大腸肛門病専門医の取得方法


大腸肛門病専門医を取得するには

一般社団法人日本大腸肛門病学会認定の大腸肛門病専門医を取得するには、医師免許を持ち、日本外科学会もしくは日本内科学会の専門医資格を取得しておかなければなりません。
加えて学会の認定研修施設で所定の期間研修を行い、必要書類を提出後、日本大腸肛門病学会の専門医認定試験(書類審査・筆記試験)を合格した者が「大腸肛門病専門医」となります。

大腸肛門病専門医の傾向

大腸肛門病専門医とは日本大腸肛門病学会が定める専門医資格ですが、外科専門医あるいは内科専門医のサブスペシャリティ分野の資格として取得が可能です。
大腸肛門病専門医の各年度の合格率ですが、毎年約8割程度で推移しています。
今後も大腸癌罹患数は増加していくことが予想され、いずれは人口の違いがあるにも関わらず、米国を上回るのではという報告もあり、より専門性が重要となってくる専門医資格の一つです。

受験資格

日本での医師免許を有し、申請時に継続して5年以上学会員でなければなりません。
また、外科専門医または内科専門医を取得後、本学会認定施設または本学会関連施設での所定の修練カリキュラムに従った通算3年以上の修練を行い、合計6年以上の修練をしていること、あるいは臨床研修終了後に学会認定施設もしくは学会関連施設において所定の修練カリキュラムに従い通算6年以上の修練を行っていることが条件です。
さらに専門医制度規則で定められた手術の実績や論文発表および研修会の参加などの条件を満たしておくことも要件に含まれているためご確認ください。

受験で必要な提出書類・記録

専門医認定試験の申請には以下の書類が必要となります。
1.専門医申請書
2.日本国の医師免許証 (写)
3.認定施設における修練証明書、あるいは外科専門医または日本内科学会内科専門医はの証明証の写し
4.診療実績および業績目録

なお、上記の提出書類は学会Webサイトからダウンロードが可能です。
さらに、2019年度より申請書類等の作成がサポートされるシステムが導入されているため、専門医申請書類の作成はWeb上からも行えるようになっています。
なお不明な点に関しては大腸肛門病専門医制度細則にて確認することができます。

受験審査料・登録料

専門医試験を受験するには申請手数料として10,000円の納付が必要です。
また、認定料として40,000 円を納付することになっています。

試験概要

書類審査に通過した方が筆記試験を受けることができます。
筆記試験の制限時間は120分で試験形式は多肢選択式となっています。
内容は各基本領域共通問題と基本領域の専門医領域より出題されます。
なお、過去問に関しては学会Webサイト上で過去10年間分を確認することが可能です。

専門医資格の更新について

専門医の認定期間は5年間で、5年ごとに資格を更新する必要があります。
更新を申請できる条件として学会の年会費を完納しており、過去5年間における大腸肛門病疾患の診療経験が300例以上必要です。さらに、研修実績評価リストに記載の研修実績が50単位以上あることも条件に含まれており、日本大腸肛門病学会の学会学術集会に出席が2回以上、もしくは教育セミナーへの出席が1回以上は含まれていなければなりません。
提出書類は「専門医更新申請書」、「過去5年間の診療実績一覧表」、「研修実績証明書類」が必要です。各書類の詳細や注意点に関しては、専門医更新認定申請書をはじめ診療実績証明書や単位取得に関連する証明書が必要となりますが、いずれも学会ホームページ上よりダウンロードもしくは作成が可能となっています。
また、更新を希望する際には手数料として10,000円の納付が必要です。

学会ホームページ

一般社団法人日本大腸肛門病学会
http://www.jssh.or.jp/doctor/index.html
※本記事は2019年9月時点のものです。詳細は学会のホームページをご参照ください。

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