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健康経営における女性の健康の重要性

2020.04.03産業医

もしかすると、「健康経営における女性の健康の重要性」というタイトルをご覧になられて、はっとされた方も多いかもしれませんね。
今まさに自分自身が女性の健康について考えていらっしゃる方や、女性の健康に考慮した健康経営を検討されている事業主の方や管理職の方も多いかもしれません。

働く女性が増加している中、健康経営にける女性の健康の重要性は大切で、様々な施策が求められております。
今回は働く女性の健康課題や、女性の健康へのアプローチ法などについて見ていきたいと思いますので、女性の健康面にポイントを当てた健康経営を実践されたい方は、参考にされてみてはいかがでしょうか?

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健康経営とは?

健康経営の言葉の意味について、気になる方も多いかもしれませんね。
健康経営とは、「従業員が健康であることが、企業の利益率にもつながる」という概念に立ち、企業側が従業員の健康管理を戦略的に実践する取り組みを意味します。

健康経営という言葉の意味が与える印象は多種多様と思いますし、従業員の健康管理に良い取り組みも企業によりそれぞれでしょう。
そのため健康経営の実践内容に括りはなく、幅広い分野で挑戦できる取り組みができることが特徴といえます。

働く女性を考慮した健康経営も重要視されており、様々な取り組みをする企業も増えております。乳がん検診や子宮頸がん検診の受診費用の負担や、産休・育児制度の導入など、女性の健康に特化した健康経営は多数存在します。
女性の健康は勤務する上で大きな影響を与える場面がありますので、適切に対応していくためにも、業務をよりスムーズに回転させるためにも、健康経営の取り組みは重要になってきます。

働く女性の健康課題には何があるか?

働く女性の健康課題としまして、どのようなものが代表例として挙げられるのか、少し見ていきましょう。

月経における課題

働く女性が直面する代表的な課題の1つが、月経における課題になってきます。特に深刻な課題が月経痛となりますが、人によりましては月経痛が深刻な過大となり、働くうえで仕事に支障が生じることも珍しくありません。
けれども月経が業務に支障を与えることや休暇をいただくことは、特に男性従業員に言いにくく、そのため無理をして出勤して勤務する女性も多いのではないでしょうか。

そのため、プレゼンティーズムが発生することも懸念されますし、月経前のストレスや月経による貧血やめまいなども出社や業務に影響を与えます。
特に男性は月経における課題と直面しないため、女性の月経の課題について話には聞いていても自身が経験していないため、その苦しみや課題がピンと来ないかもしれません。
月経における課題は働く女性の健康課題として深刻な過大となり、特に毎月のことになりますので、適切な対応が求められます。

妊娠・出産における課題

働く女性の課題としまして、妊娠・出産における課題も重要となりますし、何より女性にとって、妊娠や出産はとても大きなイベントとなります。
妊娠をすることで、これまでと同じように業務をこなすことが困難となるケースも多々発生するでしょうし、妊娠した女性は体調管理や普段の生活に大いに気を付ける必要が発生します。
妊娠初期には吐き気や嘔吐、ほてりや眠気、気分の落ち込みといった症状が見られることが特徴ですが、これらの状態は働く女性の健康に影響を与えます。

何より妊娠初期は体調を崩しやすいため、これまで以上に気を遣うことになりますし、同時に体の自由もこれまでのようには利かなりますので、体に負担をかけることを避ける必要があります。
妊娠・出産は女性の体に大きな変化が発生し、それに伴いホルモンバランスが変化し、妊娠うつや産後うつが引き起こされるケースも珍しくありません。
男性の中には女性の妊娠・出産につきまして、「誰もが通る道だ」と考える方もいらっしゃるかもしれませんが、妊娠・出産は女性の健康に影響を与える大きな課題です。

更年期障害における課題

更年期障害に入った女性は、女性ホルモンの急激な低下に伴い、様々な体の変化があるでしょう。のぼせやほてり、めまいや頭痛、倦怠感や不眠状態、憂うつ感や不安状態が発生することが更年期障害の特徴ですが、時としてそういった状態が働く上で支障をきたすケースも考えられます。
更年期障害も月経と同様、目に見えにくい状態のため、業務に支障を与えるものとして深刻に考えられていないかもしれませんが、働く女性の健康課題として大きなテーマとなってきます。

女性特有の疾病における課題

近年では、乳がんが発生する女性が増加していることが特徴ですが、乳がんや子宮頸がん、子宮筋腫や子宮内膜症などは女性特有の疾病として上げられます。

女性特有の疾病は本人も自覚症状が少ないため、発見が遅れるケースも珍しくないことに加え、発見が遅れることでそれだけ仕事に影響があることに加え、命に影響を及ぼしてしまいます。
女性の健康を守るためにも、女性特有の疾病は、早期発見や対応が重要になってきますので、日常的にできるセルフチェックや検診を受診するというように意識を向けることがポイントとなるでしょう。

メンタルヘルスの課題

女性はホルモンバランスの乱れに伴い、メンタルヘルスの課題も深刻になってきます。
ホルモンバランス以外の面におきましても、メンタルヘルスの課題は深刻ですし、女性特有のハラスメントを受けることでメンタルヘルス問題が発生するケースも、近年では珍しくありません。
自分より力のある相手から威圧を受けることで、委縮してしまう女性も少なくないでしょうし、そういった行動に味を占めた加害側の行動はエスカレートする傾向にあります。

そういった場外が続くことで深刻なメンタルヘルス問題が発生し、メンタルヘルス問題は女性の健康に大きな影響を与えてしまいます。
実際女性に対するハラスメント問題やそこから発生するメンタルヘルスの課題は大きな課題となっており、各所で対策がなされていることが特徴ですが、今後も取り組む課題といえるでしょう。

健康経営において女性の健康が重要な理由

健康経営におきまして、なぜ女性の健康が重要になるのでしょうか、その理由として考えられることをこれから挙げていきましょう。

働く女性が増えた

男女雇用機会均等法に伴い働く女性が増加傾向にあり、特に近年では結婚・出産後も女性が働くことは当然の如く浸透しております。
数十年前までは、結婚や妊娠、出産をした女性は仕事を辞めて働くことが当然という風潮がありましたが、近年では結婚や妊娠、出産をしても働き続ける女性が増加していることが特徴です。

働くことで収入が増加し、外部からの刺激を受けることができ、働くことで仕事やプライベートでも得られるものがたくさんあるでしょう。
働く女性が増えたことで、女性の健康がより重要視されていき、健康経営に取り組みとして女性の健康を重視する項目も増加傾向にあります。

女性特有の健康課題による労働損失が大きい

月経痛や妊娠・出産、更年期障害や女性の疾病など、女性特有の健康課題は様々ですが、女性の健康課題による労働損失も懸念されるところです。
一般的に考慮しましても、休職・退職に伴う従業員の欠員や、プレゼンティーズムやアブセンティーズムの発生は、企業にとっても大きな影響が発生します。

一方、女性特有の健康課題に深刻に取り組むことで、そういったリスクを軽減することも可能になってきます。
女性特有の健康課題を重視し、対策することで労働損失を減少することが可能となりますので、健康経営の取り組みは重要になってきます。

女性のライフイベントは離職に繋がりやすい

結婚や妊娠・出産は女性のライフイベントといわれておりますが、特に妊娠・出産は離職に繋がりやすいことが特徴でもあります。一時的な産休・育休のつもりが、そのまま離職に繋がるケースも珍しくありません。

その理由としまして、妊娠・出産に伴い働きにくくなることや、スムーズに復帰することが困難となること、その他にも様々な理由が考えられますが、対策をする意味でも企業側の配慮がポイントになってきます。
企業側がそういった配慮をするという意味でも、妊娠・出産をした女性へ配慮する健康経営を実践することは重要になってくるのではないでしょうか?

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健康経理で女性の健康へどのようにアプローチすべきか

それでは、健康経営で女性の懸鼓尾へアプローチする方法としまして、どのような取り組み事例が挙げられるのでしょうか。

適切な人員配置

女性の健康に配慮する方法としまして、適切な人員配置は重要になってきます。部署により業務内容は異なりますが、特に妊娠している女性に過重労働を課すことは、当然回避するべきポイントとなります。

そのためにも、長時間労働や残業、休日出勤や過重労働への配慮や人員補充、業務内容の見直しが重要になってきます。同時に女性の少ない部署では、女性が相談しやすい環境を整えるといった工夫も必要となってくるでしょう。

休暇制度や柔軟な勤務形態

会社で生理休暇や産休・育児休暇の取得体制が整っていることで、女性も申請ができやすいでしょうし、体調により柔軟な勤務体制を実現することも大切です。
しかし中にはそういった休暇制度がありながら、周知されていないあまり申請できないケースもあるかもしれませんので、休暇制度について改めて周知しておく必要も問われるでしょう。

必要な休暇制度を取ることができるよう、職場の制度について、社内周知しておくことは大切です。
職場によりましては、シフト制勤務や夜勤、残業や休日出勤もありますが、例えば妊娠中の女性や子育て中の女性は日勤にし、残業や休日出勤を見直すといった配慮をすることで、働きやすくなるのではないでしょうか。

上司や部署内コミュニケーション

女性特有の健康について相談しやすい環境が整うことで、本人の気持ちも楽になるでしょうし、職場の体制も整うでしょうが、そのためにも上司や部署内コミュニケーションが取ることのできる環境が理想的となります。
特に月経の課題について相談しにくい女性も多いでしょうが、上司や部署内コミュニケーションが整っていることで、相談しやすい環境に一歩近づくのではないでしょうか。

部署内の従業員の体調管理をするという意味でも、必要方法を共有しておくことが大切となりますし、同時に女性の健康課題はデリケートになってきますので、配慮も必要になります。適切な情報共有をしていくためにも、上司や部署内で連携を取ることが大きなポイントとなるでしょう。

女性の健康に関する管理者研修

月経や更年期障害、妊娠や出産、その他女性特有の疾病は男性には理解されにくいですが、男性は女性と体の作りが異なりますが、それは当然かもしれません。けれども女性の中には、時として男性の無神経な言動に深く傷ついた経験をお持ちの方も、いらっしゃるのではないでしょうか。
そのためにも、女性の健康に関する管理者研修が求められてきますし、管理者研修をすることで、女性の健康課題への取り組み方や意識も変化するのではないでしょうか。

産業医への相談窓口設置

働く女性の健康管理をする上で、大きな味方になってくれるのが産業医の存在ですが、産業医への相談について敷居が高いと感じている女性も多いかもしれません。
そのためにも、産業医への相談窓口の設置をすることで、産業医へ相談しやすい環境が整うかもしれません。

まとめ

健康経営におきまして女性の健康は重要なもので、そこを考慮した取り組みはこれからより求められてくるでしょう。
企業が女性の健康に配慮することで、女性にとって働きやすい環境が整うでしょうし、何より相談がしやすくなるかもしれません。

そこでポイントになってくるのが産業医の存在でもありますので、女性の健康を守るためにも、相談しやすく寄り添った対応をしてくれる産業医を設置することが、大きなポイントとなります。
女性の健康を考慮した健康経営を実践するためにも、産業医はキーパーソンとなりますので、健康経営取り組みの一環として適切な産業医を選任・設置されてみることも良いのではないでしょうか?

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監修

栗原 雅直医師
くりはら まさなお

東京生まれ。東京大学医学部医学科卒業、東大病院精神神経科に入局。1960年東大大学院生物系研究科博士課程修了。医学博士。2年間のパリ大学留学後、東大病院医局長、1966年虎の門病院勤務。初代精神科部長。川端康成の主治医を務めた。1990年大蔵省診療所長。財務省診療所カウンセラー