感染症専門医の取得方法


感染症専門医とは

一般社団法人日本感染症学会認定の感染症専門医を取得するためには、学会員で指定の基本料期の専門医(認定医)の資格取得を取得しておく必要があります。加えて一定期間以上の臨床経験と日本アレルギー学会の定める所定の研修プログラムを修了し、必要書類を提出後、感染症専門医試験(筆記試験)を合格した者が「感染症専門医」となります。

感染症専門医の傾向

感染症専門医とは「日本内科学会」、「日本小児科学会」、「日本医学放射線学会」、「日本眼科学会」、「日本救急医学会」、「日本産科婦人科学会」、「日本耳鼻咽喉科学会」、「日本整形外科学会」、「日本精神神経学会」、「日本脳神経外科学会」、「日本泌尿器科学会」、「日本皮膚科学会」、「日本病理学会」、「日本麻酔科学会」、「日本リハビリテーション学会」、「日本臨床検査医学会」の基幹診療科の専門医もしくは認定医の資格を取得した医師のサブスペシャリティ分野としての専門医資格です。
平成30年では全国に1420名の感染症専門医が登録されています。
感染症専門医試験の合格者ですが、平成29年度の試験においては、83名が感染症専門医の資格を取得しています。

受験資格

受験資格は受験時に基本領域学会の専門医(認定医)に認定されている者で感染症の修練を積んでいることが要件です。具体的には基本領域学会の研修年限を含めて感染症学の研修を6年以上行っていることで、その内3年間は感染症学会員として学会指定の施設等で研修を修了しておくこととなっています。
また感染症の臨床に関して、筆頭者の論文発表1篇、学会発表2篇の計3篇も必要となります。

受験で必要な提出書類・記録

専門医認定試験の申請には以下の書類が必要となります。
1.受験願書
2.受験票
3.基本領域学会の専門医(認定医)証の写し、または証明証
4.研修内容の報告書
5.診療症例一覧表
6.診療症例の病例要約
7.受験料の払い込み用紙の写し
8.筆頭者としての論文発表1篇、学会発表2篇の印刷もしくは写し
なお感染症の一覧表には感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律に記載された疾患を含むことが望ましいとされており、病歴の要約は提出した30症例から15例の病歴要約を提出します。
上記の書類に必要事項を記載の上、定められた期間内に提出します。

受験料・登録料

専門医試験を受験する際には審査料として20,000円、合格後に専門医の認定を申請するには30,000円を納入することとなっています。

試験概要

試験は筆記試験で単純択一式、多肢複択形式が組み合わせられ60題の問題が出題され試験時間は90分となっています。
試験範囲に関しては「日本感染症学会専門医試験出題基準」の範囲内より出題されます。
また過去問に関しては一部学会ホームページ上に掲載されており、日本感染症学会専門医試験出題基準に関しても学会ホームページ上より確認ができますのでご一読ください。

専門医資格の更新について

専門医の認定期間は5年間で、5年ごとに資格を更新する必要があります。
更新資格は認定を受けた後も学会員であり基本領域学会の専門医資格を有していること、5年間で更新点数が50単位以上(15単位は学会主催の学術集会等を含む)あること、審議会が指定した教育企画への出席を含むことが条件となっています。なお認定期間中に65歳を超えた場合は学会員の継続および基本領域の資格を有しておくことのみで更新申請が可能となっています。
必要書類は「感染症専門医資格更新申請書」および「単位取得確認書類」、「基本領域学会の専門医・認定医の証明書」、「更新申請料の払い込み用紙のコピー」を提出します。なお専門医の更新料申請料は10,000円となっています。

学会ホームページ

一般社団法人日本感染症学会
※本記事は2019年2月時点のものです。詳細は学会のホームページをご参照ください。

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