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健康経営における年間計画の立て方【ポイントや注意点など】

2020.01.24産業医

健康経営に取り組むためには計画を立てることが大切となり、健康経営宣言や担当者の決定、目標や数値設定をしておくことが成功の秘訣といえます。

勉強や経営、何事も事前準備をした上で取り組むことがポイントとなりますが、企業の将来を見越した取り組みとなる健康経営は、特に年間計画を立てることが鍵となってきます。

それでは健康経営における年間計画の立て方のポイントとは、どういったものになるのでしょうか?

これから健康計画の年間計画の立て方やポイント、注意点を挙げていきたいと思いますので、長期的な健康計画を実践する際の参考にしてみてはいかがでしょうか?

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健康経営とは?メリットを把握しよう

それではまず、健康経営の全体像について見ていきましょう。

健康経営の意味

健康経営とは、「企業が従業員の健康に配慮することが、企業の利益率に繋がる」といった概念に沿い、従業員の健康管理を戦略的に実践する取り組み内容となります。

従業員が健康であれば業務がスムーズに回り、企業の将来的な利益アップが見込まれるため、一人ひとりの従業員の健康維持や回復を目指す企業が増加している傾向にあります。

健康経営の取り組み内容はくくりがないため、取り組み内容は企業により多種多様なことが健康経営の特徴といえるでしょう。

健康経営が求められる背景

近年健康経営が求められている背景には、どういった事情があるのでしょうか?

団塊世代の引退

第一次ベビーブームが発生した時期に誕生した世代が引退するに伴い、労働者人口の減少が問題になってきます。

全体的の労働者数が減少することで、従業員一人ひとりの負担が増えることが懸念されます。

そのため一人ひとりの健康状態に最大限配慮することが、従業員の休職・退職率を軽減しながら業務をスムーズに回す秘訣となってきます。

一人ひとりの負担を増やすのではなく、負担をできる限り軽減しながら健康状態を配慮することが、団塊世代の引退に伴う人材育成のポイントといえるのではないでしょうか?

様々な過労問題

業務負担率が増えることは様々なリスク発生の確立が高まります。

過労や長時間労働が発生することで、様々な病気や事故、不祥事、過労死や過労自殺を引き起こすリスクを高めてしまいます。

大切なことはこういった問題に蓋をしてしまうことではなく、防止対策を検討し実行する点にあります。

過労や長時間労働を「仕方がない」「もっと頑張れ」と捉えるのではなく、従業員の負担を軽減させる配慮が近年では求められております。

従業員の健康面に配慮するためにも健康経営は必要不可欠な取り組みとなり、企業の課題に沿った取り組みをすることで効果も見込まれます。

健康経営におけるメリット


それでは健康経営におけるメリットには、どういったものがあるのでしょうか?

過重労働の防止

健康経営は従業員の健康維持や回復を目的とした取り組みですが、そのためにも過重労働を防止することが求められます。

過重労働が深刻化している企業では特に、過重労働対策を取ることが健康経営における取り組みとなり、実践することで過重労働の防止が見込まれるでしょう。

長時間労働や危険業務、負担の大きな業務など過重労働は様々ですが、企業の特色を把握した上で有効的な取り組みをすることで効果が期待できるでしょう。

企業内の生産性向上

健康経営に取り組むことで、従業員の健康維持や回復が見込まれますが、同時にそれは企業内の生産性向上が期待できます。

人は誰もが心身ともに健康である方が、日常業務もスムーズに回すことができ、特に一人でも多くの従業員が健康であればそれだけ企業の業務回転率もアップするのではないでしょうか?。

一人ひとりの従業員が健康であることで、全体的に業務回転率が上がり、企業内の生産性向上に繋がり、それにより企業の利益率もアップしていくメリットが考えられます。

社内外からのイメージアップ

健康経営に取り組むことは、社内外からのイメージアップにも繋がります。

企業が従業員の健康面に配慮することで、従業員も不調や過労の相談をしやすい環境になるかもしれませんし、離職率を下げることができるかもしれません。

健康経営に取り組んでいることで社外からのイメージも良くなり、他社との取り引きがスムーズになることや銀行の融資を受けやすくなることも見込まれるかもしれません。

リスクマネジメントの実現

健康経営に取り組むことで健康維持や回復に繋がっていきますが、それと並行してリスクマネジメントの実現を図ることができるでしょう。

不調な状態で勤務することで様々なリスク発生率がアップしてしまいますが、健康な状態で勤務することは逆に、リスク回避のメリットがあります。

健康経営に取り組むことで、より徹底したリスクマネジメントができるのではないでしょうか?。

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健康経営の流れ

健康経営に取り組むためには、まずは経営陣が健康経営の必要性や中身を理解することが大切です。
実際経営陣が自ら積極的に取り組むことで、従業員も取り組みやすくなるでしょう。

また健康経営の計画を立てるためには、自社の従業員の健康状況や労働環境を把握しておく必要もあります。

その上でより有効的な取り組みを考慮し、目標設定をして取り組み内容に沿った計画を立てていきます。

計画を立てたら実際実践をし、実践後に振り返ることが今後持続的に取り組むためのポイントとなってくるでしょう。

健康経営の成功のポイントは「年間計画」

次に、健康経営の成功のポイントを見ていきたいと思います。

健康経営は長期的な取り組み

健康経営の成功のポイントは計画を立ててから実践することですが、長期的な取り組みでもある健康経営は、年間計画が成功の秘訣といえるでしょう。

健康経営は短期的な観点から見ると利益は見込まれず、そのため取り組みに躊躇している企業も存在します。
けれども長期的な視点から見てみれば、時間をかけて従業員の健康回復をしていく取り組みとなるため、年間単位で見ていくと効果が実感しやすいでしょう。

年間計画が成功のポイント

このように健康経営は長期的な取り組みとなるため、年間計画をすることが成功のポイントとなってきます。

目先の利益に捉われてしまうと、健康経営の取り組みも失敗してしまうかもしれませんが、長期的に考えて年間計画を立てることで、効果が実感でき、成功に向かいやすくなるでしょう。

健康経営における年間計画の立て方

健康経営成功の秘訣は年間計画を立てることですが、それではいよいよ、健康経営における年間計画の立て方を見ていきましょう。

一年で何を達成するか目標を明確にする

まずは一年で何を達成するかという目標を明確にしておく必要があります。

何事も取り組む前に目標を立てることで成功しやすくなりますが、健康経営も例外ではなく、目標があることで取り組みやすく、参加者が多ければそれだけ効果も期待できるでしょう。

一年後の目標を明確にするためにも、現状の把握をした上で取り組むべき課題を可視化する必要があります。

一ヶ月ごとに中期目標を設定する

長期的な目標を立てることも大切ですが、長期的であればその中で更に細分化して目標を設定しておくことも成功の秘訣といえるでしょう。

一年の目標を立てたら、次は一ヶ月ごとの中期目標を設定しておくこともポイントです。

一ヶ月ごとの中期目標が設定されていることで、メインの目標が達成されやすくなっていくかもしれません。

各中期目標達成のために施策を設定する

中期目標達成のためにも、様々な工夫を凝らすことが大切になってきます。

そのためにも施策を設定しておく必要がありますが、施策内容は従業員が参加できるものにすることが重要です。

健康経営の取り組みは幅広く、施策も様々ですが、参加しやすい内容であればそれだけ中期目標達成に繋がり、最終目標達成にも繋がりやすくなるのではないでしょうか?。

健康経営における年間目標を立てるポイント・注意点

健康経営の年間目標を立てる際は、ポイントや注意点を押さえておくことも重要になります。

明らかに実現不可能な目標にしない

目標設定に大切なことは、取り掛かりやすく実現可能かどうか考慮しながら目標を明確にすることです。

最初から実現不可能な目標が設定されてしまうと、「こんなの無理だ」と感じ、従業員の参加する気も軽減してしまうでしょう。

他社と比較して焦った結果、実現不可能な目標に設定してしまうとそれは効果が見込まれず、逆効果となりかねないものになってしまいます。

何事も一つ一つの積み重ねが大切なので、まずは自社で実現可能な目標を設定することがポイントといえます。

目標は定量的に効果を計れるものにする

目標はあいまいに設定するのではなく、数値で分かるような定量的に効果を計れるものに設定することがポイントです。

数値が出ることは効果を実感しやすく、特に健康経営は定量的に効果を計ることが大切になってきます。

施策は行動レベルで具体的に落とし込む

施策に取り組む上で目標達成していくためには、そのために何をすれば良いのか検討し、目標数値を達成するための工夫をする必要があります。

施策の本質や目標について、従業員が理解を深めるためにも社内報や張り紙、ホームページや研修会を通じ伝えていくことも大切です。

そうすることで従業員も参加しやすくなるでしょうし、施策が積極的に参加しやすいものであればそれだけ最終的な効果も見込まれるのではないでしょうか?

近年では施策に取り組んだ従業員や成果を出した従業員に対し、ポイントを付与する制度を設けている企業も多いようですが、そういった工夫も鍵となるでしょう。

取り組み開始後、軌道修正してもいい

実際取り組んでみたことで、問題点や改善点が発見されるケースも多いでしょうが、そういった場合は軌道修正をすることも可能です。

むしろ初期段階で軌道修正をすることで、より良い取り組みに繋がることはもちろんですが、今後大きな問題が発生するリスクを軽減させることができるのではないでしょうか?

実際取り組んでみないと分からないことも多いため、イレギュラーな事態が発生した場合は早期対応をすることが成功の秘訣にもなってくるでしょう。

健康経営に役立つ産業医を探そう「産業医クラウド

健康経営は長期的に年間計画を立てることがポイントですが、ここで大いに役立つ存在といえるのが産業医です。

産業医は従業員の健康管理に携わっているため、より成功に導きやすい取り組みに繋がるヒントを様々な角度から助言してくれるかもしれません。

健康計画の年間計画を立てるためにも、より細分化していくためにも、健康のエキスパートといえる産業医を最大限に活用してみてはいかがでしょうか?

産業医の役割は様々

産業医の役割は、従業員との面談や職場巡視、健康診断結果チェックやストレスチェックの関与、衛生委員会参加や衛生講和の実施、栄養指導や運動指導など様々です。

産業医のこれらの業務は健康経営の取り組み内容とリンクし、中には健康経営の取り組みの一環といえる業務もあるでしょう。

自社の産業医はフル活用することが大切ですが、産業医が既に設置されている企業様は、健康経営に取り組むに当たり、産業医をフル活用されることを推進します。

まとめ

長期的な視点から見ると様々なメリットが見出せる健康経営は、年間計画を立てることが成果を出すポイントになってきます。

年間計画の中にも中間目標を設定していき、取り組む上でより効果的な施策をしていくことでより効果が出やすく、成功に導きやすいといえるでしょう。

企業と産業医が二人三脚となりながら健康経営に長期的に取り組むことで、より良い相乗効果が期待できるでしょう。

健康経営の実施に対し、具体的な成果を実感できることで従業員も担当者も達成感も得られるかもしれません。

これから健康経営に取り組むための第一歩としまして、健康経営に活用できる産業医探しをご検討してみてはいかがでしょうか?

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監修

栗原 雅直医師
くりはら まさなお

東京生まれ。東京大学医学部医学科卒業、東大病院精神神経科に入局。1960年東大大学院生物系研究科博士課程修了。医学博士。2年間のパリ大学留学後、東大病院医局長、1966年虎の門病院勤務。初代精神科部長。川端康成の主治医を務めた。1990年大蔵省診療所長。財務省診療所カウンセラー