小児外科専門医の取得方法


小児外科専門医とは

特定非営利活動法人日本小児外科学会認定の小児外科専門医を取得するためには、3年以上の学会員歴および日本の医師免許を持ち、外科専門医或いは日本外科学会認定登録医の資格を取得しておく必要があります。加えて一定期間以上の臨床経験と日本小児外科学会の定める所定の研修プログラムを修了し、必要書類を提出後、小児外科専門医試験(筆記試験)を合格した者が「小児外科専門医」となります。

小児外科専門医の傾向

小児外科専門医とは外科専門医資格を取得した医師のサブスペシャリティ分野としての専門医資格で、2012年には全国に596名の小児外科専門医が在籍しています。
小児外科専門医試験の合格率に関しては、2018年度の試験では受験者数76名、合格者数55名と合格率は72%となっていますが、2017年度及び2016年度の合格率は60%台で推移しています。

受験資格

日本での医師免許を有し、受験時に日本小児外科学会の会員歴が3年以上である必要があります。外科専門医或いは外科専門学会認定登録医の資格を取得し、外科医として7年以上の臨床研修が必要で、通算3年以上は学会の認定および関連施設で研修を修了しておく必要があります。加えて小児外科に関する筆頭者としての研究論文および症例報告を、それぞれ1篇以上、およびその他の論文を3篇以上発表していること(筆頭論文のうち1篇は日本小児外科学会雑誌に掲載されていること)、学会もしくは地方会、研究会において、小児外科に関する発表を演者として3回以上行っていること、最近の5年間に専門医更新に準じた臨床実績を有することが条件として必要となっています。

受験で必要な提出書類・記録

専門医試験の受験申し込みは学会ホームページ上から必要事項を記載し申し込みを行います。申請を行い、その後写真をメールに添付し事務局に送ります。

受験料・登録料

専門医試験を受験する際には受験料として25,000円、申請料として5,000円、合格後の登録料として10,000円を納入することになっています。

試験概要

試験は筆記試験で解答はマークシート方式が採用されています。
出題範囲は小児外科に関する基礎知識や専門医カリキュラムに準じた一般的な外科知識および疾患についての適切な処理ができるかどうかを問われる問題が出題されます。

専門医資格の更新について

専門医の認定期間は5年間で、5年ごとに資格を更新する必要があります。
申請資格は日本小児外科学会員であり、更新申請までの会費を完納していることが必要です。加えて外科専門医或いは日本外科学会認定登録医の資格を有していること、5年間で所定の単位数を取得しておくこと(規定の学術集会に5年間で5回以上の参加が必要)、診療実績として規定の手術経験(100例以上)を有しておくことが条件となっています。なお専門医の更新申請料は5,000円、認定登録料は10,000円が必要となります。

学会ホームページ

特定非営利活動法人日本小児外科学会
http://www.jsps.gr.jp/
※本記事は2019年6月時点のものです。詳細は学会のホームページをご参照ください。

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