「4つのケア」の中のセルフケア対策の進め方①~ストレス対処スキルアップには認知・行動的アプローチ~|産業医のプロ集団|休職者・メンタルマネジメント対応のAvenir産業医
           

契約事業所数、1500事業所突破

Avenir産業医

受付時間 9:30~18:00(土日祝を除く)

03-6277-8590

「4つのケア」の中のセルフケア対策の進め方①~ストレス対処スキルアップには認知・行動的アプローチ~

2019.05.16

 第3回に引き続き、「セルフケア」を取り上げていきます(前回リンク)。前回は、セルフケアの第1段階、従業員に自身のストレス状態に気づいてもらうことを取り上げました。今回は、第2段階のストレス対処スキルアップを取り上げます。
従業員のストレス対処スキルを上げるために、どのようなプローチが有効なのか。やみくもに導入するのではなく、エビデンス(科学的な根拠)があるアプローチを選択することが望ましいとされます。厚生労働省の研究班が行った研究の結果(*)によると、認知・行動的アプローチに基づく技法、またはリラクセーションと組み合わせた技法が有効であることが示されています。

認知・行動的アプローチとは、うつ病などの精神疾患の治療や、ストレス対処能力の向上において、科学的に効果が確認されている心理療法である認知行動療法をベースとしたアプローチです。具体的には、認知(考え方や捉え方)へのアプローチとして、認知再構成という技法、行動へのアプローチとしては、問題解決スキル、アサーティブネス・スキル(コミュニケーションスキル)、行動活性化といった技法があります。
認知・行動的アプローチと組み合わせて活用できるリラクセーション技法には、身体にアプローチする技法で、漸進的筋弛緩法、呼吸法などがあります。

表.認知・行動的アプローチとリラクセーションの代表的な技法

従業員向けにこれらの技法を教育するe-learningや研修を提供していくこととなりますが、一度に習得してもらう技法は多すぎないように注意が必要です。自事業所の課題にあわせて、どの技法から身につけてもらうのが良いのか、優先順位をつけて計画をたててみましょう。

*「労働者のメンタルヘルス不調の第一次予防の浸透手法に関する調査研究」(主任:川上憲人東京大学教授)