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産業医が義務化されるのはいつ?設置時期・役割を解説

2021.09.17未分類

従業員数の多い会社では、専属の産業医の設置が義務付けられています。設置条件などは事業所の労働者数などで変化するため注意が必要です。今回は産業医の設置の義務化が適用される時期や、産業医の役割について紹介します。

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産業医の設置は義務?

産業医は、従業員の心身の安全を守りながら快適に働けるために、労働安全衛生法によって設置が義務付けられています。産業医の設置が義務になるのは、事業場に常時50人以上いるようになってからです。
なお、50人に達してから14日以内が設置の期限なので、早めに対応するように努めましょう。

・必要な産業医の人数

産業医には専属と嘱託の2種類があります。事業所の規模によって必要な条件や人数が異なるため、併せて確認しておきましょう。
50~499人の事業所では嘱託産業医は1人ですが、500~999人になると有害業務の現場では専属産業医でなければなりません。1,000~3,000人の現場では専属産業医が1人、3,001人以上の場合は専属産業医が2人以上必要です。

・産業医の面談は義務ではない

産業医の面談には法的強制力がありません。そのため、従業員自身が拒否をすると面談を行えません。
ただし、過重従業員などは産業医面談を行うことが企業側に求められています。産業医面談が求められる例としては、健康診断に異常がある場合、長時間労働をしている場合、休職すべきか判断する場合などです。

もし従業員が面談を拒否する場合は、まず企業が”従業員の心身の安全を守るために求めている”ことを説明しましょう。また従業員は、企業側に自分の相談したことが漏れてしまわないか不安に感じていることがあります。守秘義務があることも併せて伝えておくとよいでしょう。

・産業医の種類

【専属産業医】

専属産業医は、その企業に専属で勤務する産業医です。週に3~5日、ほぼフルタイムで出勤して業務をこなし、1,000人以上の労働者を抱える大きな事業所、または有害業務に500人以上が携わる事業に専属産業医を1名以上設置する義務が発生します。
また、3,001人以上の労働者が勤務する会社の場合は、専属産業医を2名以上設置しなければなりません。

【嘱託産業医】

嘱託産業医は、普段は病院や医院で医師として勤務する傍ら、定期的に職場訪問をする産業医のことです。50人以上999人以下の労働者が勤務する事業所の場合は、嘱託産業医を設置する義務が発生します。

【50人未満の事業所はどうなるのか】

50人未満の事業所の場合は、産業医の設置は義務付けられていません。ただし、その場合でも助成金制度を利用し無料で産業医を設置することが可能です。
近年は、従業員のメンタルの問題が深刻化しています。 産業医の設置要件を満たす予定がない場合でも、制度を活用して産業医を設置することで、安心して働いてもらう環境を整えることが可能です。

・産業医の設置時期はいつ?

産業医の設置が義務付けられた場合、定められた期間までに産業医を専任する必要があります。

【産業医設置の規則】

産業医選任について、労働安全衛生規則第13条では以下のように定められています。

「産業医を選任すべき事由が発生した日から十四日以内に選任すること。」

また、産業医の選任と同時に、認定報告を所轄の労働基準監督署長に提出する必要も発生するため、注意が必要です。
もし産業医選任の必要があるにも関わらず選任しなかった場合は、以下ような罰則が科されます。

【罰則】

産業医を選任しなければならないのに選任していなかった場合は、罰則が発生します。罰則の内容については、労働安全衛生規則の第120条により50万円以下の罰金が定められています。

産業医の役目とは

ここまで産業医の設置の義務について解説してきましたが、そもそも産業医が持つ役目とはどのようなものなのでしょうか?

・職場巡視や衛生委員会への出席

【職場巡視】

産業医は労働者たちの職場環境を把握するべく、定期的に職場巡視をする必要があります。職場巡視をすることで、産業医が職場の問題点などを把握し、事業所側に改善に向けた指導をすることが可能です。
危険な作業が伴う事業所の場合は、特に職場巡回が大切。職場巡視の頻度は、基本的には月に1~数回程度とされています。ただし、事業所側が産業医に対して必要な情報をしっかり提出するなどの条件を満たしている場合は、2か月に1回の実施でも問題ありません。

【衛生委員会への出席】

衛生委員会への出席も、産業医の大切な役割のひとつです。出席は強制ではありませんが、産業医が出席できない場合は、出席者が議事録を作成し産業医に目を通してもらう必要があります。

【従業員のストレスチェック】

従業員の心のケアも重要な役目であるため、従業員のストレスチェックに全面的に関わる必要があります。ストレスチェックを行なう場合は、計画から実施まで産業医が携わらなければなりません。

【高ストレス者との面談】

ストレスチェックで高ストレスと判断された従業員は、産業医と面談する必要があります。面談をすることで、産業医は労働者のストレスの原因を探り、対策を行います。

【長時間・過重労働者のフォロー】

長時間・過重労働は大きなストレスを従業員に与えます。時間を拘束され、体力を奪われ、そういった生活を続けることはとんでもないリスクが伴います。従業員を守るためにも、産業医は定期的に面談をし、長時間労働の改善に向けた的確な指導やアドバイスをする必要があります。

【長時間・過重労働者と面談】

産業医は長時間・過重労働者と面談する必要があります。面談を通じて状況を把握しながら、産業医という立場から指導やアドバイスをしていきます。

この時にくれぐれも、「この人なら大丈夫」といった考え方をしないことが大切です。1人1人の人権を尊重しながら気持ちに寄り添い、丁寧に指導をすることが産業医としての力量が試されるといえるでしょう。
労働者が抱えている負担を誰かに吐き出すことで、気持ちが楽になるかもしれません。また、適切な健康指導や保健指導をもらって実行していくことで、少しずつ変化も出てくることも考えられます。

いずれにしても一人で抱え込むよりも、誰かに話したほうが健康に良いです。体と心を取り扱う産業医に話すことで、現実的に改善に向けて動くことが期待できるでしょう。

【事業所側への指導】

産業医は長時間・過重労働者と面談をする必要がありますが、同時に事業所側にも問題改善に向けた指導をする必要があります。また、場合によっては労働時間の短縮や負担の軽減に向けた指導が必要な場合も考えられます。
仕事は1人が倒れてしまうと、そこから文字通りドミノ倒しのように崩れてしまいかねません。長時間・過重労働は時として命に影響を及ぼしてしまう危険性もあります。
特に長時間・過重労働による過労死や自殺は現代社会の問題となっていますそういった事態を防ぐためにも、産業医は長時間・過重労働者のフォローをしっかりすることが大切です。

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産業医設置が義務になったら?

産業医設置が義務になった場合は、すぐに産業医を設置する必要があります。罰則に触れないためにも、迅速な行動が大切です。しかし産業医を選任すると言っても、どのように選任すれば良いのかはっきり分からない方も多いのではないでしょうか。

選任方法とそれぞれのメリット・デメリットをご紹介します。それぞれのメリットとデメリットを把握しておくことで、どの選任方法が適しているのかを判断できます。

1.人材紹介業者に依頼する

人材紹介業者では、各企業に条件が合った産業医やサポートを提供してくれます。また、複数の事業所がある場合は、他の事業所の産業医もまとめて手配ができるため、規模が大きい企業にはメリットが多いでしょう。
ただし、サービス料などが業者によって異なりますので、事前によく確認しておく必要があります。また、依頼しても状況によってはすぐに手配できないこともあるでしょう。

2.地域の医療機関に相談する

地域の医療機関に産業医がいる場合、信頼性が高いため安心して任せられるというメリットがあります。しかし、医療機関の状況によっては依頼できないこともあります。また、医療機関が近隣にない場合は、依頼そのものに時間がかかってしまうというデメリットもあるでしょう。

3.医師会に相談する

医師会では、高確率で産業医を見つけることができます。また、近隣の産業医を手配してもらえることもあります。一方で事業所が複数ある場合は、地域ごとに相談が必要なため、手間がかかるというデメリットがあります。

4.産業医紹介サービスに依頼をする

産業医を紹介してくれる産業医紹介サービス会社に依頼をする方法もあります。この方法が一番確実といえるでしょう。

産業医紹介サービスをおすすめする理由

産業医サービスのポイントについて、ご説明します。

【産業医を探す手間が省ける】

企業が独自で産業医を探すのは、なかなか大変な作業です。ですが、産業医紹介サービスに依頼することで、産業医を探してもらうことができます。

【産業医を見極めてくれる】

産業医紹介サービスのスタッフは、プロ目線でより良い産業医を見極めてくれます。

【書類作成の代行をしてくれる】

産業医を選任した場合、所轄の労働基準監督署長に必要書類を提出する必要があります。産業医紹介サービスに依頼をすることで、その書類作成や提出を代行してくれます。

優秀な産業医を見つけるためには?

では優秀な産業医を見つけるためには、優秀な産業医を見抜くポイントを知っているサービス会社に依頼をすることが大切です。優秀な産業医をお探しなら、産業医クラウドにお問い合わせください。

【Avenirとは】

Avenirという言葉は、フランス語で「未来」を意味します。その名の通り産業医クラウドは、未来型のサービスを提供しています。

今の社会は目まぐるしい速度で未来に向けて発展しており、産業医クラウドでは、「産業医と共に健康経営企業にアップデートする」経営理念を掲げ、未来型サービスに全力を尽くしています。

【優秀な産業医が勢ぞろい】

Avenirでは、産業医を選ぶに当たって代表が直接面接しています。
その面接は実に厳しいもので、合格率は何と20%未満です。Avenirにはその20%未満に属する、本当に優秀な産業医たちが在籍しています。厳選された産業医の中から、それぞれの企業に最適な産業医を選んでいきます。

【より良い産業医を紹介】

産業医クラウドではスタッフがそれぞれの企業のお話をしっかり伺います。「有害業務に携わっている」「肉体労働が多い」「女性が多い」など、職場環境は様々です。
産業医クラウドではそれぞれの会社の特徴や風土などを把握した上で、その中からよりマッチングした産業医を紹介します。仮に何か問題が発生した場合は、産業医の交代を無償で対応しています。

【全国に対応】

産業医クラウドは全国に1,000以上の事業所を構えています。
そのため日本全国に対応しています。都内やその近郊に事業所がある場合はもちろん、地方に事業所がある場合もお問い合わせください。

まとめ

産業医は設置要件を満たしたら、しっかりと選任する義務があります。
そのため産業医の設置要件を満たしそうな時期がくれば、選任に向けた準備をすることが大切です。産業医をよりスピーディーにかつ確実に選任するならば、産業医クラウドにお任せください。Avenirの産業医は現代社会の問題をしっかり把握しながら、未来に向けて着実に歩んでいます。

そして企業と共に未来に向けて歩んでいくための志を持っています。
従業員の健康のためにも、会社の未来のためにも、Avenirで産業医を探してみてはいかがでしょうか。

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「今の産業医に不満があるけど、これってどこも同じ?」
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監修

栗原 雅直医師
くりはら まさなお

東京生まれ。東京大学医学部医学科卒業、東大病院精神神経科に入局。1960年東大大学院生物系研究科博士課程修了。医学博士。2年間のパリ大学留学後、東大病院医局長、1966年虎の門病院勤務。初代精神科部長。川端康成の主治医を務めた。1990年大蔵省診療所長。財務省診療所カウンセラー