糖尿病専門医の取得方法


日本糖尿病学会糖尿病専門医とは

一般社団法人日本糖尿病学会認定の糖尿病専門医とは、医師免許を持ち、日本糖尿病学会員の資格(満3年間)を有し、必要書類を提出後、糖尿病学会専門医試験を合格した者が「糖尿病専門医」となります。
糖尿病専門医とは発症予防から診断、生活のケアを土台にした薬物療法などの知識を持ち、糖尿病教室や市民公開講座などの啓発活動と活動内容は多岐にわたります。

糖尿病専門医としての役割

糖尿病専門医の活動として関連学会の日本糖尿病療養指導士認定機構との関わりが挙げられます。昨今のチーム医療において、患者教育の際に連携、協力するコメディカル(看護師、薬剤師、栄養士、理学療法士など)を糖尿病療養認定機構が認定する糖尿病療養指導士に推薦する役割を担っています。

受験資格

受験資格ですが、初期臨床研修後に認定内科医、もしくは小児科専門医研修の過程を修了後
に各認定医、専門医を取得しておく必要があります。加えて糖尿病臨床研修を満3年以上修了し、3年以上の糖尿病学会員を有することで糖尿病専門医の書類審査を受けることができます。

提出書類

受験に際しては以下が必要となります。

①専門医申請書ならびに所定の審査料
②日本国医師免許の写し、認定内科医証または小児科専門医認定書の写し
③履歴書及び業績
④教育施設研修修了証明書
⑤症例の記録(内科10症例)、症例報告(内科30症例)
⑥糖尿病患者教育活動に関する報告書

を専門医認定委員会に提出しなければなりません。
各書類に関する詳細については日本糖尿病学会専門医制度規則で確認ができます。

日本糖尿病学会専門医制度規則

受験料・更新料

受験資格があるかどうかの書類審査料として10,000円、受験可能と認められた場合は受験料として20,000円の支払いが必要です。合格した際には登録料として20,000円の納入が必要です。
更新に関わる手数料は平成27年4月より、書類審査料含めて30,000円となっています。

試験概要

試験は年に1回、筆記試験と面接試験が行われます。
筆記試験に関しては「糖尿病専門医研修ガイドブック」などの学会が編集している本から中心に出題されていますが、学会誌で取り上げられた最近の話題(過去3年程度)も出題の資料となるので確認が必要です。
面接試験では糖尿病治療にあたるチームリーダーとしての資質や、他科によるコンサルについて適切に対応できるかなど現場を想定した内容も問われます。

専門医資格の更新について

糖尿病専門医の認定更新期間は5年毎で、更新時には更新後も学会員を継続する事、更新時に認定内科医もしくは日本小児科学会の専門医として登録されていること、過去5年間の間に外来糖尿病患者20症例以上の経験を有する事が要綱として掲げられています。

また、認定の更新時には所定の単位数を5年間に合計で70単位以上取得しておく必要があります。単位にも分野ごとに分類があり分野1および2で50単位以上、分野3から20単位以上となっています。分野ごとにおける詳細については、日本糖尿病専門医制度規則で確認することができます。

日本糖尿病学会専門医制度規則

学会ホームページ

一般社団法人 日本糖尿病学会ホームページ
日本糖尿病学会専門医制度規則

※本記事は2018年10月時点のものです。詳細は学会のホームページをご参照ください。

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