婦人科腫瘍専門医の取得方法


婦人科腫瘍専門医とは

公益社団法人日本婦人科腫瘍学会認定の婦人科腫瘍専門医を取得するためには、日本国の医師免許を持ち基本学会である日本産科婦人科学会認定産婦人科専門医の資格を取得しておく必要があります。産婦人科専門医を取得後に一定期間以上の臨床経験と学会の定める所定の研修プログラムを修了し、必要書類を提出後、婦人科腫瘍専門医試験(筆記試験と口頭試験と口頭試問)を合格した者が「婦人科腫瘍専門医」となります。

婦人科腫瘍専門医の傾向

婦人科腫瘍専門医とは日本婦人科学会の婦人科専門医のサブスペシャリティ分野の資格で女性性器がんの予防や診断、治療を包括的に行うことができることを目標とした専門医資格です。最近では子宮頸がんのワクチン接種や検診による乳癌の早期発見の呼びかけなど予防的分野での女性の健康増進などに携わるなど知名度も高くなってきています。2007年から開始した婦人科腫瘍専門医制度ですが、2019年度には全国に1000名の専門医が登録されています。

受験資格

受験するためには日本での医師免許を持ち日本産婦人科学会の認定する婦人科専門医である必要があります。
加えてがん治療認定医であり、継続して日本婦人科腫瘍学会の会員歴が3年以上でなければなりません。
また所定の修練施設において直近の7年間で通算3年以上の所定のカリキュラムによる修練を実施しておくことも要件で、学会が規定する業績を有していることも条件となっています。

受験で必要な提出書類・記録

専門医認定試験の申請には以下の書類が必要となります。
1.医師免許の写し
2.婦人科専門医専門医認定証の写し
3.婦人科腫瘍専門医認定申請書
4.履歴書
5.がん治療医の認定証の写し
6.婦人科腫瘍学修練証明書
7.診療実績一覧
8.診療実績及び手術記録
9.業績目録及び業績
10.研修実績
11.経験症例記録
なお各提出書類の規約、詳細に関してはホームページに掲載されているので最新の規約をご確認ください。

受験料・登録料

専門医試験を受験する際には申請料として10,000円、受験料として10,000円、合格後に専門医の登録を申請するには40,000円を納入することとなっています。

試験概要

試験は年1回で筆記試験と面接による口頭試験となっています。
筆記試験は多肢選択式で計100題となっており、出題範囲は修練カリキュラムに準じ疫学や病理学、診断、治療、予防など幅広く出題されるようです。
口頭試問に関しては2名の専門医により婦人科腫瘍疾患の知識や経験症例に関する内容などを問われる形式になっています。
気になる合格率ですが、学会のホームページ上では開示されておらず、会員専用ページで確認できるようです。

専門医資格の再申請・について

婦人科腫瘍専門医の認定期間は5年間で、5年ごとに資格を更新するために専門医資格の再申請をする必要があります。
申請資格は継続して5年間日本婦人科腫瘍学会の会員であり婦人科専門医であること、がん治療認定医であることが条件で、専門医の更新に必要なポイントおよび業績を有しておく必要があります。各学術集会のポイントの詳細に関しては学会の専門医規則に内訳が掲載されています。なお専門医の更新の際の登録料、申請料として20,000円を学会に納付する必要があります。

学会ホームページ

一般社団法人日本婦人科腫瘍専門医・新生児医学会
https://jsgo.or.jp/index.html
※本記事は2019年6月時点のものです。詳細は学会のホームページをご参照ください。

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