要書類を提出時の注意点を確認の上、所属の地方委員会に「専門医認定申請書在中」と記載の上送付します。認定申請書セットに関しては学会ホームページ上からもダウンロード可能です。
また詳細については産婦人科専門医制度の概要と申請の手引きが2月に更新されるので
ご確認ください。

受験料・更新手数料

受験料は書類審査料を含み40,000円、合格した際には専門医としての登録料として15,000円の納入が必要です。

試験概要

試験は2部制で2日間に渡って実施されます。試験会場ですが平成30年度は東京と大阪の2か所で実施されています。試験の内容は筆記試験と面接試験が行われます。
筆記試験関しては120題程度のマークシート形式で出題されます。
面接試験に関しては、試験管による面接、及び研修記録や症例レポートなどの評価が含まれます。

専門医資格の更新について

専門医の更新に関して2021年度には、認定機関が日本専門医機構へ移行し運用される予定となっています。
2020年度までの更新の要件としては規定の講習を受講することや学術業績により5年間で150点以上を取得しておく必要があります。また診療実績証明(症例一覧)、直近一年間での勤務実態の自己申告書、診療実績が必要となります。各講習の単位数やご自身がどちらのパターンの更新制度に当てはまるかは学会ホームページ上に詳細が記載されていますので、ご確認ください。更新の際には更新料と更新手数料各15,000円(計30,000円)が必要となります。

学会ホームページ

公益社団法人 日本産婦人科学会ホームページ
http://www.jsog.or.jp/

※本記事は2018年10月時点のものです。詳細は学会のホームページをご参照ください。

 【求人紹介医師ご登録フォームへ】

医師のご登録(無料) 医師の働き方情報
会社概要 お問合せ
個人情報保護方針 個人情報の取扱いについて