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「4つのケア」の中のラインケア対策の進め方② ~管理職向けメンタルヘルス研修をより効果的にするポイント~

第5回に引き続き、「ラインによるケア」を取り上げていきます(前回リンク)。前回は、ラインによるケアにおいて、事業者が管理職に提供すべきメンタルヘルスの知識やスキルを紹介しました。せっかく教育研修の機会を設けても、管理職の皆さんが現場で実践しなければ意味がありません。今回は、研修をより効果的なものにするため、研修内容を現場での行動に取り入れてもらう工夫を3つ紹介します。1つ目は、研修の中で、行動計画をたてる時間を設けることです。行動に結びつくかは、実践のための計画があるか、その計画が具体的かどうかにかかっています。いくら研修で知識や技術を紹介しても、行動計画をたてないままに研修を終わってしまえば、よほどモチベーションの高い、関心が高い一部の層しか実行に移しません。研修の後半に、研修で習得した知識や技術を、日常生活の中でどのように使うか、計画をたてる時間を設けましょう。

2つ目は、管理職が研修を受けたあとに、「これなら自分もできる」という感覚をもてるようにすることです。心理学的には「自己効力感」と呼ばれ、教育研修で習った知識や技術を使うことに対する自信のことを指しており、人が行動を起こすかどうかに影響します。自己効力感を高めるには、研修内でロールプレイや事例を活用する、相談対応のスキルなど部下とのやりとりに活用するスキルはデモンストレーション動画を見せる、講師がやってみせるなどの工夫ができます。

3つ目は、PDCAなど、継続する方法もあわせて伝えることです。行動を一度で終わらせないため、また、習得した知識や技術を、参加者それぞれの現場により合った方法にブラッシュアップしていくためという2つの意味があります。研修のあとに、フォローアップの機会を設けることができるのであれば、一度計画を実行してもらったあとに、PDCAに沿った振り返りを研修の場で行うこともおすすめです。


図.管理職向けメンタルヘルス研修をより効果的にするポイント