血液専門医の取得方法


日本血液専門医とは

一般社団法人日本血液学会認定の血液専門医とは、医師免許を持ち、日本内科学認定内科医、もしくは日本小児科学会小児科専門医でなければ取得できません。また取得するためには日本血液学会の認定施設で所定の期間研修を行い、必要書類を提出後、血液学会専門医試験を経て「血液専門医」となることができます。
血液専門医は骨髄に発症する病変や造血作用、遺伝子変化などによる血液疾患の診断に優れています。

血液専門医試験の合格率

平成29年度末で血液専門医は3807名の専門医が登録されています。直近である平成29年度の専門医試験では受験者数211名に対して合格者172名と合格率は81.5%となっています。

受験資格

日本内科学認定内科医、もしくは日本小児科学会小児科専門医であり、卒後6年以上の臨床研修のうち、3年以上は日本血液学会が認定した施設にて血液学の研修を行う必要があります。また申請時には継続して3年以上学会員(旧血液学会、旧臨床血液学会も含む)であることも要件です。
業績では筆答演者として臨床血液学に関連した学会発表、もしくは論文2つ以上あることも条件となっています。

提出書類

受験に際しては「受験申請書一式」が必要となりますが、所定の申請様式請求期間内に学会に申し込み送付してもらうか、学会ホームページ上からもダウンロードが可能となっています。
また「診療実績記録(Word形式)」と「日本血液学会研修施設における研修カリキュラム評価」も提出する必要があります。診療実績の内容では審査基準に達しないと判断された場合は受験が認められないこともあるため、記載要綱等をよく確認したうえで作成する必要があります。

受験料・更新手数料

受験料は20,000円で、合格した際には専門医としての登録料として20,000円の納入が必要です。
また更新の際には更新手数料として20,000円を日本血液学会へ納入の上更新手続きを行います。

試験概要

試験は筆記で行われ、多肢選択問題形式で解答はマークシートとなっています。
内容は①文章問題(内科、小児科共通問題及び内科または小児科選択問題)②血液形態学、検査問題からなっており①と②は独立して判定されるため、両者ともに基準に達しない場合は不合格となります。
過去問題に関しては日本血液学会が編集している血液専門医テキストなどに記載されています。

専門医資格の更新について

更新期間は原則5年間で、更新資格は専門医取得後5年が経過及び5年間のうちに50単位以上を取得しておく必要があります。
申請は任期最終年度の指定期間内に申請が可能です。対象の専門医には学会より別途案内が届くため、更新する場合は更新料を納入したうえで学会ホームページの「血液専門医単位登録システム」より所定の手続きが必要です。
更新要件等は年度によって変更がある場合もありますので、専門医資格の更新に必要な単位の換算基準と併せて学会ホームページをご確認ください。

学会ホームページ

一般社団法人 日本血液学会
http://www.jshem.or.jp/

※本記事は2018年10月時点のものです。詳細は学会のホームページをご参照ください。

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