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産業医はベンチャー企業でも設置義務がある?

2019.12.24産業医

ここ近年、ベンチャー企業と呼ばれる企業が増えています。

チャレンジ精神がある方や新しいことに挑戦したい方は、ベンチャー企業を立ち上げているかもしれません。

それと同時にベンチャー企業に勤務している方も多いでしょう。

けれどもベンチャー企業に対して、ネガティブな印象をお持ちの方もいるかもしれません。

社員1人1人に課せられる負担が大きくなり、長時間労働という現実もあるでしょう。

また産業医を選任する時間がないため、産業医を設置していないベンチャー企業もあるかもしれません。

そもそも

産業医はベンチャー企業でも設置義務はあるのでしょうか。

これから産業医のお話を簡単にしてみようと思います。

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産業医はベンチャー企業にも必要?

産業医は果たしてベンチャー企業にも必要になるのでしょうか。

これから見ていきましょう。

産業医の設置義務について

まずベンチャー企業に限らず、事業所で働く労働者の人数が50人を超えた時点で産業医を設置する義務が発生します。

これは労働安全衛生法などで定められているので、守らなければなりません。

仮に定められた日程内に産業医の選任をしなければ罰せられるので、注意しましょう。

また同時に、事業所の規模によって産業医の設置要件も異なってきます。

いずれにしても事業所の従業員数が増えたら注意しましょう。

「そろそろ産業医の設置が必要になるかも」と思ったらすぐに選任することが大切です。

産業医の設置要件について

では次に、産業医の設置要件について見ていきましょう。

産業医の設置要件は、事業所で働く従業員数により異なってきます。

そして産業医には専属産業医と嘱託産業医が存在します。

それではそれぞれの産業医は、どういった要件により設置するのでしょうか。

専属産業医

  • 事業所の従業員数が1,000人以上の企業
  • 有害業務に携わる従業員数が500人以上の企業

なお、事業所の従業員数が3,001人以上の企業は、2名以上の専属産業医を選任する必要が発生します。

嘱託産業医

  • 事業所の従業員数が50人以上999人以下の企業

50名未満の事業所は産業医の選任は必要ありません。

けれども助成金制度を使い、産業医の設置をすることが可能です。

このように、企業の規模において産業医の設置要件は異なります。

ベンチャー企業の中には、産業医の設置要件をまだ満たしていない企業もあるでしょう。

けれども産業医は早め早めに設置を検討することが大切です。

50人未満のベンチャー企業でも無償で産業医を設置することができます。

現在産業医を設置していない小規模のベンチャー企業も、この機会に産業医の設置を検討してみてはいかがでしょうか。

産業医がベンチャー企業での過労や休職に対応!

ベンチャー企業は挑戦的な半面、労働者に課せられる負担が大きいケースも多いでしょう。

それにより、過重労働者や休職者の発生に繋がってしまうことがあるかもしれません。

しかし産業医は、過重労働者や休職者に対応することが可能です。

次に、産業医の役割について触れてみましょう。

過労死や長時間労働を防ぐ!

産業医の存在は、過労死や長時間労働といった事態を防ぐことに繋がります。

特に優秀な産業医であればそれだけ、こういった問題を改善することが可能になるでしょう。

それはどうしてでしょうか。

従業員と面談をしていく

まず産業医の大きな役割として、労働者との面談というものがあります。

特に長時間労働者や過重労働者、それ以外にも面談希望者がいれば、直接面談をします。

直接対面して面談することで産業医は、専門知識と労働者それぞれの特徴や環境を考慮した上で指導やアドバイスをしていきます。

更に企業側にも、大切な従業員の過労死や長時間労働を防ぐべく、警鐘を鳴らします。

客観的な指摘が可能

特にベンチャー企業は新規の事業に取り組んでいるため、他の企業に事例のない取り組みをする企業も多いでしょう。

その反面、試行錯誤しながら色々模索して進めているため、長時間労働が発生してしまうケースもあるかもしれません。

けれども日本国内ではこの長時間労働は問題になっています。

長時間労働によって過労死や過労自殺を引き起こしてしまうケースもあります。

そのようなことはあってはならないことです。

過労死や長時間労働を防ぐためにも、産業医の存在は重要です。

企業側も事業に夢中なあまり、社員に長時間労働をさせていることに対して問題視していない場合があるかもしれません。

そういった場合に産業医が気付き、問題の指摘や改善に向けた指導をすれば長時間労働や過労死を防ぐことができるかもしれません。

休職者を現場復帰させる!

そして産業医が休職者に対応する大きな目的は、休職者を現場復帰させることにあります。

その復職する時期を見極めることが、産業医の力が試されるポイントといえるかもしれません。

休職者との面談

希望があれば、産業医は休職者と面談をします。

休職者も会社や仕事仲間、上司には言えなかった悩みを産業医に相談できるかもしれません。

そしてそれは、休職者に寄り添った対応ができる産業医であるほど可能になります。

病気を治すためにあれをするように、などと労働者の気持ちや状況をほぼ無視した指導をすると、余計に追い詰めてしまうこともあるでしょう。

そうではなく、休職者の気持ちに寄り添いながら、可能な範囲でできそうなことをアドバイスすることが大切です。

そうすることで休職者は、産業医に色々な悩み相談や現状報告ができるかもしれません。

復職に向けた指導

休職者が復職を希望した場合、産業医は専門的立場から、果たして復職が可能かどうか判断をします。

特にメンタルの病気で休職していた場合は注意しなければなりません。

休職者が「もう大丈夫かもしれない」と思っても、メンタルの病気はこういった時期が一番危険です。

判断を誤って復職すると、またすぐに病気が再発してしまうケースも多いようです。

それにより再び休職か、場合によっては退職してしまうケースもあるといわれています。

そうならないためにも、病気を根こそぎ完治させることが大切です。

そのための適切な判断をすることが、産業医の大切な仕事です。

産業医は労働者の現状や性格、同時に事業所の状況を把握した上で、復職が可能かどうか判断をします。

メンタルヘルスケアにも対応

先ほども少し触れましたが、休職の原因はメンタルヘルスの問題であることも多いです。

そして長時間労働者や過重労働者は、体も疲れますが精神も疲れてしまいます。

そしてメンタルの問題の怖いところが、ある日突然重大な問題となり発生してしまうことです。

「ある日突然体が動かなくなり出社できなくなった」

「衝動的に生きることを諦めてしまった」

こういったことはあってはなりません。

そのため産業医に求められる大きな課題は、メンタルヘルスケアです。

産業医はどういったメンタルヘルスケアをしていくのでしょうか。

話を聞いてくれる

労働者の中には、誰にも悩み相談ができない人も多いでしょう。

中には会社にも家庭にも居場所がない労働者もいるかもしれません。

特に誰にも相談ができる相手がいない状況は酷なものです。

けれども産業医が唯一悩み相談ができる相手になってくれば、労働者の人生そのものが激変するかもしれません。

人間は悩みを誰かに打ち明けることで、気持ちが軽くなります。

そして同時に誰かに話すことで悩みについて、自分の中である程度整理もできます。

また第三者も悩みを聞いたことで、違った視点からアドバイスができるかもしれません。

第三者の考えやアドバイスを聞いて「目かウロコ」を体験する人間も多いでしょう。

特に専門的な立場にいる産業医であれば、リアルに「目からウロコ」のアドバイスができるかもしれません。

できる範囲のアドバイス

メンタルヘルスの問題を抱えた労働者は、周囲が想像する以上に辛い気持ちでいます。

その気持ちはまさに、同じようにメンタルヘルスの問題を抱えたことのある人間でないと分からないかもしれません。

これまでできていた趣味ができなくなる、休みの日は体が動かなくなる、などということは珍しくありません。

そんな状態の労働者に、「運動をしなさい」「ポジティブに考えなさい」と指導することは、逆に労働者を追い詰めてしまうかもしれません。

そうではなく、まずは労働者の気持ちに寄り添うことが大切です。

その上で、労働者ができる範囲のアドバイスをすることが大切といえるでしょう。

「10分間散歩をしてみては?」「できたら1日1回は太陽の光を浴びましょう」

こういったアドバイスであれば、メンタルヘルス問題に悩まされている人でも実行可能かもしれません。

医療機関の紹介

産業医は医師の資格を持っていますが、医学的な治療などはしていません。

そして薬の投薬も行いません。

けれどもその代わりに医療機関の受診が必要と判断すれば、医療機関を紹介します。

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ベンチャー企業に産業医を設置するには?

さて、ではベンチャー企業に産業医を設置するには、どうすれば良いのでしょうか。

産業医紹介サービスが優秀な産業医を紹介

ベンチャー企業に産業医を設置する方法として、一番手っ取り早く確実な方法が、産業医紹介サービスに依頼をすることです。

産業医紹介サービスは名前の通り、産業医を紹介してくれるサービス会社です。

産業医紹介サービスのメリット

産業医紹介サービスを使うと経費がかかりそう、という印象をお持ちの企業も多いかもしれません。

けれども産業医紹介サービスを利用することは、様々なメリットがあります。

産業医を探してくれる

産業医を探すことは時間も手間もかかります。

けれども産業医紹介サービスに依頼をすれば、産業医探しを代行してくれます。

そのため、時間と手間が一気に省けるでしょう。

更には希望する産業医のタイプを伝えることで、よりマッチングした産業医の選任が可能になるかもしれません。

間に入ってくれる

まず紹介サービス会社は、産業医と企業の間に入り、色々フォローをしてくれることが期待できます。

産業医の訪問日程の調整などをしてくれる他、トラブルが発生した場合も対応してくれるでしょう。

もし産業医の交代を考えるようであれば、しがらみなく産業医のチェンジをすることもできます。

産業医紹介サービスなら【産業医クラウド

産業医クラウド

産業医紹介サービス会社もピンからキリまであります。

とりあえず産業医の資格を有する産業医を在籍させている会社も存在するでしょう。

けれども本当に優秀な産業医のみ厳選している会社もあります。

それが、Avenirです。

【厳しい面接を実施】

産業医クラウドはまず、代表が直接年間数百人の産業医たちと面接をしています。

その中で本当に優秀な産業医のみを見極めて厳選しています。

Avenirの面接通過率は何と20%以下です。

まさに産業医の中でもトップクラスのレベルを有する産業医集団といっても過言ではないでしょう。

そしてAvenirに在籍している産業医たちの特徴の1つが、メンタル問題に強いという点にあります。

現代社会に多いメンタル問題に対応している産業医だからこそ、労働者を大切にすることができるでしょう。

【マッチングした産業医の選任】

産業医クラウドではスタッフがそれぞれの会社のお話を丁寧に伺います。

その上で、より企業にマッチングした産業医を選任します。

例えば企業により、労働環境も人間関係、風土や経営理念も様々でしょう。

そういったお話もしっかり聞いた上で、産業医を選任しています。

産業医を選任する際に何かご希望があれば、遠慮なく相談してください。

また

産業医の選び方読本」

を無料で差し上げているので、ご希望ならお問い合わせください。

【アフターフォローも充実】

そしてAvenirの強みの1つが、アフターフォローが充実している点にあります。

産業医を紹介して終わりではなく、その後の産業医との関係性もフォローしていきます。

同時に各種制度の立ち上げのサポートもしています。

例えば衛生委員会や復職プログラムなどの立ち上げをご希望であれば、いつでもご相談ください。

まとめ

事業内容問わず、要件を満たせば産業医の選任が必要になってきます。

そのためベンチャー企業の場合も要件を満たせば、産業医を設置する義務があります。

けれども小規模のベンチャー企業の中には、産業医の設置をしていない会社もあるかもしれません。

しかし会社が忙しければその分、労働者数が少なくても産業医を設置することが大切です。

「時間がないから産業医の選任をする余裕がない」という企業もあるでしょう。

そのような場合は、産業医クラウド産業医を探してみてはいかがでしょうか。

全国どこでも対応しているので、地方に事業がある場合もお気軽にお問い合わせください。

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相談イメージ

悩む前に一度相談してみませんか?

「今の産業医に不満があるけど、これってどこも同じ?」
「ほかの会社の産業医って何やってるの?」
「こんな悩み有るけど、これって産業医を頼っていいの?」
など、小さなお悩みから他社の事例など、お気軽に相談ください。

産業医の新規契約をまだ検討していない方も、お気軽に悩みを 聞かせてください。産業医の紹介以外でも、お役に立てるかもしれません。

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監修

栗原 雅直医師
くりはら まさなお

東京生まれ。東京大学医学部医学科卒業、東大病院精神神経科に入局。1960年東大大学院生物系研究科博士課程修了。医学博士。2年間のパリ大学留学後、東大病院医局長、1966年虎の門病院勤務。初代精神科部長。川端康成の主治医を務めた。1990年大蔵省診療所長。財務省診療所カウンセラー