臨床検査専門医の取得方法


臨床検査専門医とは

一般社団法人日本臨床検査医学会認定の臨床検査専門医を取得するためには、学会員で日本の医師免許を持ち、日本臨床検査学会の定める所定の研修プログラムを修了し、診療実績や論文発表および研修指導者の推薦証明を提出後、臨床検査専門医試験を合格した者が「臨床検査専門医」となります。

臨床検査専門医の傾向

2017年度より新専門医制度となりました。移行期間は3年間で2020年度には完全移行される予定ですので申請、更新を検討されている方はご注意ください。
臨床検査専門医の2018年度の受験者数は19名で合格者は16名となっています。
また2015年度からの合格者数に関しても15~30名で推移しており、全国的にみても2018年度の学会名簿では540名と少なく貴重な専門医資格と言えます。

受験資格

日本での医師免許を有し、受験時に日本臨床検査医学会の会員である必要があります。
また、臨床検査医学会の定める研修プログラムにより5年間の研修を終了していることも条件となっています(2年間の初期臨床研修は5年間に含めてもよい)。研修内容に関しては学会の認定する認定研修施設において規定の研修内容を3年以上終え研修記録を作成し、提出書類である卒後研修評価表に記載しなければなりません。
また臨床検査室での日常業務の証明、臨床検査医学に関する論文、および研修指導者の推薦を得ることで受験申請が行えます。

受験で必要な提出書類・記録

専門医認定試験の申請には以下の書類が必要となります。

①専門医認定試験受験願書」
②履歴書
③卒後研修評価表
④報告書一覧及び報告書コピー
⑤研究業績報告書及び原著論文、学会報報告コピー
⑥研修指導者の推薦書
⑦研修期間時に提出した卒後研修登録票(コピー)
⑧郵便振替用紙コピー(受験料納入証明)

上記8点の書類を一括して書留や簡易書留で郵送しなければなりません。

受験料・更新料

専門医試験を受験する際には受験料として50,000円、再受験の場合は受験料として20,000円を支払う必要があります。
また合格後に専門医の認定を申請するには30,000円を別途納入します。

試験概要

試験の内容は筆記試験と実地試験(実技と口頭試問)が行われます。
筆記試験関しては60題の多肢選択問題で内容は臨床検査専門医卒後研修カリキュラム(以下カリキュラム)の内容に準じるとされています。
実技試験および口頭試問に関しても同様にカリキュラム内の行動目標にある技術や知識を習得しているかが問われます。出題範囲や基準に関して詳細が学会ホームページ上に記載されているのでご確認ください。

専門医資格の更新について

専門医の認定期間は5年間で、5年ごとに資格を更新する必要があります。更新の際には「勤務実態の自己申告」、「診療実績の証明」、「更新単位50単位」を所定の書式に記載し提出します。2020年度までの更新に関しては既存の学会による認定更新が可能とのことですが、2018年より新専門医制度による専門医の更新が導入されており、更新される場合は最新の情報を学会ホームページ上でご確認ください。
更新の際には学会に10,000円を支払う必要があり、新制度で機構専門医へ登録する場合は日本専門医機構へ別途10,000円納入する必要があります。

更新料に関しては40,800円の更新料を支払う必要があります。

学会ホームページ

一般社団法人日本臨床検査医学会

※本記事は2019年1月時点のものです。詳細は学会のホームページをご参照ください。

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